FC2ブログ

2024-04

相談 動物の残酷なシーン(2歳) - 2014.07.31 Thu

7月9日 ぷくぷくさんの相談コメントへの返信










2歳の息子が動物が大好きです。家でもずっと図鑑をみたり、動物ごっこをしたり、動物クイズをしたりして一日過ごしています。

そこで質問ですが、自然界における弱肉強食の世界や食物連鎖など自然の摂理をどのように伝えるべきか迷っています。
図鑑を見るとライオンやチーターが狩りをする様子が載っていたり、しまうまをよってたかって食べる・・・、というようなある種残酷な写真が載っています。
それを真似して動物ごっこをし、「獲物を捕まえる」と言ったりする2歳児がちょっと心配です。
テレビなどで目にする戦隊ものやアニメなどの暴力的なシーンとはまた違うとは思うのですが、何か悪い影響がないかと思ったりします。
人間も食事で肉・魚など食べることもにも関係するとは思いますが・・・。
伝えるのに適切な年齢、伝え方など、アドバイスやご意見があったらぜひお聞きしたいと思います。



この種のことは正解のない問題です。

何の問題のない子もいるでしょうし、それが大きく影響を受けてしまう子もいるでしょう。

どこかで書きましたが、残酷なものというのも映像として入ってきた場合それはそのままストレートに子供の中に浸透してしまうものですが、昔話などお話として出てくる分にはそれはおのおのその子供のなかで受け入れられる形でイメージされるのでそのような影響というのは小さいものです。

僕が児童文学について教わったある先生は、
「昔話などには残酷なシーンなどもでてくるが、それらは何十年、何百年と語り継がれているもので、現代人の感覚からすると子供向けではないと感じることもあるかもしれないが、そこにはそれなりの意味があるのだ。だから原典の採話に忠実なものを読み聞かせることがよい」とおっしゃっていました。
それが絶対に正しいかどうかはわかりませんが、そのような考え方もあります。

子供の遊びにも「猛獣狩りへいこうよ」などもあります。
それをビジュアルで再現したら大変ですが、それらは頭の中でディフォルメ化されているわけです。
なので純粋にゲームとして楽しめています。

ぷくぷくさんの相談を見ると、それで本当に人に噛みついたり、生き物を殺したりしているわけではないのですから、そんなに気にすることもないような気もします。

でも身近にいる人が子供の姿に違和感を感じるというのであれば、直感的になんらかの問題を察知しているのかもしれませんね。
もし、気になるようでしたらそういう図鑑はしまって、ほかのものへの興味を向けるなどの対応をしてもいいかもしれませんよ。

こうすべきという正解の出る問題ではないですから、お子さんの様子をみて親として判断なさることが大事だと思います。
関連記事

● COMMENT ●

No title

お忙しい中回答をいただき感謝いたします。

あれからも動物ブームは続いており、図書館、本屋さんに通う毎日です
が、息子はどちらかというと影響を受けやすいように思いますので、図鑑を買うにしても必ず年齢にあったものを選んでいきたいと思います。
また、昔話や童話についても、相応の年齢になったら、一通り読み聞かせてあげたいなぁと思います。
私が感じている問題が何かと考えると、動物に関してだけ異常に詳しくなり、他のことに対する興味が薄いということです。この秋から保育園に行く予定なので、また息子の姿が変わってくるかとは思いますが、意識的に他のことにも目を向けさせてあげたいです。
おとーちゃんからいただいたアドバイス、大切にさせてもらいます

ぷくぷくさん

そのことに大きな問題がないのであれば、それを認めてあげることもまたいいことだとも思いますよ。
どのみち子供の世界は広がっていきますからね。

僕は個人的に「さかなクン」を本当にすごい人だなと思っているのですが、彼のように好きなことをありのままに認めてもらってとことんつきつめていくのもまた素敵なことだと思うのです。


トラックバック

http://hoikushipapa.jp/tb.php/638-d4b2fe49
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

相談 プレ保育での子供の様子にイライラしてしまう(2歳4ヶ月) «  | BLOG TOP |  » 相談 自分から作ることが苦手(2歳10ヶ月) ー自己表現ー

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (2)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (81)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園・学校について (120)
日本の子育て文化 (209)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (10)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (10)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (47)
満たされた子供 (7)
早期教育 (20)
我が家の子育て日記 (96)
心の育て方 (107)
相談 (86)
子供の人権と保育の質 (90)
その他 (70)
未分類 (24)
講座・ワークショップ (142)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (48)
子育てに苦しむ人へ (27)
保育研修 (3)
note有料記事 (4)
保育について (16)
性教育について (6)
子育てオンラインサロン (1)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析