FC2ブログ

2024-03

相談 食事時 食べ歩きテレビをみるクセをつけてしまった(1歳8月) - 2014.08.01 Fri

7月10日 ゆきさんの相談コメントへの返信










1歳8ヵ月の息子の食事について、相談させてください。
もっと早くこちらのブログに出会っていればよかったとすごく後悔しています。食事のカテゴリーの記事を読ませていただいたのですが、やってはいけないことを私はたくさんしてしまっていました…。

息子は母乳で育てており、最近は夜の寝かしつけと夜中の授乳(2~3回)があり、たまにお昼寝前にも飲んでいます。

離乳食を始めた頃からほとんど食べない子でした。また、手づかみを嫌がり(手が汚れるのを嫌います)、いまだに私が食べさせています。ただ、最近フォークには興味を示し、まだ自分では完璧にさせませんが、私がさして置いておくと、自分から持って食べるようになりました。
主人は「お前が神経質で、手が汚れたらすぐ拭いていたから、手づかみしなくなったんだ。」と言います。その通りだと思います…。

息子は1歳半頃から、食事中にダイニングのハイチェアからおりたいと、椅子をゆするようになりました。かなり激しくゆすって危ないのでおろすと、部屋中を歩き回って食べるようになりました。

いけないとは思いましたが、好きなDVDを見せながらだと、座って食べます。
ただ、今度はDVDをつけないと食べなくなってしまいました。ハイチェアに座ると「ビ、ビ!(テレビ)」と要求し、つけないと怒って泣き出し、ごはんどころではなくなります。
もともと食べない子なので、DVDを見ながらでも食べるなら…と思っていたのですが、やはりよくないと思い、何とかやめさせたいと思っています。

食べないなら片付ける、というのも何度かしたのですが、おっぱいが飲めると思っているからか、片付けても怒らず、食べなくても特におなかがすいたというアピールはありません。

また、私が来月から仕事復帰するために、今週から慣らし保育を始めたのですが、保育園でも座らず歩き回り、給食をまったく食べません。
保育士さんからは「環境が変わると急には食べないと思うので、しばらくは給食の時間にお母さんが来ていっしょに食べさせてみてください。」と言われ、そうしていますが、それでも食べる気配はありません。

ここのところは食べるものも限られてきて、チャーハン、うどん、オムライス、ドリア、パン、バナナは好きですが、ごはんとお味噌汁とおかず、のような献立だと食べません。
食べないからと言って、私が息子の好きなものばかりを作ってしまっていたからだと思います。

テレビのことも立ち歩きのことも好き嫌いのことも、私に責任があるのはわかっていて、反省しています。
でも、やはりせっかくの食事ですから息子に楽しんでほしいし、私も楽しみたいと思っています。



この相談は、食事の相談となっていますがおそらくは本当の問題点というのは食事のことなのではなくて、子供との関係性にあると考えられます。
なので、「うまい食べさせ方」というようなことを模索したところで、本質的な問題は解決しないのではないかと思います。


現状、子供とゆきさんの関わりが、

子供の行動 → それを押さえる(もしくは、困ったと感じる)大人のリアクション 

ということの繰り返しになってしまっています。

親子の関わりにおいて、イニシアチブが子供にある状態です。

現在1歳8ヶ月という年齢ですから、行動の幅はそう大きくありませんので食事に関して顕著になっているのですが、これがこのままいけばほかの場面でも、「手に負えなさ」ということが増えてきてしまうでしょう。


多くの場合、このような親子の関わりになってしまっている人の背景には、大人の方にどのように子供と接したらいいかわからない、自信がもてないということがあります。

それゆえに、親子関係の主導権が子供にいってしまって、親はその子供の姿に苦慮するというパターンになってしまいます。



では要点は、大人の方が主導権を持つためにはどうするかということです。

べつにビシバシ厳しくしなさいということではありません。

そのために必要なことは、大人から子供に「受容」を示し積極的に関わると言うことです。
具体的には、「先回りした関わり」を意識することで、だんだんとその関係が取り戻せていけると思います。

「受容」、「先回りした関わり」、「信頼関係」というワードで検索していただけば、関連の過去記事がたくさんでてきます。
また、「心の育て方」や「相談」のカテゴリにもヒントになることがあるでしょう。

それプラス「弱い大人」で検索してもらって、その関連記事もおそらく助けになることと思います。


簡単に要点だけかいつまんでまとめると、こういうことです。

大人の方から子供をかわいがったり、笑顔で子供と関わる時間を多く持てるようになることで、子供はある程度の満足感を得られるようになります。
そういった、子供が大人との関係に安心感や満足感を持てていると、大人を困らせる要求というものが減ります。
また、もし子供が困る行動をしたとしても、大人がそれ以前の普段の関わりで、大人も子供も満足できる時間を共有できていると、そういった局面でも子供に対して自信をもって関わることができるようになります。

この関係性を作ることがまず大切です。
それができてしまえば、食事時の問題というのも自ずと方向性が見えてくるでしょう。
大人と子供の関係性が今のままでは、食事にかんしてあれこれしたとしてもたぶん迷走に終わってしまいます。
とりあえず、食事のことを強くどうこうしようと思わずに、それ以外のところで関係作りをしましょう。

「先回りした関わり」のところで出てくるとは思いますが、そういうことを積み重ねることで「共感性(心のパイプ)」というものが太くなっていきます。なので、そのためにも「たのしいねー」「うれしいねー」「きれいだねー」「おいしいねー」とたくさん共感する経験を意識的に増やしていくことも効果的です。

大人がしっかりとイニシアチブをもって関わっていて、子供との間に共感性を育んでいたら、子供がテレビを要求したとしても「ん、それはやだよ」と思い、伝えるだけで子供はその状態を受け入れていくことができるようになります。
しかし、その関係性がない状態ではより大きな大変さとしてでてくるだけのことが多いです。

これ関連の過去記事はとても多いので読むのは大変でしょう。今日すぐにでもできることは「くすぐりあそび」です。
一日のうちにたくさんくすぐって大人も子供と笑いあって楽しい時間を持つようにしてみましょう。
おそらく、それだけでも何かが変わってくると思いますよ。
関連記事

● COMMENT ●

同じように神経質で。。。

ゆきさんへ
おとーちゃんさんが返事をしているので、必要ないかと思うのですが
うちの娘も同じようなことをしているので、コメントさせていただきます。

テレビでごねる。。。(1歳3ヶ月)記事でおとーちゃんさんにお世話になったりなと申します。
もし、気分を害されてしまったらごめんなさい。スルーしてください。

・ 神経質ですぐに手を拭いている
 私もそうです! なので娘も手づかみやスプーン食べはしても、何かの拍子?で手についた米粒やら野菜やら、とにかく「嫌!!」と振り回したり、テーブルに擦り付けたり、えらい騒ぎになります。。。
 が、食べたいものは食べたいらしく、手は出る→嫌!を繰り返します(笑
 嫌がるときは 「ついちゃったね~取ろうか~」 と拭いてあげます。
 食べれたときに 「上手だね~ おいしいね~」 などの声がけは忘れないように、もちろん笑顔で!やるようにしています。
 で、また食べ始める・・・ の繰り返しで慌しいですが、できたとき?褒められるから?満足そうな笑顔が嬉しいです。
 嫌がるのも、そのうち綺麗に食べれるようになったら?平気になる!まぁいっかと、そのまま です。

・ DVDが見たい!の要求
 うちはテレビかビデオですが、楽しく食べたり遊んだりできているときは、「見たい!」のギャン泣きはなくなりました!
 まだ洗い物をする時間は見せていますが、その間も一緒に歌を歌ったり、声がけしたり、話しかけるようにして、見ていても泣く!嫌がる!!はなくなりつつあります。
 見せたくないときは 「今はテレビの時間じゃないから、遊ぼう」 と落ち着いて言えるようになったせいか、他のことへ目を向けてくれるようになってきました。

★ くすぐり遊び +ギュ~と抱きしめる ★
 おとーちゃんさんのアドバイスから 「おおらかなゆったりとした気持ち」 で遊ぶ時間をルーティン化し始めました。
 まだ半月ほどですが、娘からも 「ぎゅ~」 と私を抱きしめてくれるように(^^*
そのままつい 「ぎゅ~ぎゅ~」やコチョコチョ と抱っこくすぐりで遊ぶようになってきました。
今までは○時までに終わらせなきゃ!と焦っていたのに、遊んでいても 遊びながら?言うことを聞いてくれるので楽しいですし、寝かせる時間は早くなったくらいです。 今まで何を焦って悩んでたのかと。。。(笑

 横スレで長文 失礼しました。
 同じようなことで悩んでいても、解決への光が見えてると伝われば幸いです。
 「受容」 「共感」 「褒める」 「くすぐり」 など おとーちゃんさんのアドバイス、効くと思いますよ!

 何より ゆきさんの心が軽くなるように、息子さんにステキな変化があるように祈っています。

ありがとうございました。

おとーちゃんさん、アドバイスありがとうございました。
関連記事を読ませていただきました。

実家が遠く、近くに頼る人がおらず、主人も仕事が忙しいので、どうしても家事をする間、グズる息子を待たせてしまうことが多いです。特にごはんの前は準備をするので…機嫌の良くないまま食事になってしまうことも多いです。

でもこれからは、なるべく先回りした関わりを大切にしていこうと思います。保育園に通い始めた分、家庭で密度の濃い時間を過ごして、親子関係を見直そうと思いました。ありがとうございました。


りなさんへ
コメントありがとうございます。うちも早速くすぐり遊びを始めました。焦らずおだやかな気持ちでがんばっていきます。お互い育児楽しみましょうね⭐

その後

ご本を拝読し、こちらも非常ーに参考にさせていただいております。
弱い大人に自分があまりにあてはまっており、自分のような親が他にもいるのかと本当に驚いた次第です。

こちらもまさにうちの状況で、先回りした関わりやくすぐりを試みておりまして本人は機嫌のいい子ですが、食事に関しては私に責任があることはわかっていますが収拾のつかない状況です。

こちらのご相談はおよそ1年前のことなので、その後どうされたのか、今どうしてらっしゃるのかとても気になります。

そこでこのご相談に限らず、過去おとーゃん様に相談に乗っていただいた方が今どのようにされているのか、どのような経過をたどったのか、ぜひ教えていただきたいです。
先の見えない育児の今後の励みになりますし、できましたらそのようにブログでお声掛けをしていただけないでしょうか。
過去記事のコメントに報告をして頂くだけでも、気になる記事を見ている方はそこまで目を通すと思いますので…。
お忙しい中を恐れ入りますが、どうぞご検討お願い申し上げます。


トラックバック

http://hoikushipapa.jp/tb.php/640-535e093f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

相談 上の子が下の子にちょっかいを出す(2歳7ヶ月) 8/03追記 «  | BLOG TOP |  » 相談 プレ保育での子供の様子にイライラしてしまう(2歳4ヶ月)

ごあいさつ

ただいまコメント欄での子育て相談は休止中です。 お悩みのコメント下さっても回答を差し上げることができません。 申し訳ありませんが、過去記事、すでにある返信コメントなどを参考になさってください。 多くの相談への返信がすでにあります。関連するカテゴリーから探す、検索を使って探すなど利用してみてください。 多忙になってしまい、コメントへの返信ができなくなってしまいましたが、お寄せいただいたコメントにはすべて目を通し更新の励みになっております。ありがとうございます。

最新刊

よければレヴューも書いてね!

前作!

最新記事

最新コメント

プロフィール

保育士おとーちゃん

Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
ご利用に当たっては自己責任でお願いします。

楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

講演等のご依頼

講演・ワークショップ等のご依頼はFacebookのメッセージ または『保育士おとーちゃんホームページ』 http://hoikushioto-chan.jimdo.com/ よりどうぞ。

カテゴリ

はじめにお読みください (2)
【まとめ】記事 (2)
子育てノウハウ? (81)
子育て日記 (13)
保育園・幼稚園・学校について (120)
日本の子育て文化 (209)
おもちゃ (27)
叱らなくていい子育て (10)
排泄の自立 (11)
『魔の2歳児』 (5)
子育てまめ知識特集 (4)
あそび (41)
おすすめグッズ (10)
おすすめ絵本 (23)
食事について (15)
過保護と過干渉 (47)
満たされた子供 (7)
早期教育 (20)
我が家の子育て日記 (96)
心の育て方 (107)
相談 (86)
子供の人権と保育の質 (90)
その他 (70)
未分類 (24)
講座・ワークショップ (142)
父親の子育て参加について (3)
雑誌・メディア (48)
子育てに苦しむ人へ (27)
保育研修 (3)
note有料記事 (4)
保育について (16)
性教育について (6)
子育てオンラインサロン (1)

保育ひろば

保育ひろば

楽天

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

おしらせ♪

当ブログはリンクフリーです。トラックバック・リンクはご自由にどうぞ。 しかし、本文・コメント・その他を含めて著作権は私にありますので、引用・転載する場合は連絡をお願いします。また引用元の記載も併せてお願いします。 なお写真の転載はお断りいたします。

ランキングに参加しています

検索フォーム

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

アクセス解析