黄色ブドウ球菌 - 2014.05.24 Sat
「むーちゃんあしたおべんとーのおにぎりつくれないから、おとーちゃんつくってねーー」
といいます。
「いやいや、いつもむーちゃんが握ってるわけじゃないでしょー」とつっこみたくなりましたが、真顔なので「どうしたの?」と聞いてみると。
「むーちゃんゆびけがしちゃったから・・」
たしかその一昨日、むーちゃんはその会話に参加していなかったのだけど、僕とお兄ちゃんとでたまたま菌の話と、お兄ちゃんがハサミで指を切ってしまって怪我をした話をしていました。
そのときに話の流れで、
「指を怪我すると、たいてい黄色ブドウ球菌っていうのが繁殖して、それで料理すると食中毒になっちゃうから、怪我したときは料理をしないか、ビニールのてぶくろで完全におおってからでないといけないんだよ」
というお話をしていました。
どうもそれを聞いて覚えていたみたいで、
「怪我をした」→「食中毒になってしまう」→「むーちゃんは料理できない」→「お弁当がつくれない(もちろん自分で作っているわけではないのだけど)」→「おとーちゃんつくって」
ということになったようです。
「むーちゃんはにいにとおとーちゃんが話していたの覚えていたんだね。お話をよく聞いていてむーちゃんはすごいね。お弁当はちゃんと作ってあげるから大丈夫だよ」
と伝えたら、安心していました。
むーちゃんは、おとーちゃんの話をとても真剣に聞いてくれます。
そして疑わずにしようとしてくれます。ときにはそこまで気にしなくていいんだよというくらい。
もともとのむーちゃんの性格というものもあるのかもしれないけれども、これまで培ってきた「信頼関係」というものがそれを可能にしてくれているのだと思います。
子供だから興奮したり衝動的に動いてしまうようなこともあります。
先日、スーパーでうずらの卵を買ったとき、「明日のお弁当にはうずらの卵いれておくからね」と伝えたら、
「うっずらのたっまご♪ うっずらのたっまご♪」と歌って踊りだしてしまいました。
あんまりおもしろくてかわいかったのだけど、さすがにお店だったので
「むーちゃんここはお店だからちょっと落ち着いてね」
と伝えると
「えへへー」と素直に聞いてくれます。
世間一般では、「子供に言うことを聞かせる」というようなことを子供に仕込まなければならないと考えて子育てに臨んでいる人もいるのだけど、僕は「信頼関係」というものがあれば、子供に大人から見ての適応的な姿というのを仕込む必要というのはないのではないかと思うのです。
● COMMENT ●
信頼関係。。
子育てが本当に楽しくなりました。
息子は可愛い姿をたくさん見せてくれます。ありがとうございます!
No title
もし私が娘に言われたら、間髪入れず突っ込んでその中の思いを見逃してしまいそうです(・w・`;)
「どうしたの?」ってこんな風に使うんですね。
おとーちゃんのように穏やかに気持ちを受け止めてあげられるようになりたいです。
本当にいつも参考にさせて頂いてます。
最近息子を見ていて思うんですが、もしかしたら子供は、自分の言葉とか行為が拙くて不適切なのを心のどこかで分かっていて、でもどうしようも無くて。
そのうえで受け止めてくれたっていうのもちゃんと分かっていているのかなと。受け止め率まだまだ低いですが…
それにしても黄色ブドウ球菌て怖いんですね~菌に強かった家族に感謝(汗)
sayukoさん
「引いてダメなら押してみな」というやつで、いくら言ってもいかないならまあそれはいくら言っても意味がないのでしょう。
成長期などもあって、「やれ」と言えばやりたくないという気持ちが首をもたげてしまうお年頃でもあります。
だったら、その手にわざわざこっちからのらないで、違う次元でアプローチをしています。
そこで、「どうしたの?」とか「どうして○○なの?」「お母さんはこうして欲しいと思っているのだけど、それはどうしてもいましなければならないの?」
など、言葉を使って問うてみるのもひとつの手です。
それで変わらないかもしれないし、大人のそういう言い方が露骨に誘導として出ていると余計に反発したりもしますが、ただありのままに「どうしたの?」という問をすることは、自分の気持ちを汲もうとしてくれているという事実があります。
なので、そのときは思う通りにいかなくても、次への布石となっていきます。
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むーちゃん、かわいらしいですね。おとーちゃんさんも暖かく見守っている感じで。。やりとりが微笑ましいです。
信頼関係。。私もその大事さを最近痛感しています。。3歳3ヶ月の息子ですが、全く私の言うことを聞かなくなってしまっています。聞かないというより、自分のしたい事や欲求を頑として譲らないと言う感じです。
例えば帰宅して(私が仕事をしているので、1日保育園です)トイレ、手洗い、うがいを済ませてから遊んでほしいのに、せずに遊びだします。手洗いしてからしようかと伝えても、無視。。時計の針が3になったらしようかーと言って、うんと言うも実際遊び続けたり。
帰り道にたまに行くパン屋さんを通りかかると、パン屋さん行くー!と。今日は行かないよと伝えても、行くー行くーと泣き続けたり。。
はじめは、私も穏やかに言うように心がけるのですが。。例えば「今日の分のパンはあるから、明日行こうか?」と譲歩してもダメで泣き叫ぶので、声を荒げてしまったり、おどしを使ってしまったり。。行かない理由は伝えるようにしているのですが、あまりにも行きたい!という気持ちが強くて、耳に入らないのです。
そんな事ばかりに最近なっていて、何だか悲しくなります。。
プラスの関わりを地道に続けて、信頼関係を築いていくようにして、むーちゃん、とおとーちゃんさんのようにほんわかとしたやりとりが出来るようになりたいです。