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2023-05

保育が福祉なのだと感じた瞬間 - 2014.06.11 Wed

最近では、保育というものに営利企業の参入などもあって、保育がサービス業化してきつつあります。

親のニーズや便利に訴えて商品価値を高くアピールし他との差別化をはかり、顧客を呼び込んだり、顧客の満足度を高めるというようにシフトしているところも多くなってきています。
それはまさにサービス業としてのあり方です。







『保育はサービス業か?』

それらはすでに ↑などの記事に述べた通りです。


僕自身は「保育」というのは「福祉」としてあるべきだと思っています。

保育園は社会の基礎の部分にあって、ひろく大勢の人に開かれているべきだと思うからです。
このことは「社会」そのもののセーフティネットとしての役割も果たしています。

保育が高い質で運営されていれば、学校に行って荒れる子や、将来非行や犯罪に走ってしまうことすらも未然に防ぐことができる場合だってあるでしょう。


また、「人を育てる」ということはどうしたってお金には換算できないものが多分に含まれています。
そしてその「お金に換算できない部分」というものが、もっとも大切な部分であるからです。

サービス業としての利益追求が進んでしまえば、その「お金に換算できない部分」というのはおろそかになっていってしまう可能性があります。
それは利益を生まないですから。


サービス業化した保育園というのは、保護者の目には魅力的に見えます。
なにしろ魅力的に見える部分に力を注いでいるわけですから、それは当然とも言えるでしょう。

でも、その本来もっとも大切なところである「お金に換算できない部分」というものと引き換えに、保育園を選んでいたとしたら・・・。



僕は保育というのは「福祉」だと思っています。
それは頭ではわかっていたけれども、本当に実感したのは明確にこのときというのがあります。


保育士になって数年たち、ようやく一通りの仕事が理解できてきた頃のことです。

2歳児クラスを担当することになりました。
24人の子供を4人の保育士が担任します。

安定した環境できめ細やかにみるために12人ずつの2部屋に分かれています。
なので、実質的には12人を二人で担任するような感じです。


そのとき僕が組んだ保育士が大ベテランなのだけど、ちょっと変わり者で有名な人でした。

まだ男性保育士が一般的でない時代だったので、変わり者同士でくっつけられたのでしょう(笑)

その先輩が変わっているという噂があったのは、少々やりすぎなところがあったためです。
悪い方にやりすぎというのではないのですが、保護者が忙しくてあまり見てもらえないうちの子供などを日曜日に自分が外出に連れて行ってあげたり、保護者と気軽に飲みに行ってしまったり、公立園(公務員)の保育士としてはたしかにちょっとグレーゾーンかなというところがありました。

でももちろん、親の立場からしたらものすごくいい保育士だったろうとは思います。
(この一緒に組んでいた先輩保育士を「A保育士」としておきます)

まあ、保育士間の噂など、よい人が悪く言われていて、悪い人がよく言われているなんてことがしょっちゅうですので噂などあんまり気にしてはいけないということでしょう。


その先輩と2歳児を担当していて、もちあがりで1歳から来ていた子がスタート早々の4月に引越しで退園してしまい、5月から新入園児が入ることになりました。


5月生まれの男の子(T君)、家族は母子2人暮らし、ときどき祖母の応援を得られる。(住まいは別)
月齢は高いのだが全般的にかなり幼い、それまでは無認可の保育所に入っていた。
情緒は不安定、イライラ、キーキーしている、ひっかき噛み付きなどがでている。

母親は子供を大事に思っていないわけではないが、子供の相手をするのが得意ではないタイプ。
また勤務時間も朝早くから夜遅くまでと長い。

5月生まれなので、入ってその月には誕生日がきて3歳。
だが、情緒は安定していないし、言葉もはっきりせずほとんど出ない。不快をあらわすのにキーといった奇声などが多い。
家庭では手のかかる時に、テレビを見させておくという時間が長かったとのこと。


その子の姿は家庭での関わりだけでなく、入園以前にその子が通っていた無認可の保育所というのも保育士の間では保育が雑なことで有名でそこから入園してくる子の多くが、情緒不安定というところであったので、それまでの保育歴も影響している部分はあると思われる。


入園当初、笑顔というものがなかった。
また、目つきがきつくなっている。
周りの子供に対して警戒心が強い。そのため予防攻撃的にこちらから手が出てしまう。
大人を信頼しない。大人に甘えない。
食べ物の好き嫌いが多い。というかそれ以前の「食事に対しての興味」(ご飯が良いものという感覚)が乏しい。


はっきり言って普通だったら問題児扱いされてしまっているタイプの子供だったと思います。
現にとなりの2歳児クラスの担任の一人はそのように捉えていました。


しかしA保育士も僕もそのようには捉えませんでした。

情緒が安定しない、幼い部分などはあるけれども、むしろ素直で純粋な部分をたくさん持っている子だと感じました。


ある意味では「幼い」ことが幸いしたとも言えます。

幼い部分がふんだんにあるからこそ、その後の関係づくりがうまく行きやすかったのです。
これが年齢通りの精神的な発達や年齢以上の発達を持っている子だったら、人を信頼するまでに時間がかかったりした可能性もあります。
簡単に言ってしまえば、この子は「幼いから甘えられた」のです。


A保育士は大ベテランで、子供が泣こうがキーキーしようが噛みつきをしようが動じることはありません。

否定のニュアンスをなしに、子供のそういった行動を止めることができます。
包容力というのでしょうか。けっこうきつい言い方などもするのだけど、大きなところで子供を大切にしているという気持ちが常に現れているので、そういうきつい言い方が子供には否定にはうつらないのです。

こういった大人としての姿勢は、僕もずいぶん実地に学ばせていただきました。


まだ排泄も自立していないのでおむつです。
食事や着替え、生活面のどの行動をとっても、そのたびごとにゴネたりキーキーしたりするので手がかかります。

この「手がかかる」姿を、「なんとかしなければならない」とか「大変だわ」「うんざりする」「イライラする」というようにネガティブに捉えてしまいそのように対応してしまうということもできます。
多くの人はそうなりやすいことでしょう。

しかし、この「手のかかる」ところを喜んで手をかけてあげたらどうでしょう。
それはプラスの関わりにすることもできるのです。

『おとーちゃん布団』の記事でみたように、ちょっとしたゴネなど良いか関わりにして返してしまいます。

強く言わなければならない場面になってしまっても、その後のフォローで最終的には受容の経験としてしまいます。

そのような生活面の「手のかかる」を通して、保育士と子供との信頼関係を築いていきました。


そういう積み重ねをするうちに、きつかった目つきが和らいできて、無表情だったところに表情がでるようになり、笑わなかった顔に笑顔が戻ってきました。

こう書くと平坦な道のりみたいですが、そうはいっても時にはT君の姿に本気でイライラしたりムカっとすることもあったし、本気で怒らなければならないこともありました。
注意してみてはいても、ふとした瞬間に他児に噛みつきをさせてしまい、相手の親御さんに平謝りで謝ったということだって何度かありました。

でも、信頼関係ができるにつれて、しゃべらなかったところに少しずつ言葉がでるようになり、「せんせー、せんせー」と後追いしたり、膝に乗ってきたり、甘えてきたりすることも多くなりました。


ただ、最初のうちは信頼関係の範囲が広くありません。
僕とA保育士に対してだけなので、担任が当番でない遅番の時などてきめんに情緒が不安定になります。

なので、遅番時に他児とトラブルになったり怪我をしたりということが多く、「今日はちょっと危なっかしいかな」なんていうときは、その子から見えるところで残業していたりしていました。


話が長くなってしまいましたが、「保育が福祉であると体感した」というのはこの子の担任をA保育士としていたときのことです。

まだ、排泄が自立しておらずおむつだったのですが、身体が小さめだったのもあったからかもしれません、3歳になっているのだからパンツタイプのおむつでも良いのではないか、自分で履いたりする経験から自立の方向性を持たせてあげられるのではないかなどと僕は考えていたのですが、その子はまだサイドをテープで止める乳児向けのおむつを使っていました。

そんな話をしていたとき、A保育士が言うのです。
「ああ、まだそれ(テープタイプのおむつ)でいいじゃないってお母さんに言っちゃったのよ」
「だって、そっちの方のがたくさん入っているから安いのよね」
あっけらかんとそのように続けます。


なにげない会話だったのですが、僕はこのときに「保育は福祉なのだ」と強く感じました。


前述のように、この家庭は母子家庭です。
お母さんは朝早くから夜遅くまで働いています。
T君のお父さんと別れているのも円満な離婚というものではなかったようです。

けっして貧しいというほどではありませんが、裕福というわけでもありません。
母子家庭で子育てしていくのはかならずしも楽ではないでしょう。

このA保育士は、その人の立場に立って考えているわけです。

顧客満足度を推し量るというレベルであれば、サービス業でも顧客の立場にたって考えるということはするでしょう。

しかし、相手の家庭の状況や置かれた立場などまでおもんぱかっていくというのは「福祉」としてだからこそのものだと思います。

なので僕はこの時の経験を忘れないでいます。
僕にとっての「福祉としての保育」というのはここに原点があります。



さてこのT君の後日談があります。

秋くらいにはだいぶ落ち着いて、噛みつきなどもほとんどなくなりました。
発語ははっきりしない部分もあるけれども、よく笑いよくしゃべる子になっています。

新年を迎える頃になると、ひとり遊びも上手になり安心しきって大人に背を向けた状態で鼻歌を歌いながらミニカーなどで遊ぶ姿もでていました。
それ以前は、大人を視界に入れておいてちょっと離れたりすると不安になって後追いをしたりしていた。

キーキーしたり落ち着かず多動的であった最初の頃の姿というのは、その子の本来の姿ではなく、机に向かってパズルなどをじっくりすることを好む、彼自身の素の姿というものも見られるようになりました。

あれほど好き嫌いがあったのに、自分から野菜なども食べては大人にそのできた姿を誇らしげに見せてくれるようにもなります。

そのように心の成長が進んできた頃、たしか秋の終わりごろだったかな、おむつがパッっととれました。

その子のおばあちゃんは(おばあちゃんといってもA保育士より若い)おむつが取れないことを気にしていたのだけど、もう少ししたらパッっと取れるから心配しないで大丈夫ですよと伝えていたその通りになったことにとても驚いていました。


子供がこのような成長を見せるようになって大きく変わったのはお母さんの姿です。

入園当初は、子供の相手をするのはうんざりしていたり、仕事で疲れているのもあってイライラしたり怒ったりということも多かったのだけど、子供が可愛らしい姿を多く見せるようになってお母さんに笑顔がたくさん増えてきました。

前の無認可園のときの経験で、迎えに行くと「T君がなになにをした(←よくないこと)」というのを否定的に言われることが多かったのもあって、自分で園に迎えに来ることをあまり好まずおばあちゃんに任せてしまうことも多かったのだけど、自分で迎えに来よう、少しでも早く迎えにいってあげようという気持ちになれたようです。

なので、そういうものを敏感に感じ取るのでそれはさらにT君にも良い影響をあたえます。
お母さんに可愛らしい甘えをだせるようになり、「この子を産んで良かったです」とあるとき話してくれたことがありました。


そんな矢先。
途中入園で入ってきたので、実はこの園は自宅からも職場からもだいぶ遠いいところでした。
建物なんかボロボロの不人気園でもあったので入れたということもあったのでしょう。

入園した当初、遠いいということもあって転園希望を出していたのが2月になって通りました。
お母さんも転園希望を出していたことを忘れていたそうでした。

中途半端だけど3月から職場と自宅に近い園に移れるとのこと。


お母さんは転園するかどうかまよっていたのだけど、

そちらに行けば親子で過ごせる時間が毎日一時間以上増えるということ。
これから先も保育園生活が長く続くこと。
おばあちゃんの負担も大きいこと。
など

いろいろ考えたら今転園するほうがいいというのをこちらからも伝えて、最終的には転園することに決めてもらいました。

子供と接することに負担を感じなくなったこともあって、お母さんも自信がついたのでしょう。
こちらからもT君は転園してもちゃんとやっていけますよと伝えたことにしっかりとうなずいてくれました。

T君は「お別れ」というのがあまりよくわかっていなかったよう。
園が変わるということは理解していたけれども、さまざまなものまでが変わってしまうとは思っていなかったようで、転園先でしばらくは僕とA保育士の名前を呼んで泣いていたそうです。
しかし、そちらでもとてもいい保育士に恵まれて、その後すぐ慣れていきました。


以上が僕にとって忘れがたいエピソードでした。

このような経験はサービス業や「子守り」としての預かるだけの保育をしていたら、けしてできなかっただろうと思います。
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● COMMENT ●

No title

すごくいいお話でした。(T ^ T)

No title

感動しました。
子育ての根本のようなものを感じました。
良い記事をありがとうございます。

涙が出ました

感動しました。
涙が出ました。
自分もおとーちゃんさんやA保育士さんのような保育士になりたいです。
いつも読ませていただいています。
ありがとうございます。
書籍化、全国での公演などを強く強く希望します。

貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

同感です。

お父ちゃんさん、こんばんは
やっぱり私も保育は福祉だと思います。

親のニーズ優先の保育は子供はおろか親の支援にもなっていないのかな、と思います。
この記事にある変わっていけるお母さんばかりではないかとも思いますが、我が子の姿に好ましい変化が見られたら、保育・育児について見直す機会になると思います。

親のニーズって根っこのところではそんなに変わらないんじゃないのかな、親が気付いていないだけで。と思ったりするのは甘いのかな…

話しがそれてしまいすいません。
T君が大人を信頼できるようになって良かったです。

相談お願いします。

おとうちゃんさん。はじめまして。
タイトルとは関係ないのですが、どこにコメントしていいかわからずこちらで失礼いたします。
説明が下手なので読みにくいかとは思いますがどうか相談に乗ってください。

私がこのブログに出会ったのは、息子がちょうど成長期にさしかかった2歳過ぎごろの事でした。
気に入らない事があると癇癪をおこし、物をなげる、時には叩く…ほとほと対応に困り、おとうちゃんさんのブログを隅々まで読み参考にさせて頂きました。
おとうちゃんさんのおっしゃる、受容や共感をするようにし、息子の気持ちを代弁するように接してみたところ、だんだんと落ち着きを見せ、なんとかその時期を乗り越えることが出来ました。このブログに出会っていなければ、今頃どうなっていたか…本当に感謝致します。

そんな息子ももうすぐ2歳11ヶ月となります。今ではよく笑い、よく喋り、とても元気な可愛い子に育ってくれているのですが、遊びの中や生活の中で困った事があると
すぐにキーっとなってしまうのです。
例えば、おもちゃの電車の連結がはずれてしまったとか、ごはんがうまくすくえないだとか、ズボンが一人で履けないなど、本当に些細なと思えることでです。

「できないー!」と怒り出し、手に持ってる物を投げたり終いには泣き出してしまいます。

私が、「どうしたの?」と声をかけると、一応自分なりに説明はしてくれますが、いちいち癇癪をおこされるのが本当に嫌で、
「そんなに怒って言われても困る!」や「落ち着いて話してごらん」など声をかけますがなかなか改善しません。

私が息子の怒っている原因を解消してあげればけろっと機嫌は直る為、いつまでもクズグズ言うといったことはないので、さっさと私が解消してあげればいいのですが、それでは息子が良くない態度でものを頼む事を覚えてしまうのではと考え、話すようにしています。

私の対応が悪いのか、それとも満たされなさからくるものなのでしょうか?
普段から、受容や共感をするように気をつけて接していますが、間違っているのかな…と、最近自信がなくなってきてしまいました。

どうかご教示ください。

ありがとうございます

貴重なお話ありがとうございました。

今の日本は待機児童の問題、女性の就労の問題などから取り合えず保育園を増やせ!になっていることに疑問を感じます。
「量」を増やして「質」がついてくればいいのですが、内容を新聞などでみるとどうも「質」より「量」になっていると思います。そして保育園を増やすことが早急に求められているので余計ですね。
ただ、頼る人もおらず、どこにも入れなくて仕事辞めざるを得ない状況にまで追い込まれると、どこでもいいから子供預けたい!になりますよね。

二人目を里帰り出産するため実家に帰った時に、私が小さい時に通っていた保育園が子育て支援として一般の未就学児が使える「子育て支援センター」をやっていました。完全に県外なのですが、実家がこちらということと里帰りしていることを話すと快く、使ってもらっていいですよとのことでした。そしてそのセンターの主任はこの保育園のベテラン保育士さんで本当によく子育ての話をしていただいたり、娘と遊んでくれたりと助けられました。娘も大好きな場所になり出産後もお世話になりました。
おとーちゃんの上記の記事を読んで、すごくその里帰り先での保育園のことを思い出しました。私は直接その市の税金を払ってないし、使用料も払っていないのだけど受け入れてもらえた。まさに「福祉」ですよね。あのような暖かい保育園が増えてくれるといいなと思います。

相談お願いします

本文の内容とは異なる相談なのですが
最近2歳8ヶ月の息子が保育園に行くのをすごく嫌がります
同じクラスに「先生怖いから嫌行きたくない」という子も出てきました

保育園はこの春民営化になり先生がガラリと変わりました
子供の事をオマエなどと呼ぶ先生がクラスにいるようで、うちの子はまだお喋りが出来ないので何が嫌なのか分かりません

息子は朝食後から一時間ほど遊ぶ時間があるのですが遊べず抱っこか膝の上にベッタリです
帰宅後も以前に比べ料理も作れない状態なのでおんぶ紐です

遊びを提案しても泣いてばかりでずーと抱っこで朝は終わってしまいます夜は多少遊べています、このような状態の子に何を1番してあげたら良いのか分かりません。

心が温まるお話

いいお話を読ませていただきました。
子育てに限りませんが、いい出会いって大事ですね。

No title

私は、保育士の資格はもっていたものの・・・自分の子育てなどしていたので、
昨年から初めて保育士として働き始めましたが、

保育園での現実を目の当たりにしてしまい・・・
愛情不足の子供たちに・・・
保育士という仕事に悩んでいて・・・
保育とか検索してたら、
おとうさんのブログにいきあたりました。

ほんと・・・私が悩んでいたことが一気に晴れました。
保育士次第で、子供を変えることできますよね・・・(涙)
そうですよね。福祉です・・・。。。

子供の笑顔が引き出せるよう・・・また、保育士頑張りたいと思います。

ありがとうござます。

相談です

いつもこちらのブログに励まされ、力をもらっています。ありがとうございます。
相談です。
娘 ひとりっ子 一歳一ヶ月
私は母親で、専業主婦です。
夫は会社員で、夜は娘が眠る頃に帰って来る為、朝と週末に触れ合う感じです。

相談内容
割と情緒が安定していて、育てやすいと思っていた娘が、一歳を超えた頃から、キーキー言ってみたり、泣いてぐずってみたり、やたらおっぱいに執着するようになりました。
生活で変化らしい変化はなく、唯一 お昼寝を一回にまとめたことと、夜間の授乳をやめたことが思い当たりました。
ただ、夜間の断乳は、泣いたのは初日だけで、後はすんなり寝てくれるし、途中で起きることもなくなったので、悪い方に影響しているとは思えず、お昼寝の回数を2回に戻すことにしました。
しかし、ちょっとしたことでのキーキー、泣きは無くなりません。
例えば、読み聞かせの絵本が終わると泣く。でも、もう一回のサインを出せば、私は何度でも読んであげるつもりですし、実際そうしているので、泣く必要がないと分かっていると思うのですが、毎回グズグズ。こちらから「もっと読みたいのね、もう一回って、ニコニコしながら言えばいいのよ」と促すのですが…。
また、私がトイレに行ったり、少し見えなくなるだけで、おっぱいをくわえようと泣きます。それは、拒否せずにくわえさせているのですが、これでいいのかしら…と思っています。
情緒不安定になる月齢なのか、こちらの対応がまずくて不安なのか分からないですし、今のような対処療法だけで、根本的な部分を見直さなくていいのか、と。
今まで手がかからないと思っていたのは我慢させていたのかな、今のような様子が本来のこの子の性格なのかな、とこれまでのことまで考えてしまう始末です。
そう考え始めると、私はすごく子供と遊んだり、関わっているつもりだったけれど、自己満足だったのだろうか。そう言えば、まだ一人遊びが出来なかったり、砂場でもすぐ飽きたり遊び方が未熟なような気がして、不安になってきました。
まとまりがなくて、ごめんなさい。要は、最近の娘の情緒不安定と、未熟な遊び方は、月齢相応なのか、それとも親の関わり方に問題があるのか、改善するとしたらどのような点に注意すべきかという部分で悩んでいます。ブログは夜中に過去記事から順に読んでいて、一通り読んで実践しています。

公園でお散歩に来ている保育園の子供達を見ると、専門知識を持った保育士さんにきちんとした(裏付けのある)保育をしてもらって、いいなあ うちの子は、素人の私の思いつきや独りよがりの保育で育って大丈夫なのかな…と、変なことまで考えてしまいます。保育園の子供達は、ママパパと離れて、頑張っていると分かっているのに、羨んでしまって。しょうのない母です。

娘が可愛くて、大事で、いつもニコニコ幸せで、安心して欲しいと思いながら育児しています。ぜひアドバイスをお願いします。



相談です

こんばんは。いつも、このブログでいろんな情報をもらいながら、楽しく育児をしています。
10ヶ月になったばかりの男の子を持つ専業主婦です。
9ヶ月の中頃から、奇声を発したり、叫んだりするようになりました。
初めは、自分の思い通りにいかなかった時に、「ゔーっ」っと顔を真っ赤にして怒っている感じでした。
その時は、成長して自我が出てきたんだなーと、微笑ましく感じていたんですが。
だんだん、遊んでる時にもいきなり「ゔーっ」っと言い出し。最近では、金切り声まであげるようになりました。
児童館などの、興奮する場所だけでなく。私の気を引きたい時だけではなく。興奮する要素が全く見当たらない場面でも叫ぶのです。例えば、家で、一人で遊んでいる時に、いきなり甲高い声で「アーッ」っと叫ぶので、何事かとみて見ると、寝転がって、ティッシュの空き箱を夢中で触っているだけだったり。
そういう時期なら、見守りたいと思っていたんですが、だんだんエスカレートしてきたので、何か、他に問題があるのではないかと少し心配になってきました。
早寝早起き、お昼寝のリズムも整っていて、離乳食も3回食でよく食べてくれます。
よく笑い、よくしゃべってくれます。
気になっているのは、アトピーがあり一人でヒマになると引っ掻き出すので、ほぼ付きっきりで遊んだり散歩したりしていました。主人には、構いすぎではないかと言われていました。最近は、ズリバイが上手になってきて、一人遊びをよくするようになったので、その間に家事をしたりと、付きっきりではなくなりました。
それと、あまりはっきりは覚えていないのですが、1週間入院することがあり、退院後から、叫んだりが気になり出したような気がします。
奇声に反応すると余計にやるようになるから、無視するのがいいとも聞いたのですが。
時期的なものとして気にしなくていいのか、なにか対応したほうがいいのか。
長くなってすみません。また、お時間のある時にお返事がもらえたら嬉しいです。

あめふりくまのこさん

おそらくその姿は「成長期」としての姿なのではないかと思います。

ブログのカテゴリでいうと「魔の歳児」のところです。


>例えば、おもちゃの電車の連結がはずれてしまったとか、ごはんがうまくすくえないだとか、ズボンが一人で履けないなど、本当に些細なと思えることでです。

こういったことを通して、自分の感情の出し方、どこまで出していいか、どのように感情を抑えるかというコントロール、自己主張の仕方などなどを学んでいる時期なわけです。


そういう出し方や対応の仕方というのは人によりそれぞれなので一概には言えませんが、どうしたら失敗ということもないので、いろいろと試行錯誤しながら対応していっていいでしょう。


大切なのは第一に大人がオロオロしないことです。
なにかをするにしてもしないにしても毅然としているのがいいです。
そうでないと、子供は不安感や混乱からさらにネガティブな出し方を増大させてしまいがちです。


同じ言葉かけでも大人の方のほんのちょっとしたニュアンスの違いで子供の反応は違ってきます。

例えば

>「そんなに怒って言われても困る!」や「落ち着いて話してごらん」

こういう言葉にしても、そこに子供の気持ちを汲み取ろうとするよりも、拒絶のニュアンスや、どうしたらいいかわからないという態度がこもっている場合はすんなりいかないこともあります。


その子供の主張が受け入れられるものであれば、受け止めるということを前面にだしていくと多少すんなりといくかもしれません。

「わかったから持っておいで」
「やってあげるから、落ち着いて可愛く言ってごらん」など。

その一方で、モノを投げたりする行為には毅然とNOを表明します。

場合によっては子供の感情の出し方のさらに上を行く感情の出し方で対することもあるかもしれません。
平たく言えば「怒る」ということです。

「それは許容できない行為なのだ」と明確に示すためです。


そういったバランスをとりながらブレずに対応してくといいかもしれません。

くみぽんさん

子供が特に小さい子が「保育園に行きたがらない」ということは普通によくあることなので、一概には何とも言えません。

朝などはさみしい気持ちから、お母さんから離れたくない、一人で遊んでなんかいられない、そういう気持ちも普通のことです。

ましてや保育園の人間関係などがまるごと変わったのですから、なれるまでにまた時間もかかるでしょう。

受けられるところは受け止めつつ様子をみていってあげればいいのではないでしょうか。



園の状況ということですが、子供が安心して過ごせていないような状況なのか、単なる変化からくる不慣れという程度なのかこれも僕にはわかりません。

ただ、僕の感覚からしても

>子供の事をオマエなどと呼ぶ先生がクラスにいるようで

これが事実ならばまともではありません。
信頼できる職員や施設長などに状況を聞いてみるなり、相談するなり、事実が明らかで職員が信頼できないようならば、経営母体や自治体の保育課にクレームを入れるなど視野に入れて行動する必要があるかもしれません。

ちよこさん

娘さんがかわいいと思えているのであれば、どう転んでも子育てで取り返しのつかないということは起こらないでしょうから、まずはおおらかに構えていきましょう。


その原因がどこにあるかというのは正確にはわからないけれども、基本的には成長の中で出てくる自然な姿ととらえて考えていっていいと思います。


>生活で変化らしい変化はなく、唯一 お昼寝を一回にまとめたことと、夜間の授乳をやめたことが思い当たりました。


ほかに思い当たるところがないというのであれば、これらもその原因の一つになっているのでしょう。
しかし、それはきっかけとしてあっただけでどのみちそういう姿が出る時期にさしかかっていたのかもしれませんね。


子供は「授乳をしてもらない」と感じると、「自分は受け止めてもらえない」と大きな不安を覚えるものです。
また、それはときに「自己肯定感の欠如」ともなります。

しかし、慌てないでください。
それらの経験というものも成長の中では無意味なことではないのです。

そういった経験を時間をかけて乗り越えていくことで、今度はそれが自立というものの糧となって積み重なっていきます。


情緒まで問題がでるほどの様子であれば、授乳を前の状態にまで戻すということも考えてもいいですが、あまりやめさせたり戻したりを繰り返すのはいいことではありません。
戻すとその分自立を遠のかせることがあるからです。

とりあえず、このまま様子をみましょう。


気をつけるべき点はここです。

>これでいいのかしら…と思っています。


先ほど 「自分は受け止めてもらえない」と大きな不安を覚える と述べました。
すでに子供はその不安な状態にいるわけです。
その上さらにおっぱいをあげている時に、お母さんが「これでいいのかしら・・」と思っていたら余計に不安になってしまいます。
あげるのならば気持ちよく笑顔で、それを母子間の大切なコミュニケーションと思って暖かい時間にしなければなりません。

子供は不安を解消したくておっぱいをせがんでいるのに、そのときに大人が気持ちよく与えていなければその不安は解消されないまま過ごすことになってしまいます。

それは授乳時以外の子供の様子に、不安定な姿としてでてしまう可能性があるでしょう。



>まだ一人遊びが出来なかったり、砂場でもすぐ飽きたり遊び方が未熟なような気がして、不安になってきました。

お母さんが不安になったら子供は余計に不安になります。
子供を減点法で捉えないで、今ある姿をそのまま暖かく受け入れてあげましょう。

1歳1ヶ月の子が遊びがうまい必要などないのです。
できなくて当然、飽きるときがあって当然です。


大人が子供に対してイニシアチブをとれなかったり、心配の先回りをしていると子供は安定できません。
そのへんをいまいちどチェックして、おおらかに過ごしていくようにするといいかと思います。

あとは過保護過干渉などになっていないかもチェックポイントです。

それらも子供の情緒不安を引き起こすことがあります。



子供が機嫌よく遊んでいるときや、親子でくすぐり遊びをしたあと、大人が近すぎず遠すぎないあたりで、ごろーんと寝そべって脱力してみます。
余計な心配もどこかにおいておいて、「あーねっころがっているとらくちんだな~~」くらいに思っていましょう。

このフラットな穏やかな気持ちというものが、子育てにはとても大切です。
子供は、大人のこういう気持ちを自然と察してそのなかで安心して成長していきます。

僕はこれを「たれぱんだ」をイメージしてやっています。

この気持ちは子供に自然と伝わって、そのまま安心してあそび続けさせたり、その大人に安心してくっついてきたりして情緒の安定化に役立ちます。

すぐそうはならないかもしれませんが、受容的な関わりとともにときどきしてみるといいかもしれません。

ありがとうございます

こんなに早く相談に乗って下さって、ありがとうございました。
何度もアドバイスを繰り返し読み、テーマ過保護と過干渉の記事を読み返し…。気をつけていたけれど、過干渉になっていたのかも😫と、反省したり、これからのことを少し考えてみました。
私は過干渉の母親に育てられました。三人姉弟の長子ということもあったのか、かなり酷い過干渉でした。(おとーちゃんさんが、ブログ内で過干渉すると、子供はこうなりますよ と仰ってるモデルみたいな性格に成長しまして、大変苦労しました) ちなみに父は不在がち、で、鉄拳でした。
さらに言うと、姑も過保護タイプで、夫はひとりっ子です。
そんなわけで、自分はそうならないように…と常に意識していたのですが、難しいものです。
大らかに、朗らかなお母さん、というのが私の目標でした。が、そこがそもそも勘違いだったのかもしれません。
私が目指すべきは、大らかに、朗らかな「人」だったのかなーと。
子育ての面だけで、取り繕ってもダメなんだなーと。
(夫は「危ない」「駄目」を連発する人で、これについては、何も指摘せずに来てしまったのですが、今度夫婦で話そうと思っています。)

大変抽象的なつぶやきになってしまって、ごめんなさい。
私自身の育ち方や、今回の気づきは、ずっとこれからも自分が付き合って行く課題で、娘に関する相談内容とずれてしまって、ここに書く必要はないのでしょうが、頂いたアドバイスのおかげで、いろいろなことを掘り下げて考えるきっかけになりましたとお礼が言いたくて。

さて、娘ですが(今はすやすや可愛い寝顔で眠っています)、その後 も「キーキー」言ってる場面があるものの、不満をぶつける手段としてよりも、笑顔で、声の出方を楽しむ方にシフトしている気がしたので、外遊びの時間を増やし声をたくさん出せるようにしてみました。ここ2日くらいの対応ですが、それだけで声をあげて笑うことが増えました。キーキー言いたかったんじゃなく、声をあげたかっただけで、笑うという形でも良かったのね、と安心しました。
絵本が終わると泣くというのは、まだありますが、根気良く付き合っています。根気よく付き合うと決めたからには、自分も楽しく絵本と語りかけの時間を過ごそうと思います。
迷いや不安が娘に伝わらないように。時には、これでいいんだと口に出してみています。
たれぱんだは、まだ試してないのですが(笑)ぜひ、やってみたいです。最近、気を抜くところがなく、息を詰めるように生活していた気がします。怒り肩かーさんになってました。
あとは、遊び方が未熟かもーという点は、一歳一ヶ月なら心配ないと教えていただき、安心しました。
支援センターなどで、積み木をひっくり返して、ルーピングを触って、絵本をめくって、マラカスを振って、ボールを転がして、ブロックをひっくり返す。という感じでウロウロするので、心配だったのです。
大らかに、見守ります。

大変長くなってしまい、申し訳ありません。
ついつい、聞いて聞いて!と何でもかんでも書いてしまって。
お忙しい中、アドバイスを頂きありがとうございました。
今後もブログを楽しみにしています。応援しています!!書籍化も是非!

あおママさん

あおママさんのこのケースに関してはちょっと個別の面が強いので僕からはどういうものともどうすればいいというのもわかりかねます。

入院したというのはずいぶん前なのかな?
割と小さい子にとって入院は不安なことが多いので、入院していたりすると情緒的に安定しなくなったりということはあります。

そういうものであれば様子を見ていくことで改善していくとも考えられますし、なにか別の理由があるとも考えられます。

もし、まだそのお医者さんにかかっているのであれば、こういう姿が出ていて気になるということを相談してみたりしてもいいかもしれません。

成長の過程でそのような姿がでるということもないことではありません。
その場合は成長が解決してくれるでしょう。

ただ、頻度や程度が大きかったりして気になるというのであれば、お医者さんや発達相談などを利用してみて、なにごともないというのであればそれはそれで安心できますので状況を考えて動かれてみるのもいいかと思います。

ありがとうございます

あれから、ブログの過去記事を読み返して、プラスの関わりを増やしたり。家事の合間でも、ちょっと手を止めて関わるようにしてみたら、奇声はほとんどなくなりました。
入院は1ヶ月前で、点滴をしていて自分では動けないため、起きてる時はほとんど抱っこして過ごしていました。退院して、急に一人にされる時間が増えて、寂しかったのかなーとも思いました。
このまま様子をみて、また奇声が増えるようなら、小児科の先生にも相談してみたいと思います!
私自身が、減点法で育てられたので子育てに自身がなく、妊娠中に育児について調べている時に、このブログと出会えました。
生まれるまでは、イライラして子どもにあたったり、虐待したりしないかすごく心配でしたが。このブログでもらった知識で、自信をもって初めての育児をスタートすることができました。
おかげで、アトピーの心配はありますが、本当に可愛くて、我が子に沢山の幸せをもらっています。
保育所に預けて、絶対に仕事したい!なんて言ってたのに、今では仕事を探す気が全く起きません。笑
これから、もっと活発に動きだして、自我がどんどん出てきたら、こんなにゆったりはしていられないかもしれませんが、その時は、またこのブログに助けてもらいたいと思います。
お返事、ありがとうございました!

保育園での対応

保育が福祉であるとのご意見に改めて感動しました。

私は母子家庭で、年中の子どもを私立認可保育園に通わせています。年少から認可保育園に入れました。それまでは、子ども家庭支援センターと今の保育園の一時保育を使用していました。年少クラスの担任の先生が運良く、素敵な方に恵まれて、今年も担任は違っても大丈夫だろうと思っていましたが、残念なことに、悪い方向に向かっていて、精神的に参っています。年少クラス時の担任は退職されました。

社会福祉法人が運営して、長時間保育やイベントに力を入れています。が、人の心や人権などはおろそかです。人の出入りも激しい保育園です。実権を主任が握っていて、園長は理事長の子で保育についてはチンプンカンプンな印象です。上の立場の人が思いやりのない方々が揃っている中で、私の子がクラスの怒りんぼにつねられています。他児もつねられているのを見ていると毎日私に子どもが報告します。担任に直接言ったり連絡帳に書いたりしても、現行犯逮捕でないと注意できない、大人の目を盗んで影で悪いことをしてみるのが4歳時の特徴、私の子の言葉に基づき子ども達を集めて現場検証したが誰もそんなことはないと言っている、勿論保育スタッフの間でもそんな光景は見た者はいない、と言って、「安心してください」と胸を張って返答されました。このことは連絡帳を常日頃指導のために見ていると言う主任も知っています。

人生で辛いことも嫌なこともあるから、ここで頑張るか、転園するか、真剣に悩んでいます。

管理人さんのような方が担任だったらいいのにと強く思ってメールしました。

さきなさん

適切な保育が行われないところではいい人から辞めていってしまいます。
こういう子供を安心して預けることができないという保育園の話は、とても心が痛みます。
保育士の端くれとして申し訳なく思います。

それが比喩としての言い方であったとしても「現行犯逮捕」といった言葉を使うこと自体、意識が低い保育なのだということがわかります。
他児に意地悪をする子供でも「悪者」ではないからです。その子を適切にケアしてあげることが保育士の役目であって、断罪することが仕事ではありません。


子供というのは高い柔軟性を持っていますから、多少のこと保育が適切でなくとも家庭のケアがきちんとあれば、子供はそれで育っていけます。

実際問題、保育園というのはそうそう簡単に変えられないことと思います。
また変えた先が良い保育ができているという保証もそうそうありません。
4歳といえば集団への帰属意識もすでに持っている年齢です。
とりたてて大きな影響がお子さんに出ているのでなければ、じっくりと様子を見守って見るのがいいかもしれません。


子供間のそういったケースでは「痛いことをされたら、痛いからやめて!っていっていいんだよ」ということを僕は伝えたりしています。

あまりお役に立てることが言えなくて申し訳ありません。
どうにかお子さんが無理なく過ごせるようにいられるとよいのですが。

保育園の対応についての返信をありがとうございます。

保育士おとーちゃんさん、丁寧なお言葉をありがとうございます。嬉しかったです。

その後、園長に面談し、被害側の子ども達は、加害行動をとる特定の子に対して、恐怖心があり「やめて」と言えないと私に話したことを伝え、絵本や紙芝居などで、名指しするのではなく、全体的に人として大切な心を育てていけるようにお願いしてみました。

我が子には、加害行動は暴力であり、被害にあった側の責任はないし、被害にあった側は何も悪くないと伝えています。担任の先生にも遠慮して言えないと言うので、私は、いつでもあなたの話を聞きたいと思っているよ、いつでも言ってね、と伝えています。

たまたま、お休みの日に遊びに我が子と一緒に行った場所で、怒りんぼちゃんと出くわし、しばらく遊んでいましたが、やっぱりその子は途中、怒り出しました。私がその時持った印象が、わがままをたくさん許されてきた環境で育ったのかなと思いました。自分の思い通りに他人が従わなかったり物事が進まなかったりすると、感情が高ぶり、怒りとヒステリックな泣き落としで我を通す、自分を抑えられず、相手の立場を考えられない、情緒不安定な気がしました。その子の保護者もいましたが、対応に困っている様子でした。

幼児期に身に付けたものは、良くも悪くもその後の人生に大きな影響をもたらすので、私が家で子と向き合う時間を多くとって、ケアを続けていきます。

それから、国の福祉切りはやめてほしいと願っています。また、貧富の差で子が受けられる教育や福祉の質が変わっていく社会って、、切な過ぎて泣きたくなります。

最後まで、お読みいただき感謝しております。子が頼れるのは私だけなので、踏ん張って、新しい解決策を模索しながら、まともな人に、子どもが生きていて良かったと思えるように子育てしていきます。  さきな

その後の保育園側の主張が酷い

連続投稿ですみません。

その後、つねる子は、ターゲットとした複数のお子さんを日を替えてつねっています。一方的に瞬間的に、後ろからとか横からとかで、正面きってつねることはしないし、跡が残らないようにつねるそうです。

我が子が、またつねられたので、朝、登園したときに園長に直接伝えました。自由時間は仕方ないが、整列や並んで何かをしないといけないときには、つねる子と我が子の距離を遠くになるように離してほしいと。

すると、園長は、「まだ教材を買って道徳教育はしていませんが、保育園側はできる防止策はとっているので、あとは、あなたの子が意地悪された時にやめてと言える強い子どもになってもらうしかないですね。役所に言いに行ってもいいですが、保育園側は今、お母さんに言ったことを繰り返し言うだけですけど。」

その日の帰り道、私が子どもに、今日は何かあった?嫌なことや変だなと感じたこと、私に話していいよと聞いていくと、今日は違う子どもがつねられていたこと、そして、言いにくくて口ごもっていたので、お話、聞かせてほしいなぁと言ってみました。

すると、「朝、ママが行った後、みんなで座って絵本を読む前に、私だけ、違うお部屋に園長先生が連れて行って、ママにはこのこと、内緒にしてねって。つねられたことをもうママに言ったらダメだよって。園長先生がつねる子のことを怒らなくちゃいけなくなるからって。だから、ママにつねられたって言わないでね。園長先生にお約束してねって」と。「私、嘘ついてないのに、そんなことを園長先生に言われて、すっごく嫌だった」と。

なので、転園先を探しています。どうやって、良い保育園を探したらいいのでしょうか?今の保育園は外面や役所にはご立派な理念を掲げていますが、実際は、最悪でした。

自己都合での転園は、一度しかできないので、慎重に、でも、早めに転園したいです。お知恵を貸していただけたら、とても助かります。

さきなさん

>その後の保育園側の主張が酷い

おっしゃるとおり本当にひどいですね。
園長の姿勢がこうではやる気のある保育士が勤めても残念なことにそうそういい保育はできないでしょう。

園の選び方というのは、こうすれば確実というような方法はないので、とても伝えるのが難しいのですが簡単にこちらの記事のひまわりさんへの返信コメントで書きましたのでごらんになってください。

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-646.html

グッときます

初めてコメント致します。
T君は、おとーちゃんとA保育士さん出逢えて本当に良かったですね!
先生って人の人生を大きく左右することがありますね。
こういう事例は嬉しい限りです。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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