相談 断乳と預けること (1歳1ヶ月) - 2014.07.08 Tue
今回、断乳について相談させていただけますでしょうか。
もうすぐ1歳1カ月になる長男がいるのですが、私が急きょ1週間の入院と手術をしなければならなくなったため3日前に断乳に踏み切りました。
泣き叫ぶわが子を見ていて、彼にとってはまだおっぱいを離れる時期ではなかったと感じ取れ私もとても辛く感じているところです。
また、入院中は主人に子供たち(もうすぐ3歳の長女と彼)の面倒をみてもらうのですが、普段から主人の具合があまりよくないため、長女が通っている保育園に、私の入院3日前から長男も預ける予定でいます(事情がありもともと1歳を過ぎた頃から預ける予定でいました。)。
彼にとっては断乳に加え、保育園に預けられる、さらに1週間ママと離れる(ママべったりな子です)という3つの試練が付きつけられることになります。
彼の心理面にマイナスな影響が出るのははっきりしていると思います、果たして乗り越えられるのだろうかとも思います。
できるだけ、そのマイナスをカバーできるだけのフォローをしてあげたいと思っています。
また、このことが今後の彼ののびやかな成長を阻害させてしまうものにならないか、心配です。そうならないために今後の生活で心がけていくといいことなど、おとーちゃんさんのご意見を伺いたいです。
ちなみに、長女が通っている保育園は無認可ですが、保育士の数も多く、子供たち一人一人に目が行き届き、子供たちの気持ちを大切に保育してくださっていて、娘も毎日楽しんではりきって通っています(おとーちゃんさんの過去記事を読んでいると、そんな楽しそうな娘も実はどこかで無理をしているのかな?とも思い娘の気持ちを探ってみるのですがよく分かりません。汗)。
息子も生まれた頃から娘の送迎に連れて行っているので場所や保育士の方達のことはよく知っている所です。
規模は小さめで、異年齢でもよく遊ばせるので、だいたいいつもお姉ちゃんの姿を確認できてその点は息子には心強いかなと思います。
保育時間は9時から4時までです。
この相談で問題点はどこにあるかというと、どこにもないのです。
どういうことかというと、この問題の正体というのはセイラさんの気持ちの中にある「不安と心配」だからです。
まず、断乳に関して見てみましょう。
この断乳は、単に漠然と考えた「幼いのはよくない」式の断乳ではありませんね。
断乳する必要があって、そうするしか選択肢がないということの結果なのですから、そこをくよくよ悩んでも何も前に進みません。フォローが必要なことを理解しているのですから、こういうときは大人が腹をくくって「これはやむを得ないことで必要なことなのだ。子供も私もこの状況を必ず乗り越えられる」と覚悟を決めてことに臨むしかないでしょう。
大人の方が「子供が可哀想」「子供に申し訳ない」と思いながら、気持ちをふっきれずにいつまでもその気持ちを出していたら子供は余計につらくなります。
そうするしかないことなのですから、まずは大人の方がふっきってしまうのが子供のためです。
気持ちを切り替えてその分の気持ちをフォローに回すのも、大人が気持ちをひきずってだらだらと子供の辛い時間を延ばしてしまうのも大人次第です。
預けることに関しても、そちらもそうする必要があって、そうしなければならなくて預けるわけです。またその預け先が十分に信頼できるところであることがわかっているのですから、これも腹をくくって笑顔で送り出してあげるのが子供のためになります。
こちらも「可哀想」「申し訳ない」を引きずっていたら、その大人の未練のために子供は余計に辛くなるだけです。
>また、このことが今後の彼ののびやかな成長を阻害させてしまうものにならないか、心配です
この相談の根っこの部分というのは、「心配の先取り」にあります。
>彼の心理面にマイナスな影響が出るのははっきりしていると思います、果たして乗り越えられるのだろうかとも思います。
だからと言って、「やっぱり入院やーめた」とすることはできないはずです。
だったらこの状況に向き合うしかないのです。
その状況に直面してなにか問題がでるかもしれないし、でないかもしれない。それは誰にもわかりません。
じゃあもしでたとして、問題がでたらでたでその時にそれを悩めばいいのです。
きちんと子供に向き合って、そのときできることをしてあげればいいだけです。
子供が育っていく上ではこれから先10年20年といろいろなことが起こるでしょう。
問題をあらかじめ避けて通るようにする必要などそもそもありません。
誰しも問題に直面してそれを乗り越えて成長していくものです。
問題がでることが「悪いこと」ではないのです。
>できるだけ、そのマイナスをカバーできるだけのフォローをしてあげたいと思っています。
その気持ちがあるだけで十分です。
子供は大きな柔軟性をもっています。ちょっとやそっとのことで一生取り返しのつかない問題など起きはしないのです。
今の段階での最大の問題は大人の方が心配と不安をむやみに大きくして、まだ起きてもいない問題を気にかけだしてしまうことです。
それは、子供に対して過保護や過干渉を生み、子供の自立をさまたげ幼いままにとどめおき、依存を生んでしまう可能性を高めます。
子供というのは親が信じてあげないとその子が本来持っている成長する力を十分に発揮することができなくなってしまいます。
親がやるだけのことをやって、見守ってあげ笑顔で送り出したらあとは子供を信じてあげることです。
心配に心配を重ねるのは子供の力を信じないことになりかねません。
それは子供の成長を足踏みさせてしまいます。
このことで大切なのはそういった大人の姿勢・気持ちの問題だと感じます。
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● COMMENT ●
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相談させてください
相談の返信を記事にしていただくのはとてもためになります。
私もひとつご相談したいです。お時間のある時にお答えいただけますと幸いです。
2歳10か月の娘がひとりおります。娘の遊びについての相談です。
娘はお絵かき、粘土、積み木などの無から何かを作る遊びが苦手なようです。
「お母さんがして」と私に何かを作らせ、それをまねすることはします。
家でもそのような様子とは気づいていましたが、
保育園からもそのような時間は友達が何をするかを見ていて、
自分の作業に集中できないようだと指摘されました。
娘は体を動かして遊ぶことが好きで、公園の遊具遊び、ボール遊び、
リズム運動などを好みます。
机上遊びではパズルやかるた、ひもとおしなど答えが決まっているものは
好んで遊びます。
おままごとも好きです。その時はつみきをケーキに見立てるなど、
あるものを他のものに見立てることはしています。
娘は人の気持ちに敏感な子で、おそらく作ったものが
どう評価されるかが気になるのではないかと思います。
他に遊べることがたくさんあるので、無理にできるようにしたいとは思いませんが、
そのような活動を楽しめるきっかけをあげられたらそれに越したことはないとも思います。
娘には「自分の好きなものを作っていいんだよ」と言いますが、
必ず「お母さんがして」と返されてしまいます。
他にいい声掛けや関わりがありましたら教えていただきたいです。
ありがとうございます
先日退院しました。
「問題点は私自身にある不安と心配」・・まさにその通りだったと思います。
入院中、長女は普段の我儘を出さずパパのお手伝いや弟の世話を進んでしてくれ、長男はママがいなければいないなりに気丈に頑張ってくれていたようです(帰宅後はママべったりに戻りましたが。)。
「この先いくつも問題に直面するがそれを乗り越えることによって一歩成長する。」・・今回まさに子供たちはそういう姿をみせてくれたようです。
「子供は大きな柔軟性を持っている。子供を信じよう。」・・そう思うと私自身心が楽に、前向きになれる気持ちです。
心配性過ぎず、ドンと構える気持ちで、これからも子供と一緒に私も成長していきたいと思います!
実は母乳については、あまりに辛くて、おとーちゃんさんに相談させていただいた翌日に断乳を辞めてしまいました。病院と相談し、入院中は搾乳してすごし退院後から復活しています。
息子はまだまだおっぱいっ子ですが卒乳は本人の意思に任せるつもりです。
息子がまだ欲していて、母乳の方もあげようと出ているのに、それを不自然に断ち切ってしまうことが辛くて辛くて・・。
本当にありがとうございました。
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記事を執筆しながら、ブログの方も更新、ありがとうございます。
相談の返信もとても参考になります。
先日の「不安と心配」の記事を見てからしばらくたち、自分が今までどれだけ取るに足らないことを細々心配していたのかと、日々気がつきます。
まだまだ、自分の自己肯定には波がありますが、今まで気にしていたようなことに直面しても「気にすることじゃないんだ〜」と思えるようになり、毎日楽になってきました。
お返事は不要です。
ありがとうございます。