執筆が終わりました - 2015.09.04 Fri
結局、まるまる一冊を書き下ろしで書いてしまいました。
前回の本は、「受容」に焦点をあて、それを日常のなかでいかにできるようにしていくかと、そこから具体的なことを例示していったのですが、
今回は、多くの人が感じている「悩み」の点からスタートして、そこでの「対応の仕方」にとどまらず、「どういった姿勢で子供にのぞんでいくか」、そもそも「どのように子供のその姿をとらえるか」、そこからさらには「大人のあり方」も考えてみようという点までまとめてみました。
『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』のとあるレヴューでは、他のさまざまな子育ての本は、どこかそれぞれ内容がかぶる部分があるのにそれがないこと、また参考文献があげられていないというコメントがありました。
その指摘は本当に鋭いなと思ったのですが、子育ての本ってどこか互いに内容を借りっこしているようなところがありあます。
たしかに重要なことって絞られるので、それらが共通してしまうのは当然と言えば当然なのですが、もっともらしいことを寄せ集めてくることでもできてしまうのが子育ての本です。
僕ももちろん先人の多くの子育ての知識を学んでいますから、それらの影響がないなどとは言えませんが、自分が理解し、考察や実践のなかで消化されたことしか人に伝えていません、それゆえに借り物ではなく全部が自分の言葉で紡ぎ出されたものになっているはずです。
ですから、Q&Aや相談形式の育児本は世に多いですが、今回の本にも類書はないだろうと思っております。
とくに、ここで述べられていることのすべては、精神論でも感情論でも机上の空論でもなく、多くの人のなまの悩みや子育ての辛さに接するなかで、それをいかによい方へ向けていけるかそこを僕自身も考えに考え、悩みに悩んだ末に導き出されているものです。つまり理想論や架空のお話しではなく、そこには実際の子供や親の姿があってのものです。
学問研究として子育てを述べているものと、僕の切り口との決定的な違いはそこかと思われます。
本を書いていると、自分の頭の中にあることでもそれを文章にするのはとても大変です。どっちかというと、それは逃げたくなってしまうことなのだけど、「僕がそれを書くことによって救われる人がきっといる」、そう思って書き進めてきました。
とくにこの一ヶ月は、ちょっと自分でも異様なほどの集中力とモチベーションできていたので、いま反動で思考するちからがどこかに消え去ってしまっていました。この文章もようやくかけるようになったので、これから少しずつまた戻していこうと思います。秋は講演の多いシーズンでもあるので、あんまりのんびりもしていられないのだけどね。
まだ初稿の段階なので、これから編集者の方のご指摘を受けて直していくところは多々あるとは思うのですが、きっと多くの人の助けになるものが著せたのではないかという感触を感じております。
追伸 「講演会のお問い合わせについて」
講演やワークショップについてのお問い合わせも増えております。
とくに土日の開催と、地方での開催について、それからどのくらいの規模でいいのかなど。
以前、自分の企画で日曜日に開催したものは、前作の出版記念といいますか、出版できるまでにブログを支えてくれたみなさまに感謝の意味も込めましてなにかお伝えできる場として企画しました。
できればまたやりたいとは思うのですが、執筆や講演の依頼が増えてしまいましてなかなか自分での企画まで手が回らなくなってしまっております。
自前の企画は、次の本が出た後に一回はやろうとは思います。
またそれとは別なのですが、いつもワークショップを開催していただいている【なららぼ】さんで、都内で土日に講演会をというご提案をいただいております。
まだ計画段階ですが、もし開催が決まりましたらお伝えします。
自分での開催はなかなかまかないきれないのですが、ご依頼をいただいたものであれば日本全国どこでもいくつもりでおります。すでに新潟県、静岡県、島根県などからのご依頼もいただいております。どうしても旅費等がかかってしまうのですが、打診だけでもお気軽にこちらのFacebookのページにメッセージをいただければと思います。
なかなか地方での開催は多くできないので、一般の方の参加ができるものであればご紹介していきます、お近くの方は足を運んでいただければと思います。
開催人数は大きくても小さくてもかまいません。
なにかの立派な施設、団体でなくとも、個人の方からのご依頼でも承っております。
また、保育士向けセミナーや研修などの依頼もお受けしようと考えております。
これについては、ブログでもこんなテーマがありますよというのを一度紹介しようかと思います。ただ、いまのところ執筆があっていつになるかわからないので、気になる方はFacebookのほうへお問い合わせいただければご返信いたします。
● COMMENT ●
No title
まずは初稿完成おめでとうございます。
出版される日を楽しみにしています。
>理想論や架空のお話しではなく、そこには実際の子供や親の姿があってのものです。
おとーちゃんのご本(ブログ記事含めて)の最大の魅力はここですね。
よく見る育児本は(時々立ち読みするのですが)、
著者の頭のなかだけにいる「一般的な子ども」への対応が記されていることが
多くて、どれも「現実の子ども」からは少し距離があるなぁと感じることがしばしばです。
それならば現実の「自分の子供」と真摯にぶつかり合っている
育児エッセイを読むほうが、よほど励まされるし、役に立つと思っていました。
おとーちゃんのお話が、ストンと腑に落ちるのは、救いたい、助けたいと
思っておられる子ども(親含めて)の姿がおとーちゃんの頭のなかには具体的にあるからなのだなと改めて思いました。
出版楽しみにしています。
関東地方は8月末から一気に秋になってしまいましたので、
どうか体調崩されませんように・・・
息子は二歳三ヶ月を過ぎました。毎日数回は怒鳴ってしまうので本当自分で嫌になります(-""-;)つい小言も多くなり...楽しい場面ももちろん多いんですけどね。子供の方が気持ちの切り替え早くて、私がついていけないこともしばしば(笑)なかなか頭でわかっていても実践て難しい。
もう一度第1弾の方を読みなおそうと思ってます。第2弾も期待してます(^^)
救われる親子がここに一組おります(^-^)/
楽しみにしています!
第2弾も心待ちにしております。
弟に攻撃的だったわが娘も小学1年生になりました。
小学生になってぐっとお姉ちゃんになり、攻撃的だったのが嘘のように
弟と仲良く遊んでくれたり世話を焼いたりしてくれています。
(普通に喧嘩はしますが)
子供は成長していくのですね。
そして子供への受容を教えてくださったおとーちゃんのおかげです。
まだまだ、おおらかな気持ちで対応できずイライラしてしまうこともあり
ますが、そんな時はおとーちゃんの本、ブログを読んで思い返しています。
いつもありがとうございます!
本を楽しみにしています。
本日、2冊目の本の予約案内を楽天ブックスからいただきました。来年の1月に出版予定とのことで、今から本が届くのが楽しみです。
とても嬉しいのでコメントしてしまいました。
失礼いたしました。
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お父ちゃんブログを読み続け、上の子は3歳半。もがきながら泣きながら試行錯誤してきましたがここ数ヵ月とても子ども達が可愛く思えるようになり、穏やかな時間が過ごせることが増えてきました。まだまだ怒鳴ってしまうこともあったり、子どもも不安定になったりすることはありますが。子ども達と過ごせる時間を幸せだなぁと感じれる日々、お父ちゃんさんの存在はとても大きいです。
またブログの方も楽しみにしております♪執筆活動でお疲れとのこと、のんびり更新されますよう。またわたくん、むーちゃんのほんわか日記も読みたいです。