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2023-03

「幸せ」ってなんなんだろう vol.2 - 2014.10.04 Sat

うさぎままさんへ
コメントに追記しました。ごらんになってください。



「幸せ」ってなんなんだろう
こちらの記事には、僕が思っていた以上に多くの皆さんが感心を示してくださって、ブログ拍手の数も短期間で100件を超えて、多数のコメントでみなさんの感じたことや、ご自身が経験してきたことを伝えていただきました。







僕にはあるうまく説明できない気持ちがあったのです。
そのもやもやが、あの記事を書かせる影の原動力ともなっていたのですが、それはこういうものです。

多くの子供と関わる仕事をしてきて、あの記事であげたような事例をはじめ子供がつらい状況に置かれていたり、それゆえに子供の成長がねじ曲がったものになってしまっているケースにたくさん触れています。
なかにはいい方に援助できるものもありますが、前回の事例のように子供が心を押しつぶしていくのをただ傍観するしかできないようなケースもあります。
そんな仕事を終えて、我が家に帰ってきて子供たちの笑顔を見ると、押し殺したため息のような「かわいいなぁ」という感情が湧きでてきます。
妻も保育士ですが仕事でそういう経験をしてきて、やはり子供たちの屈託のない笑顔に触れるだけで涙が出そうになるといいます。

この感情を僕はこれまでどうしてもうまく言葉で説明することができませんでした。「理屈と膏薬はどこにでもつく」を地でいくような僕ですが、この感情だけはうまく言葉にできません。

この前の記事のコメントのなかで、かいさんが

正直、このブログで私が一番ガツンと来るのはこういった辛辣な事例です。「〇〇が出来ないから何だっていうんだ!私は子供の心を守るんだ!」って自分を叱咤できるんです。
悲しいことかも知れないですが、歪んだ幸せの一方で、それを目のあたりにした他人が、幸せの軸を前よりも安定させる。


このコメントを拝見して、このように伝えてくれたことが僕のその感情の背景にあるものなのかもしれないと、とても腑に落ちました。


僕は最近、家族でそろって食卓を囲んで楽しく笑いながら過ごせることにとても大きな幸せを感じます。
かつてある料理研究家の方が「料理は愛情!」というキャッチフレーズを言っていましたが、この歳になって、ああそれはこういうことなんだなと今更ながらにかみしめています。
とりたてて豪華なものでもありませんが、家族の健康やおいしいと喜んでくれる顔を考えながら料理をつくるというのは人としてのなにか大切なものを教えてくれているように感じます。
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● COMMENT ●

こんにちは(^-^)

家族で美味しくご飯をいただけるって、本当に幸せですよね~。

おとーちゃんさんのお子さん達のほんわかした記事を読むと「そうか~、こんなことをして、一緒に笑っているんだな~」ってにこやかな気持ちになって、「真似してみよ~」って思います。が、過ぎてしまっている(終わってしまった、変えることのできない)悲しい記事を読むと、私の場合は悲しい気持ちになっておしまいです。

私は紆余曲折があっても、ハッピーエンドが大好きです。

大人になってきて、時間や命は終わりがくることをなんとなく感じるようになり、子と遊び、旦那さんと話し、親やお友だちやご近所さんと雑談し、仕事をすることで、幸せを感じていますが、余暇で、さらに私をほっこりさせてくれる楽しい話しや勉強になる話しは聞きたいな~、苦しい話しは、身近にある出来事なら避けないけど、身近でなければ避けたいって感じます。我ながらなんとも勝手な話ですね~。

私はけっこう弱いから、上みたいに物事を選ぶことが、自分を守っているんだろうな~と思います。

おとーちゃんさんが過去に経験した沢山の悲しい事例は、おとーちゃんさんの手に届かない出来事だけれど、目の前にある出来事だから、苦しいのでしょうね。
でも、楽しく生活しているお子さん達の事例ももっと目にしているのでは?とも思います。

昨日の子の運動会で、2歳児クラス以下は、保護者と過ごすとなっていました。いつもは私にべったりの子(3歳0ヶ月)が、ずーっとお友達と、おっかけっこをしたり木の実をひろったり、我が家では見たことのないアニメの台詞の真似をしておちゃらけていたり、大きいクラスのお兄ちゃん達の演技を真似したりと、かなりの成長っぷりをみせてもらいました。
保育園に送っていった時に、つい最近まで(2年間くらい)「ママがいいの~」って泣いていたけど、今では、頑張りながら安定して過ごせているんだな~、先生がた、ありがとうございますm(__)mって、感謝の気持ちでいっぱいになりました(^-^)

いつも読んでます。

こんにちは。
出産後にこのブログを偶然知り、それ以来毎回読んでます!
私の場合、スマホのアプリでブログを読んでいる(更新しているのが分かるから)ので、毎回「拍手」ボタンを押したいと思いつつ、アプリからだと記事を読むだけでボタンが押せないため、毎回読み逃げみたいになってます(^_^;)
きっと、私のような読者(?)もいると思いますので、多分、おとーちゃんのブログ読者はもっと多いんじゃないかなぁ?と思いますよ!
拍手してないですけど、いつも更新楽しみにしてます♪
子育てが毎日楽しくて、巣立つのが今から惜しくて仕方ないです(笑)
まだ2歳児と0歳児な子たちなのに(笑)

保育士お父ちゃんさんこんばんは!
最近、初コメントに相談させて頂いたトトロです。
いつも遅い時間にすみません💦
幸せって、保育士お父ちゃんさんみたいに家族と揃ってご飯を食べれる事に幸せを感じられる事が幸せな事なのかなって思ったりします。
最近、息子と過ごす時間に幸せを感じられなくなってきてしまい、まとわりつかれる事にストレスを感じてイライラしてしまいます。
ここにコメントされる方も本当に素敵な子育てしてるなぁと思い、それぞれ悩みはあるものの、自分自身の子育てを見ると必死でいいお母さんしようとしてるだけで内心イライラしていたり、心から笑っていなかったり息子には全部見抜かれているような気がします。
保育士お父ちゃんさんの記事の中にもありましたよね。
いやいや遊んでも満たされるどころか、マイナスな事も頭ではわかっています。
息子のクッキーの入れ物にたくさんクッキーを入ようと接してもこんな感じでは全然貯まるわけない事も…。
いつも息子からこっち見てよ。僕の事もっともっと愛してよ。って気持ちが痛いくらい伝わるのですが、心から楽しく関われなくて辛いです。
原因は、自分の余裕のなさと、育児家事の両立が上手く出来なかったり、疲れやすい体質だったり。あと弱い大人であることも自覚しています。
でもこんなことは息子からしたら、関係のない事ですよね。
私が変わらなければと思っています。
保育士お父ちゃんさん、お忙しいとは思いますがいつでも構わないので、何かアドバイス頂けないでしょうか。
宜しくお願いします。

本当はもっと取り上げてほしい

保育士おとーちゃんさんへ

いつも拝見しています。
*個別のお返事は不要です。

取り上げて頂いたケースのようなことは
私の身の回りでは起きていない(と思う)ので、
こういったケースがどの位、起きているのか
増えているのか、正直、実感が湧きません。

こういったケースが増えているのであれば
とても悲しいことです。

うまく言えませんが、
良心がない人・自分のことしか考えないような人が
この国(日本)に少しずつ増えているため、
こういった問題が少しずつ増えているのではないかと思います。

道徳教育以前にとてもとても大切な、
安心感、愛着形成の重要さが、
世間で全く取り上げられないのも、
現在、世の中を動かしている層が、
自分の利益しか考えない人が多いからではないかと
創造します。

乳児~幼児期にかけての環境が
その後の人間形成に大きな影響を与えるという
事実を、少しでも良心を持つ人の心に届けるためには何が必要なのか
…と考えさせられます。


はじめまして。
もうすぐ3歳の息子を持つ者です。
育児に行き詰まってます

親子の信頼関係は崩れる事があるのでしょうか?
手を挙げたり無視したり…最低の母親だと思うのですが、息子のぎゃーと泣く声がたまらなく嫌なのです。
朝起きてから寝るまで 私が何か話すと泣き叫ぶ息子。生活の場面の切り替えが上手くいきません。

産まれた時からなんとなく可愛がれなく
どうしたらご機嫌が直るのか理解出来ず苦労してきました (息子は同居の姑を後追いしてました)

今私に執拗にベッタリで 保育園でも大人しく不安定なのはそういう所からくるのでしょうか
置いていく という行為でしか息子の行動を変えられません
親の私を信頼しているようにおもえません

支離滅裂なのはわかっています。
お忙しいのにすみません
変わりたいのですが、3年間この環境と母親の躾?を受けてきて今後変わっていく事ができるのでしょうか?
宜しくお願いします

No title

今回の記事で、改めて、保育士という仕事の大変さを感じました。
自分の努力ではどうにもならない理不尽な事というのは、日常的に接していると、どんどん心が押し潰されてしまいそうです。
どうにかしてあげたいと思う気持ちがあるなら、尚更辛いと思います。

うちの息子は4歳で転園して、とても良い先生に恵まれたのですが、その先生に個人面談の際、丁寧にお礼を言ったら、私も休暇を取る事があるし、来年はこの園に居ないかもしれないから、毎日見てあげられるわけではないので、そう期待しないで下さいと言われて。そこまで頼る気持ちでは全然無かったので、その返答にとてもびっくりしたのですが、今思えば、とても丁寧に見てくださる先生だからこそのご返答だったのかなと、おとーちゃんさんの記事を読みながら思い出しました。

記事にコメント取り上げていただきました。私自身、育児経験が豊富なわけでは全く無く、今も、たかが子供一人育てるのに右往左往。まだまだ未熟な母親なのに、偉そうなコメントで恐縮です。
でもこのブログ等を通して、私を含め今まで育児を誤解していた、多数の人が正しい育児をすることが出来れば…
ここに描かれるような、拡大する子供の闇への反転勢力になることが出来ると思っています。
多分、思いを同じくしている人も少なく無いのではないかと思います。
これからもこちらで学ばせていただきながら、育児、真剣に適当に(!)頑張ります。
返信は不要です。

高野豆腐さん

>親子の信頼関係は崩れる事があるのでしょうか?

あります。
自分がもし無視されたり、叩かれたりされた場合その人にどのような感情を持つか考えてみるとそれはわかりやすいかと思います。
もしくは、無視したり叩いたりする人と、暖かく優しく関わってくれる人がいた場合、どちらがいいかということを考えてみてもいいでしょう。


別に高野豆腐さんを責めようというわけではありません。
人により、その人のおかれた状況により、子供に思うとおりに関われないということはどうしたってあるものです。

まだ3歳ということですから、大人の対応を変えることでいかようにもこの状態をよくしていくことは可能です。

これが6歳くらいになってしまうと、母親一人の努力ではそうそう状況を変えることは難しくなってしまいます。
さらにこれが思春期にまでなってしまっていたら、第三者の専門家の好意的で積極的な援助がないと容易に改善できなくなってしまいます。

3歳のいま、まだ母親を追い求めている時点でこのことに気がついたのは大きなチャンスです。


ただ、できれば一人で解決しようとするよりも、多くの人のサポートを得ながら対応していく方が望ましいです。
お父さんや、ご家族などで好意的に理解して協力してくれる人がいるのならば、自分の状況・心境を理解してもらって育児負担を減らせるように考えていけるといいでしょう。

もしくは、保育園などで頼りになりそうな保育士でもいれば、相談して話を聞いてもらうだけでも気が楽になることもありますし、気にとめてもらって家庭でカバーできない分を園で子供にケアしてもらってもいいでしょう。

または、自治体や児童相談所などで子育て相談を利用してみるのも手です。手を挙げたり無視をしたりしてしまっていて、このままでは虐待になりそうで心配であるとか伝えれば、なんらかの有効なアドバイスや援助をもらえるかもしれません。



僕からのアドバイスとしては、自分に関しても、子供に関しても悪いところを見ないようにしていくことが今の段階では必要ではないかと思います。

怒ったりイライラしてしまうのは、まずは気にしないでいいです。

それらを無くそうとするのではなくて、ちょっとでも穏やかに関われる時間にくすぐりでもなんでもいいですから、子供と楽しい時間を共有できることを意識していくといいです。

そのことが結果的には、子供のネガティブな行動を減らして、大人の側のイライラを軽減することになります。
とりあえず、くすぐりあそびを朝晩とできるちょっとした時間にすることからはじめてみましょう。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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