相談 噛みつき (4歳) - 2014.07.07 Mon
4歳と2歳の娘がいます。
4歳の娘が噛みつきがあり、幼稚園でも数回してしまい悩んでブログに辿り着きました。
一時に比べると全然よくなったのですが、自分のなかで譲れないものだと噛んでしまいます。
その前に貸してや嫌だ等は言ってますが我慢しきれないみたいで。
噛まれた親子さんにしてみたら娘はとても憎い存在だと思います。
娘自信噛みたくないのと言ってくる事もあり。
4歳なのに、なんでわからないの?と思ってしまう自分もあり。
幼稚園の先生に協力していただき気持ちの伝えて方など少しづつ頑張ってますが、止めれなかったです、間に合わなかったごめんなさい。
先生にも申し訳ないです。
噛みつきのある子は迷惑ですよね。
しかも、4歳。
お子さんについての情報が少ないので、コメントにあることから感じたことを中心に書いていきますので推測や見当違いのことが多くなってしまうかもしれません。参考までにどうぞ。
コメントの中にはその4歳の娘さんについて書かれている部分が二行しかありません。その他の部分はほぼすべてが周りからどう見られているかという点を気になさっていることについてのことで終始しています。
お子さんの具体的な行動や、大人側の対応について触れられていないのでそこについてのアドバイスというのはしようがないのですが、このコメントからわかる大きな問題がひとつあります。
このことは噛みつきに関わらずなのですが、
「周りの目ばかりを気にして、それと我が子を比べたり、出来ていない部分を周囲の人にどう思われるだろうという点を気にかけてばかりの子育てをしていると、自己肯定感の低い子供に育つ」
という点です。
噛みつきだけでなく、「うちの子は○○が出来ていない。それを周りの人が見たらどう思われてしまうだろう」ということを大人が過剰に心に思って子育てをしていると、その子は自分に自信が持てないまま育っていくことになります。
その自信の持てなさというのは、子供を成長のプラスにはそうそうなりません。
多くの場合は「できないこと」をよりできないままに留めおいてしまいます。
物事へのモチベーションも、心の成長も進みたくても前に進みづらくなります。
確かに、噛みつきをしてしまえば相手の子供や親御さんにも申し訳ないと思ってしまうのは仕方がないですが、だからと言って子供を否定的にとらえてばかりではお子さんは成長の前進が思うようにできません。
どこかでプラスに見てあげる必要があるのです。
噛みつきがでてしまうことはもちろん褒められたことではありませんが、でも怒ったり叱ったりして治るものでもないのです。
大人から肯定してもらう経験をたくさん子供は持つことで、気持ちに余裕ができ、その余裕によって自分の感情をコントロールすることが可能になります。
この場合だったらば、噛みつきが出てしまう瞬間でそれをセーブすることができるようになる心の発達というものが、その肯定感によって今後成長していくことができます。
ですので、噛みつきはいいことではありませんが、大きな包容力でもってそれをしてしまう娘さんをまるごと受け止め、周りにどう思われるだろう、周りに申し訳ないという気持ちは大人の方もセーブしたりコントロールして出さないようにしていく必要があると思います。
その上で、生活のいろいろな場面で認めたり、褒めたり、受容したり、共感したりの経験をともに増やしていくことです。
噛みつきが起こったときの対応というのは、このことのあとについてくるべきことであって、さして重要ではありません。
ただ、強く怒らないようにしておいたほうがいいとは思われます。強く怒ったり、叱ったりは結局のところ自己肯定感をさげるほうに作用していってしまうからです。
まずは、お子さんをさまざまな場面で「肯定すること」が何にもまして重要です。
過去記事の「全面肯定」のところが参考になるかと思います。
- 関連記事
-
- 相談 母子家庭で育てること (2014/07/11)
- 相談 逆説的な「いいよ」 (2014/07/10)
- 相談 友達ができない(年中) 自己肯定感と自信 (2014/07/10)
- 相談 断乳と預けること (1歳1ヶ月) (2014/07/08)
- 相談 自慰行為 (4歳) (2014/07/07)
- 相談 噛みつき (4歳) (2014/07/07)
- 子供が耳を触ってくる (2014/07/05)
- 喜怒哀楽と表情 (2014/06/04)
- 乳児期における「友達関係」について Vol.3 「慣れ」はあるが「訓練」はない (2014/04/08)
- 乳児期における「友達関係」について Vol.2 必要なのは訓練ではなく良好な母子関係 (2014/04/04)
- 乳児期における「友達関係」について (2014/04/01)
● COMMENT ●
No title
No title
噛みつきは、押したり叩いたりするのと違って明らかに歯形が残るので、必ず大人の目につきますよね。
勿論どの暴力行為にも上下・善悪なんて無いと思いますが、噛みつきはとくに、やられた側もやった側も、大人が感じるものが多いのではないでしょうか。
よそのお子様に怪我をさせてしまった、その申し訳なさが何度も重なれば、「うちの子が申し訳ない、すいません、どうして…」と段々卑屈に思ってしまうのもしかたないように思います。
私も、自分の子が噛みついたと報告を受けるたびに、「ストレスが溜まっているのではありませんか」「関わりが間違っているのでは?」と、ずっと責められている気がしていました。
噛みつかれたお子さんのお母様達には、「育て方が間違っている」と言外に言われている気がしていましたし、やられる側のお母様は「保育園に来なければいいのに」と仰っていました。
精一杯愛して、駄目なことは駄目だと伝えてきたつもりですが、それでもこどもが噛むと言われたら、「アナタの子育てでは駄目だ」と否定されてしまう気がして、ずっとずっと辛かったです。
何より、噛まれた被害者のお子さんの前で「反省してない」「あの子は迷惑だ」と思われたくなくて、周囲にわかるように強く叱ったり、申し訳なさを出すのは、親同士の関係を悪くしないためにもある程度(相手に)見せておきたいと思っていました。
私の息子は成長して、ゆっくり噛みつきから卒業しました。
全面肯定して、私がいろいろセーブしたら、もっと早く卒業出来たのでしょうか…。
長々と書きましたが…るりさんが、少しでも楽な気持ちになっていることを祈ります。
ご相談申し上げます
おかげさまで、心のパイプがつながっているとはこういうことなんだなぁと、実感することも多くなりました。ありがとうございます。
けれど、困っていることがひとつあって、ご相談させてください。お忙しいこと承知しておりますので、過去記事や皆さんのご相談を参考に何とかならないかと試行錯誤していたのですが、なかなか解決せず、相談コメントを書かせていただきました。すみません。
1歳半の女の子、1歳頃からでしょうか、私への噛み付きが頻繁なのです。父親にはたまにありますが、母親以外にはあまり噛み付きません。
0歳の頃から、授乳中に噛むことがありました。それとは別に、私とじゃれあっていて興奮して噛み付く、私が他のことをしているとかまって欲しくて噛み付く、何気なく甘えたくて噛み付く、そんなかんじです。様子としては、いかにも嬉しそうだったり、イライラして怒っていたりします。
目を見て真剣に「それは困る」と言うと、娘も真面目に理解してくれたように感じたこともあったので、噛むのはいけないとわかっているような気もします。それでもおさまりません。
噛んだら、部屋に一人残すという対処をしたこともありました。娘はギャン泣き、私が戻ると、嬉しくなってまた噛み付く、また一人にする・・・を繰り返し、私も娘も感情が高ぶってひどいことになったので、このやり方は失敗だったと懲りて、二度としていません。
「楽しくなっちゃったんだね、もっと遊びたいんだね、甘えたかったんだね」と受容してから、「やめて欲しい」と言うのもやさしくを心がけたこともあります。ただ、無防備なところいきなり噛まれると、私も痛いのが先になって、「イタイ!」と叫んだり、ゆとりがなくなって怒ってしまうこともあります。
現在は、噛み付きそうになったら、あごを押さえ抱きしめ、泣き出したら、その気持ちを受け止めてあげる(「抱っこ法」というやり方をネットで見つけました)ということもしてみています。
娘が私にぴったりくっついてきたときに、「そういう甘え方のほうがずっといいよ~」と素直な甘え方を教えたりして、これは少し効果があったような、うっすらとした手ごたえがあるような気がします。ありがとうございます。
最近では噛む以外に、強く引っかく、叩くこともたまに出てきました。
引っかくのは、飼い猫と遊ぶことがあり、娘も加減なく猫をたたいたり引っ張ったりつねったりするので、反撃にあうこともあり、その影響かなと思ったりします。
娘にとっては引っかくことも、遊びや、親愛の情の表現になっているように感じます。イライラの発散法としての面もあるようですけれど。
つまり、嬉しい・楽しい・愛しているの表現も、イヤだ・イライラする・怒っているの表現も、どちらも噛んだり引っかいたりになってしまっているのかもしれません。
保育園などには行かず、専業主婦の私と、一日中のんびり過ごしています。ただ、24時間いっしょにいると、私が煮詰まってしまうことも否めません。一人遊びも、まだまだわずかな時間しか続かず、後追いもあって常に私にまつわりついています。
授乳も頻繁で、父親のいる休日などは長時間飲まずにいられるのですが、私といるとどうしても飲みたくなるようです。夜間断乳を考えたこともありましたが、実行にはいたっていません。
テレビはなるべく見せないようにはしていますが、私もリラックスしたくてテレビをつけたり、短時間ですがたまにいっしょに見たりしてしまいます。また、0歳の頃から、同居の祖母の部屋で、相撲を見せてしまっていました。考えてみれば、相撲は格闘技なのに、暴力という認識がなかったです…。
子どもの性格としては、じっくり観察して自分が納得してから動くというタイプ、歩き出すのも遅かったかなりの慎重派です。現在、人見知り、場所見知りが強いです。一ヶ月ほど前から成長期も始まってきたのか、イヤイヤと自己主張することも増えました。人の気持ちにも敏感で、私に寄り添ってくれる場面もあります。
私としては、過保護過干渉には気をつけてきたつもりです。ただどちらかといえば、いいなり気味なところがあるかもしれません。
言葉が出てくれは、収まるのではないかと、成長を待っていた面もあります。最近では、ずいぶんいろんな言葉を覚え、「のむ、よむ、のる、とる、だっこ」など、自分の要望も表せるようになってきました。それでも噛み付きがあるので、言葉待ちだった私としては、ちょっと行き詰ってしまいました。また、歯が生えてきていることも、噛み付きの原因かとも思います。
それ以前の受容として、くすぐったり、いっしょに遊んだり、表情を豊かにしたり、地道にやっています。噛んだとき以外の場面では、共感したり、笑いあったり、認めたり、褒めたり(「そうしてくれると助かるよー」とか)全面肯定を心がけているつもりなのですが。
このような対応をしつつ、さらなる成長を待つということでいいのでしょうか。それとも他になんらかの関わり方があるでしょうか。ご教示いただけたら幸いです。
ご本の出版、ブログの更新、ともに楽しみにしています。おとーちゃん式の子育て観が、世の中のスタンダードになってくれるといいなと本当に思います。ご成功を、心よりお祈りしています。
トラックバック
http://hoikushipapa.jp/tb.php/616-b2c0f877
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
私も幼稚園に復帰して、おとーちゃんさんのように子供を丸ごと受け止める先生になろうとしてきましたが…別のクラスの子に、三クラスの先生の中で○○先生(私)が一番厳しいと思う〜と言われてしまいました(^^;;知らず知らず強権をかざしてしまってきたのかも…と反省しました…
本当に子供をこうしてやろうとか辞めさせなきゃ!とか思ってしまうと、ついつい厳しい…という状態になってしまいますねー。
丸ごと受け止めるように気をつけないと!