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2023-03

どうして勉強ってするの? - 2015.02.10 Tue

僕は勉強が面白くなってきたのは大学に入ってからでした。
それまではやはり、しなければならないのはわかってはいるけれども、どうにもやらされてしている感があったものです。

子供が学齢期に入ると、最初の頃はよくてもだんだんと勉強をめんどくさがったり嫌がったりする子もでてくることでしょう。

子供によって口に出すかどうかはわかりませんが、「どうして勉強ってするのだろう?」という疑問を多かれ少なかれほとんどの子供が感じるのではないでしょうか。








僕は、どうせなら勉強は「やらされるもの」ではなくて、「いいもの」として子供たちには受け止めていってもらいたいと思います。

そうは言っても、子供に自然とそう思わせるのは簡単ではないかもしれませんね。

でも、子供にそういう疑問を向けられたときに、大人の方が「子供なんだから勉強するのは当たり前だ!」というように、木で鼻をくくるような態度で返してしまうよりは、なにかしら誠実に答えてあげたいものです。

それを考えることは、勉強の意味を大人ももう一度見つめ直すことにもつながるのではないでしょうか。




「勉強の大切さ」といってもいろんな切り口がありますよね。
人としての人格形成という面もあれば、生涯学習的に「学ぶ」ということの大切さを説くこともできるでしょうし、きちんとした職について安定した人生を送るためといった実利的な面から伝えることもできるでしょう。
他にもまだいくらでもあることでしょう。


とかく日本人は、勉強や学歴を重視するわりには、「学校の勉強は社会に出たら役に立たない」とか、「微分積分など実際一度も使うことはない」などと、勉強することを馬鹿にするような風潮があります。
また、テレビなどでもタレントが知識のないことや学力のないことを、ことさらにおもしろおかしくアピールするような文化もあります。

こういう土壌であっては、なかなか子供たちも学ぶことの大切さ、おもしろさにたどり着くことは難しかろうなと感じます。


親自身が、ただ漠然と「勉強は必要だ」としてしまうのではなく、「勉強はいいものなのだよ」、「大切なのだよ」と、言葉で、また態度で示して伝えてあげられたらいいですよね。


しばしば、
「勉強が得意な子(勉強を嫌がらない子)はリビングで勉強している子」
であると言われることがあります。

そこには、リビングという生活空間の一部として「勉強すること」が自然に含まれていたり、家族とも適度な距離感で見守られていたり、または親もそこで落ち着いてなにかに取り組むといった習慣が、子供のそういった無理なく勉強に取り組む姿勢というのをかもし出してくれているのかもしれませんね。

また、ゆとり教育の成功している国として知られるフィンランドでは、大人も学校を卒業した後でも、なにかを学び続けるという生涯教育的な文化がもともと強くあるのだそうです。


そのような子供の周囲の土壌、風潮というものも、子供の学びの意識へと大きく影響を与えているのではないでしょうか。





「どうして勉強ってするの?」
という問いには、本当にいろいろな答えがあるのだとは思うのだけど、昨日たまたま考えていて思いついたのは、

「勉強は自分を自由にしてくれる」
のではないかということです。

勉強を通して、ものごとを正しく理解したり、考えることが出来るようになり、それはなにものかにとらわれてしまうことを防いでくれることでしょう。
そういった意味でも、自分を「自由」にしてくれるし、

また、自分のやりたいことへの可能性を広げてくれるという意味でも「自由」にしてくれることでしょう。


勉強って覚えなければならないことはたくさんあるし、している子供たちにとってはむしろ「自由」とは正反対に感じられているのではないでしょうか。
それは重石であり、閉塞感を感じさせますよね。

でも、勉強とはあなたを押し込めるための窮屈なものではなくて、あなたが自由に羽ばたけるためのいいものなのですよと、
大人は言葉と、言葉だけでもだめなので、態度や行動でも伝えてあげられたらいいなと思います。
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● COMMENT ●

急いで書くので乱雑お許し下さい。

おとーちゃんさんに、救われています。
私の母は一生懸命育てくれたので、今の状態でいます。とても感謝しています。しかし、まだまだ自分の努力が必要です。



私と同じで、自分が苦しんだからこそ、苦しんでいるママが沢山いると思います。

我が子はおとーちゃんさんのおかげでとても救われています。

ありがとうございます…。


色々読んでいますと、おとーちゃんさんも色々苦しまれたんだろうなと思います。





私とは違い、素直に嫌なこと悲しいことやってほしくないことが、口に出せることができるのは、すばらしいことです。

すみません。とりみだしむております。

我が子は私の気持ちをとてもさっしてくれます。

3さいで。

申しわけないです。

どうして出産してしまったのかな


今回のテーマについて

こんにちは。
おとーちゃんの回答、ステキですね♪

先日(もう大分前?)テレビで「世界の果ての通学路」という番組を観ました。

その番組では、色々な子供たちの通学の様子を放送してたんですが、その通学路がサバンナ(野生動物に襲われて亡くなる可能性有り)を通ったり、山を越えたり…という悪路。
15km2時間(片道)掛けてまで学校へ通ってる子も。

日本の環境の良さを実感せずにはいられませんでした。

世界には、そこまでして学校へ通いたい!と思ってる子がたくさんいます。
でも、日本では「なんで学校へ行かなきゃいけないの?」と学校へ行くことに疑問を持つ子がいて、この違いが何なのかが、まだ考えているところです。

まだ子供は、幼稚園すらこれからですが、「学校へ行きたい!」と思う子にどうすればなるんだろう?と今から悩んでます(笑)

おとーちゃんの回答、
とても参考になりました。
私自身も今の日本で
根本的にこのテーマを考える機会が
なかなかないまま、
受験勉強ばかりになってしまうのを
とても危惧しています。

我が家は夫婦ともに後発国で
その国民に親しくさせていただく
機会がありました。
そこで、
知識や教養(保健衛生、権利、
倫理観も含めて)を学ぶ機会に
恵まれないばかりに
危険な目に遭ったり、
貧困から抜け出せなかったり、
病気になってしまったり、
思いもよらぬことで命を落とす
方々が少なからずいることを
知り、胸が痛くなりました。

そんな我が家では
「勉強で得る知識、考え方、
教養は自立して生きていくために
必要なもの」
だったり、
「自身を守るために必要なもの」です。
ペンは剣より強し、ですね。

そんな我が家なので
早期教育とは無縁です。
小学校、中学校の基礎教育があれば
我が家としては
生きていくのに充分だからです。
(教育、という分野に関しては)

不安はありません。


読み書き計算、
もちろん英語なんてできない
4歳の娘ですが
「電線は何のためにあるの?」
「これ(北方領土)は
なぜ日本じゃないの?」
と、たくさんの疑問をもって
興味をもってくれるのが
嬉しいです。
そんな娘に応えるため、
ただいま親が頭を悩ませて
勉強中です。

はじめまして

少し前におとーちゃんのBlogを知り、初めから読ませて頂いています。
2歳4ヶ月の息子の子育て中です。

比べるのも変ですが、うちの子は同じ位のお子さんと違うな〜と思うところが多く、自己主張やこだわりがとても強く育てるのが大変だなと思っていました。

今までは息子の性格だと思っていましたが、Blogをよませて頂いて、抑圧や寂しさからわざと困らせる事を言う事があるとしり、思い当たる事が多くきっとこれだ!と思いました。
毎日息子の無理な主張にヘトヘトになりながら、家事をこなす為に一生懸命。そして余裕がなくなり、なんでそんな事ばかり言うの!と息子を怒ってしまうという悪循環でした。

まだ全部は読ませて頂いてないのですが、まず私の接し方を変えると、ママ大好きよ。と言ってくれました。これからも息子が大切な存在だとしっかり伝わるように子育てしていきたいと思います。
私と息子、このBlogに救われました!
本を購入させて頂いたので可愛い息子の為に沢山勉強させて勉強させて頂きます!
長くなりましたが、ありがとうございました。

nonameの方へ

すみません。とりみだしむております。

我が子は私の気持ちをとてもさっしてくれます。

3さいで。


横レス失礼します
子供はどんな母親でも赤ちゃんの時から母親の気持ちに敏感なんだと思います。
私もガミガミ必要以上に叱りすぎた時は、こんな母親でごめんねと思いますが、それを口には出しません。
ただ、怒り過ぎてごめんねと謝り、
ギューと抱き締めることはしますが。

私も母親に自分の気持ちをなかなか言えなくて辛い想いをしました。

けど、やっぱり母親の事が好きなんですよね。
どんな母親でも、やっぱり子供は母親が大好きなんですよね。
だから




申しわけないです。

どうして出産してしまったのかな


横レス失礼します
私も母親に自分の気持ちをなかなか言えないで辛い想いをしました。
言えば、親をなめるな!!と叱られてました。
その時に大嫌いだ!!と思っても、やっぱり母親の事が好きなんですよね。子供って。

だから、出産した事を後悔しないでほしいです。
それを知ったら、お子様がとても悲しみます。

きっと子育て中のお母さんは少なからず1度は「こんな母親でごめんね」思ったことがあるんじゃないかな。
私は思った事があります。
けど、絶対それは口には出しません。
変わりに大好きな気持ちを沢山つたえています。
あぁ…なんかまとまりのない変な文章ですみません。

消えてしまったと思っていた文章が
消えていなかったので、くどいコメントのようになってしまいました(×_×)
nonameさん、乱文ですみません!

No title

保育士おとーちゃんさん、こんばんは!

子どもの頃、勉強が好きで楽しく取り組んでいた方だと思います。
それはなぜか・・・・・・
改めて考えると、親から一度も「勉強しなさい」と言われたことがなかったからかもしれません。
自然と宿題もリビングのテーブルで行っていました。
両親に感謝しないといけませんね♪

私には現在7ヶ月の息子がいます。
「できた!」「わかった!」の喜びを感じられるように育てられたらいいなぁと思います♪

応援ぽちっ☆

最低な母親

おとーちゃんさんの本を購入し、心穏やかに育児ができる日々を送っていました。
けど、やはり根底は変わらないのか、昨日最低最悪な事態を起こしてしまいました。3歳の娘の背中、お尻を4回も地面に倒れるほど叩き、罵倒し、最後は引きずり回しました。そして、主人に子供を預け出ていった後も怒りは収まらず、また自分がしたことを許したくなく、帰宅後も娘が謝ってきても無視、素っ気ない応対をしました。
寝かし付けのトキだけは、だっこしてあげましたが、、もうめちゃくちゃです。
普段から、威圧し支配する育児に近いと思います。そして、怒った時は感情が抑えられず、怒鳴る、「出て行きないとそとに出そうとする、疎外感、その他子供が恐怖にかられるようなことをしています。そこまで怒る理由は、言うことを聞かない、やらなければいけないことをさっさとしない、して欲しくないことをするなど。その背景には、娘と一緒に遊びたくて家事を早く済まそうと頑張ったのに、いざ出掛けようとするとモタモタされるなど、自分の思いが通じない時に起こります。
娘は、どんな時もママ大好きと言いますが、そう言わないと捨てられると思っているからかもしれません。
とても人懐っこく活発な子供ですが、その一方で人形に向かって威圧的発言をし投げ捨てたり、誰もいないところでブツブツいっていて、怖くなります。
わたし自身、父から排除され生きてきました。昨年はとうとう迷惑だと言われ、縁を切られました。
生育歴、自分の性格を見つめたり、おとーちゃんさんのブログを読みノートに書き留めたり、一時保育を利用したり、努力してきましたが、変わらないのです。
頑張ってよい関わりをしてもう大丈夫と思っても昨日のようなことがあり、またマイナスに戻され、もうどうして良いか分からなくなりました。
乱文乱筆お許しください。

No title

マレフィセントさん

おとーちゃんは現在相談を受け付けておりませんので、引用にて横レス失礼いたします。

http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-483.html
http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-484.html

このあたりの記事が参考にならないかなと思います。
ここでのキーワードは「愛情不足」ですが、似た感じかなと思ったので。

電子書籍母さま

レスありがとうございます。
そして、リンクまで貼って頂き感謝いたします。

学びについて。

今回の記事、非常に共感できる内容でした。

私自身は、小さい頃から勉強は楽しい方でした(親から、勉強しろ!しろ!言われなかったせいもあるかもしれません)。やればやるだけ次の世界が見えてきて、ちっぽけな自分をどんどん拡げてくれるように感じました(読書も似たような感覚があります)。もちろん、試験勉強や受験勉強においては、楽しさを通り越して修行にも近い辛さ、誘惑に負けない意志の強さ、自己コントロールも必要にもなってきましたが…。

そんな私なので、勉強をする意味を親に問うたことはなかったと思います。そんな私も大人になりかけた何かの折、ふと母が話してくれた言葉が胸に深く刻まれています。

母の母つまり祖母は、時代のせいもあると思うのですが、昔の日本の女性らしく慎ましくきちんきちんとした人で、夫に従って生きていた人だったようです。当然ながら、自分で情報を得て考え決断し全てを負う、気概のようなものは持っていなかったようです。母はそんなひとりの女性像をみて、自分は仕事も持ち自立したいと感じ、決断できる強さや考えられる知恵を持ちたいと思い、勉強したそうです。これもまた時代の影響もあるのかもしれませんが…。

母は自分が望んだような強さをもった女性として私の目には映ります。母の背中を見て育った私自身も、仕事や人生で行き詰る度、学ぶことで乗り越えてきました。

おとーちゃんさんのいう「自由」。すごくよくわかります。好き勝手できる自由ではなく、世間の流れにも惑わされない自由、自分の限界を越えてゆける自由…。
勉強・学びが生活の中にあれば、窮した時に身を助けることができるのではないかなと私も強く思います。

我が子には、学びたいという気持ち、学ぶ楽しさを持ち続けられるような関わりをしていけたらいいなと思っています。

長文失礼しました。


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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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