相談 タオルが離せない(1歳) ークセに対する基本姿勢ー - 2014.07.28 Mon
こんにちは。ちょうど相談しようか迷っていたときに、この記事を読むことができてすよかったです。なぜなら一歳になる娘がタオル大好き娘だからです。9ヶ月頃から特定のものをスリスリするようになりました。私は本人がそれで安心できるなら…と思っていましたが、ここにきて遊びに行くときも持って行きたがり、だだをこねる等の姿が強く、このまま大きくなってタオルから離れる事ができるのだろうか?日中は本人から無理にでも離して寝る前とかに限局した方がいいのか?と思っていました。〔ちなみに、遊びに持って行っても他の物に夢中になればタオルそっちのけですが、ふいにタオルを探し始めるので、なるべく持たせないようにしてます〕。
今回の記事から、なるべく夢中になれる遊びでタオルから遠ざけようかと思ってます。あとは、たまに自分の感情で娘に接してしまうので自分の関わり方も見直さないとですね(・・;)
最後に一つ聞きたい事なのですが、今は家の中なら好きにタオルを持たせています。外へはなるべく持たせないようにしてます。娘のタオルは依存が強くなる前に寝る前だけとか決めたりして、自立できるように持って行った方が娘の成長の為になるのでしょうか?
この悩みも多くの人にでてきます。
たいていの人はこれを早々にやめさせなければという方向性で悩んでいるわけですが、僕はそのようには考えません。
なので、「やめさせる方法を教えて」という相談であればあまりお役に立てません。
このタオル等の感触で気持ちの安定をはかることは、わりあいにその多くが自然なものだからです。
もし、大人がその子をとても過保護や赤ちゃん扱いした結果、心の発達が幼い状態にとどめ置かれてしまっており、それゆえにタオルなどに依存するようになっているというのであれば、それは大人が原因を作り出していることなので不自然なものと考えられます。
それだったならば、なんらかの対応を考えなける必要もでてくるかもしれませんが、その場合でも第一に対象とするのは大人の関わり方であって、子供の姿をことさら矯正すべきものととらえるものでもありません。
この記事(注:コメントの投稿された記事のこと)にある、耳を触ることがクセになるケースは、なんらかのストレス要因が外部にあることが多く、また耳たぶをさわられる対象になる人がたいていの場合、快く感じられないことであるからなんらかの対処が必要と考えられるわけです。
またケースによっては誰彼かまわず触るようになり、年齢があがるとそれが問題行動視されてしまうということがあるからです。
そのような「依存」とこのタオルで多いような「安心を感じる」というケースは、似てはいますが違いがあるとも言えます。
この安心を感じるための特定のタオルなどを好むというのは、3歳くらいまで多くの子供によくあることです、5歳でもざらにいます。
6歳の年長児にもいますし、小学校3年生までそうしていた子もいます。
5年生で林間学校にいくまでそれが必要だった子も知っていますし、中学生でもそれがあると安心して眠れるというクセを持っていた子もいます。
特定のものに強く出ていないから目立たないだけで、枕元にぬいぐるみをおいている子供などもたくさんいるでしょう。
では、それがなんらかの実害があるかというと、たいていの場合本当に困るようなことはありません。
大人が先入観で「恥ずかしい」、「直すべき」と考えてしまっている部分からこの悩みが生まれているという面が強いといえます。
先ほど述べたように、なにか問題があってのものであれば対応も考えていかなければならないかもしれませんが、そうでない自然なものは放っておいても勝手に収まるものです。よしんばそれが多少長引いたとしても、多くの場合実害があるわけではありません。
むしろ、自然なもので放っておけば成長とともに勝手に収まったであろうことに、「いつまでもそうしていて恥ずかしい」とか、「もうお兄さんになったのに」と大人が子供の自尊心を損なうような働きかけをして、自己肯定感を下げていってしまうことのほうが問題になってしまうようなケースもあります。
なので、基本的にはあまり躍起になってそれを直さなければと考えるよりも、様子を見ながら適宜考えていけばいいでしょう。
と、ここまでが基本姿勢です。
別に「やめさせる方向で考えてはいけない」と言っているわけではありません。
そこを問題視するあまり、近視眼的になってもっと大きな部分での成長を見落とすようになってしまうことがあるので、そこに気をつけなければならないということです。
ふっちょさんのお子さんはまだ1歳ということですから、外部の世界に不安を感じたりすることは当然あることです。
ここで大人が「タオルをやめさせなければ」と考え、それを子供に働きかけていくと、それがそのままうまくいってタオルがなくても過ごせるようになるかもしれません、しかしそのやめさせる行為がさらなる不安要素やストレス要因となって、むしろ根本のところでの不安感が強まってしまうという可能性だってあるのです。
「タオルは使わなくなったけど、もっと激しい爪かみや指しゃぶりがでてしまった」「笑わなくなってしまった」「自慰行為をするようになってしまった」というような、大人の思いとは裏腹に予期せぬ事態を招いてしまうこともあるわけです。
なので僕はこういうケースにおいては、基本姿勢である「放っておいても問題はない」という地点にたった上で、無理のない方法で成長をうながしていくことをします。
それは、タオルに頼ることをことさら問題視しそこにアプローチを重ねるのではなく、全般的な成長や楽しい経験、「受容」などの親子間の関わりなどを通して心を成長させていくことで、間接的にそれの解決を目指し、その問題の影響を長いスパンで小さくしていければそれでいいという考え方です。
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● COMMENT ●
私もタオル持ってました
ありがとうございました!
タオルは「依存」ではなく「安心感」なのですね~。それを聞いてほっとしました。自分自身も昔から好きなタオルがあるので娘のタオルに対しての恥ずかしいという思いはありませんでした。〔今でも愛用のタオルがあるという、お恥ずかしい事態です。旦那も「流石親子だね」と温かく見守ってくれるので助かっています〕しかし、私が自分の精神的な弱さを劣等感として感じているので、タオルに「依存」しているからいつになっても弱いままなのか…娘にはそうなって欲しくないと、ある種の先回りした心配をしていたのかもしれません。だから、おとーちゃんのアドバイスに娘のタオルもそうですが、自分自身の悩みも軽くなった気がするのです。ありがとうございます。
ここ二週間ほどは、タオルを離しても夕方まではタオルなしでも探すことなく、楽しそうに遊んで過ごせております。タオルは夕方から渡してます。ただ、おとーちゃんがおっしゃっていたように、それの反動で何か行為が増えないかだけ観察して、これ以上は本人から無理に離さず見守りたいと思ってます。
本当にありがとうございました!そして、長文失礼しました。
No title
お忙しい中更新ありがとうございます。
最近公園で息子と泥遊びをすることが増えました。
家の遊びも泥遊びも、いつのまにか成長して色々と彼なりにチャレンジする姿を見て、本当に子供は育つ力を持っているんだなあと実感してます。
息子の受容と私の自己肯定についても、いつも自分と息子に対して「どう注意すればよいのか」とそればかり考えていて、「どう誉めよう、どう喜ばそう」とは考えてないなと気がついてから、また、かなり変わりました。
受容、受け止める、とはなかなか自分にはすんなりできるものではなかったのですが(それでも、自分なりにはやってたつもりですが汗)、そうか、ちゃんと出来たことも探してしっかり自分と息子を誉めればよいのか。とわかり、また理解が進みました。
ととりあえず、注意一個に対して三個は誉める、を目標に。
そうすると、息子はこんなにも、良いことを沢山してたのか、と目からウロコです。
執筆が大変だと思いますが、ご家族の皆さんとお元気で夏を楽しまれてください。
お返事は不要です。
今は一児の母でさすがにそれがないと眠れないなんてことはないですが、なかなか捨てられなくて押し入れにしまっています。この際棺桶に入れてもらうつもりですw
学生の頃親戚の集まりの席でまだ持ってるのかと聞かれ、毎回だったので「周りに迷惑かけてないし生活に支障ない」ってキレたことを思い出しましたw
うちの両親は捨てようとかしませんでした。何故なら6つ離れた兄もバスタオルが手放せなかったんですが、それを兄が知らない間に雑巾にしたそうで兄はとてもショックを受けたそうです。その話を聞いた時は兄も笑い話にしていましたが、兄の神経質な性格はそれも影響してるのではと母は反省していました。
そして私の場合は欲しがるミルクを一歳前に断乳したそうで、それが悪かったのかもしれないと言われました。
実際のところは原因は定かではありませんが、その話を聞いたのもあって2歳3ヶ月になる娘にまだ授乳しています。本人がまだやめる気がさらさらなくて…
そして断乳して私と同じようになるんじゃないかっていう不安もあって。
子育てって面白いけど難しいですね。
経験あります!
いくつまでだったのか覚えていませんが、冬物のくまさん帽子の「ひもの先っぽ」が大好きで、鼻や口の辺りをこちょこちょしながら寝ていました。
夏でも旅行でも持ってて、洗濯していて手元にないと怒るくらいでした!!
それがなくされたときは指しゃぶりが・・・ 親指が擦り切れて痛くて右手→左手へと変えるほど依存していました。。。
今となっては笑い話ですが、当時の母は嫌がっていたように思います。
しかも躾に厳しく怒られて育ったので、受容はされていた気がしますが、私が子供に「褒めて育てる」のは難しいと感じていました。。。
でも、こちらのおとーちゃんブログと出会い、相談もさせていただいてから自分を改め、1歳4ヶ月となった娘がどんどん可愛い笑顔をくれるようになりました!
娘の寝るときのクセ: 首を触る
・・・TV見たい!のギャン泣きが酷いときは爪で引っかく、つねる等 痛いけど寝かせるために我慢していましたが、痛いときは「痛い!優しく触って☆ ぎゅ~抱っこしてるから一緒にねんねしよう」とくすぐり遊びしつつ言い聞かせていたら 首に触ることにあまりこだわらなくなってきました。
褒める、受容する、一緒に楽しむ って本当にすごい効果+幸せな気持ちになりますね。
どうしても嫌なところに目がいきがちですが、それを直そう!と躍起になるより、良いところを見て褒めてあげていれば、注意の言葉もすぐに耳に入る気がします。
当たり前のようで、できていませんでした。。。
夜泣きも泣くのではなく、喉が渇いて起きる・・・ なぜか笑って遊び始めるようになりました。
寝ないのは困る!でも楽しそうに笑ってるので、夜中でも優しく抱っこねんねが今までほど苦ではなくなりました。
最近やっと5,6歩 歩いたり、立って踊ったりと、どんどん動きが活発~ もうすぐイヤイヤ期にもなる?大変だろうけど、可愛い可愛いをもっとして遊びたい!と思います。
とりとめのない長文ですいません。返事不要です。
子育ては想像以上に難しいし、不安もいっぱい・・・ でも心強いおとーちゃんがいてくれる! このブログがある!! 同じように悩んでる方もいるし、解決できてる方も多い!!!
ぐだぐだ悩んで悪循環ループに陥るより、可愛い子供がいる生活を楽しんで一緒に成長していきたいと思います。
相談
今日は、3歳の息子のことで相談させてください。
今年の4月から、3年保育で、保育園に通い始めました。その保育園が、遊びながら学ぶという考えのもとに、漢字が保育室のいろんなところにかいてあったり、ロッカーなど個人の氏名を記入するところなどもすべて漢字です。毎月、園で配布される絵本も、漢字です。また、文字を書く練習も毎日あり、(休みの日は家でやっていきます)始めは⚪︎×から始まり、今は自分の名前をひらがなで書いています。文字はまだ読めないので、書く練習が先のようです。また、俳句を皆で覚えて言ったりすることもやっています。
保育園を選ぶ時は、引っ越してきて情報もなかったこともあり、見学に行って一番感じがよく、まあまあ利便性がよいこの園にきめました。しかし、だんだんこの園のやっていることは早期教育にあたるのではないかと、もやもやするようになりました。こういう場合、転園をしたほうがよいのでしょうか。息子は、大人しい子なので、やっと少しずつなれた園を変わるのは負担になるかなとも思いますが、小さいうちは、遊んでいればよいかと思い、そういう園の情報を集めてはいます。変わるなら、来年度の始めになりそうです。
引っ越しも視野に入れておりますが、親はよいですが、子供にはどうかなという思いもあります。園の担任の先生は、とてもよい先生で、同じクラスの子達も良い子ばかりです。(早生まれの子だけのクラスです)ただ、園の方針がちょっとやりすぎに、私にはおもえるのです。心配の先回りかもしれませんが、知ってしまったことは、取り消せないとも思います。子供自体は、覚えた俳句を披露したり、本の文字などを指でたどって読んだりして苦痛に感じている様子はありません。しかし、こういうお勉強も刺激の強いおもちゃと同じように思えます。お勉強は、もう少しゆっくりでよいです。
こういう場合、転園せずとも、家庭でのフォローで大丈夫なものでしょうか。また転園するのであれば、早い方がよいのでしょうか。もしくは、先生にうちのこだけ、文字を覚えさせないように、お願いするのは先生にもこども自身にも負担でしょうか。なにか、よい考え、家庭でのよい対応の仕方があればアドバイスお願いします。
それから、もう一つこどもの行動で気になることがあります。公園や保育園で、自分の気になる子がいると、動きから話す内容までそっくり真似をして、後をついてまわることがあります。これは、どうしてでしょうか。本人は楽しそうですが、真似される方は嫌だと思うし、私もどう対応すればよいかわかりません。園に入る前は、ずっと母親と一緒で、周りに遊び友達はいませんでした。たまにママ友で集まる時も、他の子達は遊んでいるのに、私にべったりで一緒に遊びません。子育て支援センターでも、私がいないと保育士さんとも遊びませんでした。発達に問題があると言われたこともなく、言葉の発達は早い方です。家では、大人を相手にお医者さんごっこや保育園の先生の真似をしています。
私のかかわり方がまずいのかと思って、悩んでいます。
こちらも、アドバイスいだだきたいです。
読んでいただきまして、ありがとうございます。お忙しいかとは思いますが、よろしくお願いいたします。
いちごさん
もし、お子さんが保育園の生活で疲れ切っていたり、精神的にいっぱいになっているようであれば、そこにはなんらかの問題はあるかもしれません。
ですが、楽しめる範囲でしていることならば、それは子どもにとっては遊びの延長としてこなすことも可能です。
そのあたりを見極めて判断なされてもよろしいかと思いますよ。
その他の点で安定した保育ができているのならば、それは大きなプラスメリットです。転園した先が早期教育をしていないからといってよい保育をしているとも限らないわけですから、一面を見て考えてしまうのは早計かもしれません。
子どもにも帰属意識というものがありますから、一人だけを集団の活動に参加させないというのは疎外感を持たせてしまう可能性が大きいです。それはあまり好ましいことではないと思います。
家庭ではのびのびさせてあげればよいのではないでしょうか。
>公園や保育園で、自分の気になる子がいると、動きから話す内容までそっくり真似をして、後をついてまわることがあります。これは、どうしてでしょうか。
お子さんがそれだけなのか、ほかにも理由があるのかは僕からはわかりませんが、3歳くらいですと真似が楽しくなる時期というのはあることです。
>真似される方は嫌だと思うし
↑これは本当に相手の子どもがそのように感じているのであれば、たしかにそうでしょう。
でも、それを一緒に遊びとして感じている子どももいるかもしれません。
本当にそうなのでしょうか?もし、いちごさんが早手回しに気にかけて、「相手の子どもがそう思っているかもしれないから」ということで自分の子どもに規制をかけようとしているのであれば、それは心の過保護になりかねません。
相手の子どもが嫌がっていて嫌がっているリアクションをとっているのならば、それをきちんと子どもに経験させることが成長のための援助です。それを初めから大人が早手回しに回避させようとするのは過保護になります。子どもの経験、成長を奪うことです。
もし、相手の子どもが嫌がっていて、そのリアクションを取っていても、お子さんが気づかずに続けるのであればそのときはサポートしてもいいかもしれません。
そのときは、普通に「相手の子どもが嫌がっている」ということを率直に伝えればいいだけです。
子どもを「どうにかして」大人から見ての無難な姿にしようとするのではなくて、ありのままのことを伝えて自分で考えさせたり経験させることが大事です。
↓参考記事
http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-585.html
>他の子達は遊んでいるのに、私にべったりで一緒に遊びません。子育て支援センターでも、私がいないと保育士さんとも遊びませんでした。
子どもにはそういう個性の子もいますから、それはそれで認めてあげていいと僕は考えています。
ただ、子どものことを過保護に「囲い込んで」依存を高めてしまってそのような姿をださせてしまっているというのであるならば、大人の方にも改善すべきことはあるでしょう。
このコメントから推察するに、精神的な過保護ゆえにその傾向が強くなっているという可能性はあるかもしれません。
カテゴリ:「過保護と過干渉」の記事が参考になると思います。
ありがとうございました
過去の記事も参考にさせていただき、ナーバスになり過ぎていた自分に気づきました。ありのままの子供を信じて、見守って行こうと思います。転園に関しても、旦那さんと話し合いやめることにしました。ありがとうございました。
ご著書の発売、楽しみにしています。お体に気をつけて、こらからも頑張ってください。応援しています。
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物心つく頃には、「××ちゃん」と名付けたお古のタオルを、家にいるときはいつも手元に置いて触ったり丸めたり嗅いだりしていました。小学生になっても手放せませんでしたが、さすがに家族以外の人に口外するのは恥ずかしいと思っていたせいか、学校に行っているときは、洗った洗濯物を入れておく籠の中に隠すようにして仕舞っていました。
ある年、おばあちゃん家に泊まりに行った際に持って行き、無くしてしまったときはものすごいショックを受けたのを覚えています。単なるボロのタオルを、大事な友達みたいに思い込んでましたから(笑)。わざわざ母にいらないタオルをもらって「××ちゃん二号」にしたほどです。
更に年齢が上がると、このままでは本当に恥ずかしいからやめなくてはと思うようになり、タンスの奥に仕舞っては、でも時々どうしても触りたくなって取り出し、結局完全にやめることが出来たのは中学に入ったときでした。(自分でも、何でこんなに長い間手放せなかったか不思議です。)
世間一般の人がそうであったように、母もまた「子どもが○○出来るようにしなくては」という考えの強い人でしたが、何故かこのことに関しては寛容であり、今からすれば、それは子どもの頃の私にとっては救いになっていたんじゃないかなと思います。
「子どもが自分で納得するまで気長に待つこと」が、ときに大事であることを身を持って知っているはずなのに、我が子に対しては待てなくなってしまうことがよくあります。そんなときは、古タオルの「××ちゃん」のことでも思い出して(笑)、ゆったりした気持ちを持てるようにしようかなぁと思いました。