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2023-03

子育ては雪だるま作りに似ている - 2014.06.05 Thu

このブログを続けてきて、

「毎日子供と一緒にいることが楽しくなった」
「小さいうちから読んで子供の姿がとても可愛く育てることができた」
「あんなに大変だった子供と過ごす時間が楽しくなってきた」

というようなお言葉をたくさん頂戴するようになりました。








特にイヤイヤ期あたりや、行動が活発になるその少し前くらいの時期、また保育園に通っているお子さんをお持ちで子供の行動が気になるようになったりしたことで、ここにたどり着く方も多いようです。


「子育て」というのは、雪だるまを作ることになぞらえられると感じています。

最初は小さな雪玉を作ってそれを正しい方向にコロコロと転がしてあげる。
そうするとそれがだんだんと勢いづいていって、なめらかに回転させていける。
ときには、それでもうまく転がらないときがあったりして、誰かに押すのを手伝ってもらったりもするけどね。



僕が書いたことが少しでも役に立って、子育てが楽しくなったと言ってもらえるのは大変うれしいです。

でも、たぶん僕がしていることは、「こっちの方向にこうやって転がすといいですよ」と伝えてせいぜい最初の数回、転がすのを手伝っているようなものなのだと思います。


子育てっていうのはどうも循環式になっていて、いい方へ回るとさらによい方に回るようになり、逆に悪い方へ回ってしまうと、どんどん悪い方へといってしまいがちです。


なので最初のひと転がしふた転しをいい方向へむけるか、うまく回っていないときはいい方へと切り替えるなんらかのきっかけが必要なのでしょう。



いまは子育てというものが難しく感じられるようになってしまっていて、闇夜に手探りで雪だるま作りをしている人や、一生懸命に頑張って難しい方へと転がしてしまっている人、ここまではなんとか持ってきたけどにっちもさっちもいかなくなってしまったという人が多いのだと思います。

そしてその難しさを大きく捉えてしまうので、どこから手をつけたらいいかわからない、どうやっても自分には無理というように感じてしまうこともあるのだけど、本来は子育てというのは単純なもので、テコでも動かないなと感じていたようなことが、些細な気づきやちょっとした関わりで回せることもあります。

たとえば「くすぐり」のようにね。


このブログを読んでくれる人の中には、何冊もの育児書や育児雑誌、さらには専門的な子供関連の本などを読んでいらっしゃる方もいます。

それでもここで書かれていたことが一番役に立ったと言ってくれます。

多分、今求められているのは、そういった単純で些細なきっかけなのかもしれません。
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● COMMENT ●

No title

はじめまして。
いつもブログ拝見させていただいています。

今回は相談がありまして、初めてコメントいたします。

2歳前半の息子ですが、叩くなどの行為がずっと続いています。
私や主人、身内にも叩いたり蹴ったりつねったりしてきます。どちらかというとふざけて面白がってやっており、やめなさい、と言えばいうほどやってくる・・・、という状態です。
特に困っているのは、公共の遊び場で他の子にもこういった行為をしてしまうということです。手が出る場合、自分の進路を邪魔された・・・、例えば滑り台で順番がかちあった、といったことが多いような気がします。
理解力や記憶力はそれなりについてきている(言葉は遅め)とは思いますが、ことこの件に関しては、何度言い聞かせても直らないので、本当に困り果てています。
かなりあまのじゃくな面があり、やめなさい!と言っても、ヘラヘラ笑って逆効果であったため、我々に攻撃してきた時は、イタイ!もう遊ばないよ!向こう行く!といってその場を離れる、といった対応に変えました。その場合、ウェーンといった反応が少しはあったので、やはり面白がらせないようわりとさらっと切り上げたほうがいいのでしょうか?
ただ、他の子に攻撃した時は、イタイことは絶対ダメ!!と強い口調で叱っています。私もこういった行為をすることに対するショックと悲しさでなかなか気分を切り替えられず、くどくどと理屈っぽくなってしまっています・・・。
こういったところでコメントするのも初めてのことで、マナーが分からず、失礼がありましたら、申し訳ありません。
どんなことでもよいので、アドバイスをいただければ・・・と思っております。

No title

私は子どもの誕生日プレゼントの模索中に
こちらのブログに出逢いました^^

大型おもちゃ店にプレゼントを探しに行っては
なんだか疲れて何も買えずに帰ってきていた日々…
がりとんさんや「だっこして」「くっついた」などの絵本に
巡り会わせていただけたこと、本当に感謝です。

こちらのブログに出逢ってから
漠然とした不安がスッキリ晴々とし
おとーちゃんさんの言葉はストンと胸に落ちてきます。

きっと私の小さな雪玉を
ちょんと押してくださったんだと思います^^

ところで…
今朝のニュースで義務教育の5歳化という話を知りました。
準保育士制度の件に続いて、なんだかモヤモヤします。

おとーちゃんさんがいつもブログで書かれているように
もっともっと低年齢の時期から
基礎の土台をしっかりと丁寧に
積み重ねていく必要があると思うのですが。

過度な早期教育や年齢不相応なしつけに
拍車がかからないことを願うばかりです。
また、おとーちゃんさんのご意見を聞かせていただければ幸いです。

先程投稿したのですが、メールアドレスを間違えてのせてしまいました。

消すことはできますか?

よしこさん

> 先程投稿したのですが、メールアドレスを間違えてのせてしまいました。
>
> 消すことはできますか?


アドレスだけ削除というのはこちらからもできないので、全文削除になってしまいました。
相談内容は改めてもう一度投稿してください。

マカロンさん

これに関しては相談カテゴリに基本的なところをまとめた記事を載せています。

『相談 「叩く子供の姿」 Vol.1』  http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-357.html


あわせてその次に続くこちらの記事も参考になるでしょう。↓

『相談 「叱る子育て」を変えていくには』

これらを読んでご自分の当てはまりそうなところを考えて対応していくといいかと思います。

改めて投稿させて頂きます。

はじめまして!

いつも本当に大変参考にさせていただいており
ます。

1歳8ヶ月男の子と1ヶ月女の子の母をさせてい
ただいております。

二人目を妊娠したあたりから、私が色々な不安
に陥るようになりました。
息子は、全体的に成長がゆっくりしていて、

リバイも一歳過ぎ、ハイハイは一歳3ヶ月、歩
くようになったのはつい2週間前。
他の子と比べてはいけないけど、やはり比べて
しまい、歩かないことや夜泣き癇癪、

ぐるぐる回るものが好き、

度の怖がり、

ットで調べていくうちに発達障害を疑うように
なり、心配になりすぎて私自身が壊れてしまい
ました。

娘が生まれてくるあたりから息子は夜泣きが酷
くなり、私も息子は障害があるかもしれないと
いう不安から、息子をチェックするような目で
みるようになり、一日の大半は私が泣いてしま
っており今まで息子とどのように過ごしていた
かわからなくなってしまったのです。
そして息子が怖くなりました。
泣き虫で声が大きいので、それを聞くと私がパ
ニックになってしまうのです。

年齢的にイヤイヤも始まり出したのか、以前は
呼んでも振りかえった息子が振り向かなく成る
ときもあり。。。おいでと言ってもこなくなっ
てしまったり。

下唇を断乳後にかみ始めてしまい、最近は常に
かんでいます。

言葉は単語は出てますが、息子の思いを伝えて
くるだけで私の要求は応えてくれるときとくれ
ないときがあります。

心理士さんとお話をして、息子は成長がゆっく
りだけど、コミュニケーションは取れるから、
自閉症などは心配ないと思うと言われました。

しかし、私はうつ状態だねってことで。。。息
子より私が心配ですと。

精神科に行ってみると母乳をやめないと抗うつ
剤は出せないとのことて。

お父ちゃんのブログを見て、涙が止まりません

ただただ、可愛くて仕方なかった息子がこんな
風になってしまったとは。。。
まだ、こんな私でも軌道修正出来るでしょうか

今は娘もいるので二人同時に見れなくなって、
パニックになって。。。

お父ちゃんの言葉を聞きたいです。

myuさん

>今朝のニュースで義務教育の5歳化という話を知りました。

日本の教育制度に対する姿勢というのはこれはもう「かなりヤバイ」という一言に尽きると思います。


専門的な意見や、データに基づいた検証などから、教育の大方針が導き出されるのではなくて、一般に流布する真実かどうかわかっていないような「思い込み」レベルで左右されるものになってしまっているからです。


英語の早期教科化や、武道ダンス必修、この義務教育の早期化というのもそのひとつでしょう。


教育審議委員会やら、さまざまな諮問組織などがあるのにその内実は、データによる検証など驚く程なしに「早くやっとけばいいんじゃね」レベルの意見によって左右されてしまっています。

日本の教育関係の行政というのはそうとうまずいです。


いま教育に関してとてもわかりやすい本を読んでいるので近いうちに記事で紹介します。

No title

以前、こちらの記事にコメントで相談させていただいたものです。
忙しい中、回答をいただき、ありがとうございました。
過去の記事を今一度読み直し、子供との接し方を見直してみたいと思います。

よしこさん

子供の成長というのはとても個別的です。

おおよその平均みたいなものはあるのだけど、全然それに当てはまらないというようなケースも少なくありません。

でも、そういうケースでもスパンが長いだけで、成長曲線というのはほとんど同じ形になります。

そうであれば、およそのところ問題がないと言われます。


成長曲線が相似的にならず、そのグラフが横ばいの期間が長かったり戻ったりするようなケースは何かあるかもしれないと注視することがあるわけです。



まず、「心配」という漠然とした不安にとりつかれていると、それが大きくなるばかりなので専門家に相談して、みることをおすすめしています。

でもよしこさんの話だと心理士の方に見ていただいたとのことですので、それに関してはクリアされているかな?


もう一点は、下に赤ちゃんが生まれたり、年齢的に自己主張がでたりでそれまでよりも対応に悩むことがでてくるというのは、これはもう普通のことです。


成長がゆっくりで心配していたのと、この難しい時期にさしかかったということの合わせ技で余計にパニックになってしまっているのでしょう。


一個一個見てみればそれらは当然通る道です。
あまり焦らなくてもいいでしょう。


お子さんも、よしこさん自身も専門家にかかっているのですから、なにも慌てるようなことはありません。
相談しながら必要なことをしていけばいいだけです。




いまできることとして挙げられるのは、まずは家族の理解と協力を求めることだと思います。

その点はどうでしょう。
もし、家族に遠慮して自分が子育てをひとりで抱え込むことにしていたら、良くなるものもよくなりません。


よしこさんは二人の専門家がうつ状態にあるということを認めているのですから、いまは周りに頼っていいのです。必要な時に頼れなくてなんの家族でしょう。立ってるものは親でも使えというときですね。


また、そのような協力がむりであれば、一時保育なども利用してみるのもひとつの方法です。


昨今は保育園の空き状況が厳しいので簡単ではないかもしれませんが、うつ状態などの理由で保育園にあずけるということだって可能です。
必要とあれば息子さんを預けることなども視野に入れてもいいかもしれません。


そのようにして、よしこさんが頑張ることで今の状況を解決しようとするのではなくて、まずはよしこさん自身が安定した状態を取り戻すことを目指していいと思います。


それは風邪をひいたら薬を飲んで休むのと同じことです。
必要なことなのですからどうどうとそれをしましょう。


お子さんの育ちに関しても、よしこさんが好転することで解決する部分がきっとあります。
いま子供の姿で悩んだり、ご自分を責めたりする必要というのはありません。

極端に言えば子供というのは放っておいても育つものです。
ぜんぜん良いことをしなくてもそれなりに育ちます。

「こうしなければならない、ああしなければならない」「これが足りない」などとプレッシャーにする必要はありません。


僕は医療のことはわかりません。
もし、お医者さんが薬の処方が必要と判断していて、そのために授乳をやめなければならないというのでしたら、完全ミルクするなどの対応だってとれます。
「絶対母乳をあげなければならない!!」などと自分にプレッシャーをかけなくてもいいのです。

そのあたりはご家族と相談しながらできることから考えていくといいのではないでしょうか。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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