『自己肯定感』 Vol.3 - 2010.03.18 Thu
きょうは自己肯定感の低い子についての事例を紹介したいと思います。
ある3歳の男の子の事例です。
母親は人との関わりが明らかに苦手な人。
無口・無表情で笑顔など見せない人でした。
部屋に入ってくるときにも挨拶があるかないか。あってもとても小さい声。
大人と話すときもほとんど目が合うことはありません。
こどもも表情がなく目が据わっている感じ。
ときどき人が失敗するのを見たりするときに笑ったりはするけど、目は笑っていないような表情。
3歳だがほとんどしゃべらない。
しゃべっても声が小さく、聞き返すともうしゃべらない。
親もあまりしゃべらない人なので、言葉の獲得自体が遅れていることも多少はあったのかもしれない。
3歳だから友達と関わって遊べるようになる時期なのだが、関わり方がうまくなく、他児のものをとったり、ちょっかいを出したり、意地悪をすることが関わりになっていた。
自分の遊びが長続きせず、他児の遊びにすぐに気がひかれ、他児の使っているものをとってしまう。
散らかすこと、投げることなどが遊びになってしまう。
排泄は確立できておらず、オムツですごす。
排尿を教えることもない。
食事は3歳とは思えないほど食べ散らかす。
午睡の時間になっても入眠できず、歩き回ったりしてしまう。
情緒的にも幼い様子。
言葉も出ず、他児にちょっかいだしたりも多いのでトラブルになることもしばしばで、噛み付きや硬いもので叩いたりの行動もある。
また、他児からも避けられてしまっている。
大人の気をひくためにわざと注意されることをする。
これらは明らかに母子関係によるものだと僕からみたらわかったのだが、担任は若い保育士と年齢はそこそこいっているが幼稚園での実務経験しかない保育士で、とにかく注意されまくっていた。
(この頃、企業のやっている保育所などでは、実務経験のある人をかきあつめているので、幼稚園でしか働いたことのない保育士が増えてきています。
幼稚園は主に「できること」「させること」を目指す施設なので、人によっては保育園にきてもお奉行様になってしまい、注意ばかりになってしまう人もいます。)
僕はたまたまそこへ2ヶ月ほど入ることになったのだけど。
まず、否定しない。
注意すべきことがあるときも、まずその子の気持ちを代弁してあげ、受け止める。
くすぐったり、積み木を一緒に倒す、絵本をひざで読んであげるなど一対一で向き合う遊びを増やしたり。
つねにその子がこちらを見るときは見守ってあげている。
などを続けていき、言葉が増え、よい笑顔もでるようになっていきました。
大人の目をひくためにネガティブな行動をとることもかなり減りました。
それまで午睡時は、「どうせその子は寝ないから」と初めから別扱いにされていたのをやめ、
『楽しい子育てのために その4 「睡眠について」』で述べたように、
「安心感・満足感」を持たせるようにして、それまで寝ないで歩き回っていたのを、布団に入りすぐ入眠できるようにしてあげました。
遊びや抱きしめてあげること、くすぐることを通して信頼関係を少しずつ築いてからは、食事の食べ方などを直そうとすると応えてくれるようになっていきました。
それまでは注意され大人の目をひくために、わざと食い散らかすことをしていた節もありました。
この子は、大人の気をひくのにネガティブな行動をとることしか知らなかったのですね。
なぜなら、それまで大人が肯定的に関わるよい関わりをしてあげてこなかったから。
なにか大人が気に触る行動をして、叱られるときだけ大人に積極的に関わってもらっていると感じていたからです。
自己肯定感の低い子にとっては、注意されること、叱られることですら、大人の自分への関心を確かめる手段なのです。
極端な話、この子はネガティブな行動がわんさかでていたけれども、何一つこの子自身が悪いことなんかなかったのですよ。
こどもの成長にどうしても必要なものを、親や周りの大人が与えてあげられなかっただけなのですね。
それを必死にこの子は求めていました。
若干3歳で、まさに自己の存在をかけた戦いをしていたわけです。
それを叱ったり・注意ばかりしていたので、こどもはネガティブ行動をとることで救難信号をだしていたとも言えます。
しかし、それをわかってもらえなかったこの子は本当に可愛そうでした。
現在、こういう子はものすごくたくさんいます。
だからいまだに昔の「子育ては叱り方が大事」とか「しつけが大事」みたいなスローガンでこどもを育てている人がいると本当に恐ろしさを感じます。
最近評判になっている育児本みたいのでも、「小さいうちにがまんさせることを覚えさせなければならない」みたいなことが書いてあったりするので、それが適切な場面で取り入れられればいいのかもしれないけれど、そうでなく上でみたような子に対してそういう方針をとってしまえば、その子の人生のスタートの数年で真っ暗になってしまわないかと心配でしかたがありません。
こどもを甘えさせてあげること・肯定してあげること・受け止めてあげること、つまりいわゆる「可愛がること」というのは人間としてまっすぐ育っていくためにはとても大事なことです。
しつけをしたり、勉強をさせたりするのもいいけれども、どうか「可愛がる」ことよりも優先はしないようにしたいものです。
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● COMMENT ●
No title
No title
とても大切なことなんですね。
恥ずかしながら、自己肯定感という言葉を
あまり聞いたことがなく勉強になりました。
また明日も娘とたさん遊んで
楽しみたいと思います。
No title
気にせず、甘えさせてあげようと思えるようになりました(*^_^*)
なるほど、保育園と幼稚園って違いがあるんですね!
お昼寝があるかないかの違いくらいしか知りませんでした^_^;
子供の睡眠って大切なんですね。
実はうちは去年の夏ごろから昼寝が全くなくなりました。
2歳8ヶ月、もう少しお昼寝はしたほうがいいと思うんですが。。。
午前中は公園で遊んだり、家で遊ぶときはブロックやパズルで遊んだり、頭を使っているとは思うんですけどね。。。
お昼寝をしようとすると、泣いて拒絶したり、転んでいても全然寝る様子がないのでやめました。
お昼寝をしないことで、夕方不機嫌になることもあまりないし。
お昼寝がなくても大丈夫なのかな?
質問ばかりですみません。
No title
最近おとーちゃんのブログを見つけて、色々と参考にさせていただいてます。
今、息子が2歳4カ月で、成長期(イヤイヤ期?)で私がイライラしてしまう毎日です。
今までの子育てを振り返ると、特に2歳になってからは息子の「抑圧ポイント」がチャリーンとたくさん鳴っていた気がします。
このブログを見て反省して対応を変えているのですが、なかなかうまくいきませんね・・・
一生懸命説明しても分かってもらえないことが多くて。
けど、このブログを見てからは前よりイライラすることもなくなりました。
ご相談させていただきたいのですが、・・・うちの息子はあまり食事を食べません。お菓子は好きで食べるのですが・・・
食事に興味がないのか?ちゃんと席に座って食べず、食べている途中で椅子から降りておもちゃで遊んでしまいます。もういらないのかと思い、「いらないなら片づけるよ~」というと「まだ食べる~」といいます。なので、あげるのですが、またちょっと食べては椅子から降りて・・・の繰り返しです。
あと、自分で手づかみとかでも食べようとしないので、私があげています。
もう少し食べるようになってほしいのでが、何かアドバイスいただけたら嬉しいです。
もうひとつ相談なのですが、息子は抱っこばかりで、ベビーカー、お店のカートとかも嫌いで、全く乗ってくれません。(お菓子をあげるとかなら座るのですが、短い時間だけです)歩かせてもそれほど歩かず、すぐ「抱っこ」となったり、すぐ店の中を走り回ってしまって、私と追いかけっこ状態になってしまいます。なので、宅配を利用したり、旦那がいる土日に買い物行ったりして、二人ではあまり買い物にも行かないようにしています。
二人で行った時は、片手で抱っこして、片手でカートを押して買い物してます。
ですが、体重もだいぶ増えて片手で抱っこもつらくなってきてしまったし、そろそろ二人目がほしいと思っているのですが、今の抱っこばかりの生活だと大変かな・・・と考えてしまいます。
「重たいから」「手が痛い、肩がこる」というのは、親の都合なので普段は抱っこして欲しいときは抱っこするようにしているのですが、ベビーカーやカートに乗ってくれるようになると助かるなーと思います。
こちらも何かアドバイスありますか?
色々と相談してしまい、申し訳ありません。良ければよろしくお願いします。
わかるなぁ~
本来、そんなループには子どもを落としちゃいけない。
私も旦那にしらんぷりされていると、ネガティブ行動をとっちゃうもんな~~あぁ、子どもです、私。
簡単なこと。普段から自分の存在がちゃんと意識されているという安心感が欲しいだけ。
それがあれば、ネガティブ行動なんて必要なくなる。
ああ、子どものための記事なのに、いつも自分への理解を深め、癒されて帰ってゆく私。
とーちゃんさんのブログを本にして読みたい・・・。
母子関係
経験があるからこそ、しっかり看ているからこそ気づけるサインをキャッチしてくれる方が居てくれて、本当にこの子は幸せですね。
また、先週乳児院に行って参りました。
私の様な者がどれくらいお手伝いできるのか・・・
私に何ができるのか・・・
それを痛感した時間となりました。
私も子どもの側でいつも看ていてあげられる人になりたいなぁ・・・と。
保育士になりたい想いが強くなる毎日です。
いつも子どもの側に居られるなんて、本当に羨ましいです☆
No title
…3歳で…。。悲しいですね。。
>「可愛がる」ことよりも優先はしないようにしたいものです。
…そうですね。。
すべては親の関り方次第。
自分を見つめ直すいいきっかけをいつもありがとうございます^^
まりたまり さん
> に、妙に納得してしまいました。
> ああ、ああと。
まあ、幼稚園は学校であってそういう趣旨の施設だからいいんですけどね。
でも、保育園はあくまで家庭の代わりなので、同じやり方ではうまくいくわけがないんですよ。
日本の幼児教育系の大学では、両方の資格が同時に取れるのが当たり前なんだけど、そろそろ無理が来ていると僕は思います。
どっちかの道の専門性をもっと高めて人材を育成していかないと、ただ「資格があります」、というだけでまったく素人と変わらない保育士・幼稚園教諭ばっかりができてしまっていると
思います。
> やたらと人にちょっかいばっかり出したり
> 嫌がることばっかりする子っていますよね。
> そういう子って何かの合図を出しているんですね。
> 何でも物事は一方向から見てはいけないですね。
> 今回も勉強になりました。
> とか言いつつ、自分の子はすぐに叱ってしまう・・・反省。
特に年齢の小さな子であれば、その子に由来するものでなく、他に原因があることが多くなりますね。
だから、大人がレッテルをはっちゃうとこどもは伸び悩んでしまうこともあるんですよ~。
チョコポ さん
> とても大切なことなんですね。
> 恥ずかしながら、自己肯定感という言葉を
> あまり聞いたことがなく勉強になりました。
ほんとはこんな言葉ない時代のが幸せだったんですよね~。
でも、いまはそういった問題が山積みしているので、どうしても考えなければならなくなっている・・。
正直、ふつうにこどもを可愛いと思える人なら敢えて意識しなくたって、与えられているはずのものなのですが、「こどもを可愛いと思える」ことが必ずしも当たり前でなくなってしまった時代なので考えていかなければならないわけなんですよ~。
> また明日も娘とたさん遊んで
> 楽しみたいと思います。
うんうん、たくさん可愛がってあげてくださいね。
sachi さん
> 気にせず、甘えさせてあげようと思えるようになりました(*^_^*)
どういたしまして~。
> なるほど、保育園と幼稚園って違いがあるんですね!
> お昼寝があるかないかの違いくらいしか知りませんでした^_^;
世間ではけっこうごっちゃにされることが多いのだけど、まったく違う施設なのですよ~。
簡単にいっちゃうと、幼稚園は学校(文科省)
保育園は家庭の代わり(厚生労働省)
なのです。
だからやることも目指すこともちっとも同じじゃないんですよ。
いままでの日本はわりとのんびりしてたから、実際には似たようなことをしている面もたしかにあったのだけど、これからはどっちもが専門性を高めていかないと、こどもをきちんと育てていけないと感じています。
> 子供の睡眠って大切なんですね。
> 実はうちは去年の夏ごろから昼寝が全くなくなりました。
> 2歳8ヶ月、もう少しお昼寝はしたほうがいいと思うんですが。。。
> 午前中は公園で遊んだり、家で遊ぶときはブロックやパズルで遊んだり、頭を使っているとは思うんですけどね。。。
> お昼寝をしようとすると、泣いて拒絶したり、転んでいても全然寝る様子がないのでやめました。
> お昼寝をしないことで、夕方不機嫌になることもあまりないし。
> お昼寝がなくても大丈夫なのかな?
そうですね~。たしかに2歳くらいだったらまだお昼寝習慣としてできたほうがいいとは思うけど、生活上支障がなくて、さらに激しく拒否してしまうのならば、無理にさせることもないかなと思います。
激しく拒絶するのにつきあってsachiさんがつかれてイライラしてしまったりしても、返ってプラスにならないこともあるからね。
一番疲れるはずの1歳児の夏にお昼寝しなくなるってのもめずらしいね~。
もしかしたら、その頃お昼寝から起きたときにsachiさんの姿が見えなくて、激しく不安になるというようなことが何回かあったりして、お昼寝自体が不安なものと認識するようになってしまったのかもしれないね。
お昼寝しないならしないでもいいのだけど、身体を休める時間は意図的にちょっと設けてあげるといいかもよ。
とくに体力を消耗したりする夏場なんかはね。
お昼寝ってのは睡眠と違って、休息だから寝れなくても横になったり、身体を休めるだけでもいいんだよ。
どうしてもしなければなならい、ってことでもないから、出来ることだけやってけばいいと思うよ~。
みーさん
> 最近おとーちゃんのブログを見つけて、色々と参考にさせていただいてます。
はじめまして、読んでくださってほんとうにありがとうございます。
ご相談の件ですが、詳しく書いていただいたのでだいたいの気になっている点はわかりました。ただ、同じ様子があわられても原因になることは様々なので、実際の様子をみないことには的確なアドバイスにならないこともあります。
なので、もし的外れなことを言っていたらごめんなさい。
できそう、必要そうな事だけ取り入れるようにしてみてください。
とりあえず、原因になってそうなことを経験から想像して、お答えしますね。
ご飯の問題も、ベビーカーの問題も原因の根っこのところは同じところにあるような気がします。
ご飯のとき座ってられない、買い物にいっても一緒に歩けないというのは最近とてもよく聞く問題です。
多くの場合親の関わり方でこうなっていきます。
それは、言い聞かせたとしても最終的に親が負けてしまう、いいなりになってしまうという状態です。
『楽しい子育てのために その3 「魔の2歳児」 つづきのつづきのつづき』
http://hoikushipapa.blog112.fc2.com/blog-entry-31.html
(↑の真ん中くらいの下線がひいてあるあたりでそれについて触れています、参考までに)
こども = 一方的に要求する存在
親 = 要求に応えて当然の存在
になってしまっていないでしょうか。
もし、こうなってしまっていると、後になればなるほど子育て大変になってしまいます。
>「重たいから」「手が痛い、肩がこる」というのは、親の都合なので
↑確かに親の都合でこどもを動かすのはよくないのだけれども、要求を全て聞くことが「こどもを尊重すること」ではないのですよ。
こどもも相手のことを尊重できる関係でなければ単なるわがままになってしまうのです。
だから、こういう場合親だって「もう重いからずっと抱っこはできないよ」っていっていいんですよ。
では、具体的にはどうすればいいかというと、「これだけは譲れない一線」というのを作りましょう。
もし、実際に上でいったような状態になっているのだったら、最初から「ご飯は最後まで座って全部食べなければならない」なんて決めても難しいので、最初は簡単なことからでいいです。
僕もこどもが1~2歳のとき、買い物の帰り「(もうあるけない)だっこして~」になったことがよくありました。
でも、両手が買い物袋でふさがっているので抱っこするのは大変だったので、「じゃあ、あそこのお店まで歩いてくれたら、抱っこするから、そこまでがんばって」とか話していきました。
ときにはそう言っても、ほんとに疲れてしまっていて歩いてくれないこともあったけど、そこまで歩いてくれたときは、「ちゃんと歩けてえらかったね、おとーちゃんほんと荷物重かったから助かったよ」などとほめていっていました。
そうやって、大人も大変なことをだんだんと理解していってくれたんだと思います。
食事のときも、いくつか我が家では決めてることがあります。
夕ご飯のあとはくだものだけで、お菓子は食べない。とか
テレビはご飯を食べ終わってから
必ず座ってごちそうさまを言う
などです。そういうことを習慣にしてしまっているので、別にがまんさせてるとかそういうことでなく普通に受け止めていて、当たり前にできるようになっています。
元々こどもは大人の感情に敏感です。
親がほんとうに困る、本当にして欲しくないと思えば伝わります。
しかし、最近の傾向だと、「困るとは思うのだけどやらせてしまう」というものです。
「これだけは譲れない一線」を決めたら、本当に心を込めてそれはできない、それは困ると伝えてみてください。
お店の中を走ったりしたときに、後ろから追いかけていって「走らないで~」などというのは返って逆効果です。
なぜなら、口でダメといっているのに結果的にやらせているので黙認していることになるからです。
こうなると「親の言葉に価値がない」状態になってしまいます。
親が「制止の言葉を口に出す」ときはけっしてさせないときです。
走って困ると思うなら、前に回って抱きとめてでもけっしてさせないで下さい。
怒ってやめさせるっていう意味ではないですよ。
「ここは走っていいところではない、走ったら困る」という親の思いを伝えてください。
やると決めたら、それをときどきでなく必ず毎回してください。
本当に心を込めて伝えられれば、数回繰り返すだけでこどもは出来るようになりますよ。
そして、わかったときできたときは褒めることを忘れずにする。
上のことはあくまで一例です。
いきなり全てのことを完璧にやろうとしても大人のほうが参ってしまいます。
これまで育ててきた長い時間の中で、こどもはそういう態度を習得してしまっているので、直すのも一気にやろうとせず、少しずつでいいです。
まずは簡単なこと、達成できそうなことから
「これだけは譲れない一線」を決めてみてください。
そしてできたことを褒めてあげる。また褒めるだけでなく、それが出来てくれてうれしいという自分の気持ちも正直に伝えてあげてください。
簡単なこと例えば、ごちそうさまは座って言うとか、どこどこまで歩くとかそんなことでいいです。
習慣を変えることだから、初めは大変かもしれない。
でもいまの年齢なら変えられるし、いまちょっとがんばることであとあと子育てが楽になります。
このまま4歳くらいにいってしまうと、そこから直していくのはとても難しくなります。
いまなら大丈夫。
食事って僕は人間が生きていくうえで本当に本当に大切なことだと思っています。
栄養がどうとかだけでなく、文化的にも、人格を形成する上でも、人と関わる上でも人間の品位とも密接に関わってきます。
食べるものを大切にすることも知って欲しいし、作ってくれる人の心を思うことも覚えて欲しい。普段からそう思って接しています。
それでもときどき、こどもが疲れていてイライラしていたり、成長期で反発するようなことを言って「ごはんなんかいらない」ということがありました。
そんなとき最初は気持ちを受け止めてあげて、「今日は疲れててイライラしてるからそんなこと言いたくなったんだね」とか応えましたが、それでもイライラ爆発で「いらない、たべたくない」と言うので、「じゃあ食べなくてもいいけど、食べなくてもお菓子とか果物もないからね」と伝え、「たべない」というのでご飯を下げて、泣いてもわめいてももう出さないことがありました。
一食抜いても人は死なないけど、食事の大切さをしらないまま大きくなっては一生その子が困ることになると、心から思うので僕はそうしました。
こどもの将来のことを考えてなにかをしてあげられるのは、親をおいてまずいません。
一食抜くとか、極端なことはすぐ真似しないでいいからね。
ただ、こどもにどうなってほしいと思うなら、自分の考えをしっかりもっていないとできないよってこと。
自分が心からそう思うなら、それはそれでいいんです。ぶれない気持ちで自信を持って関わってあげてね。
大人の気持ちがぶれているとこどもはすぐそれを感知して、伝わらなくなっちゃうからね。
参考になればいいのだけど、もしわからないことがあったり、問題点が違ってたりしたら、またお気軽にコメントでも下さい。
長々としちゃってごめんね。
Mamachiraさん
> 本来、そんなループには子どもを落としちゃいけない。
そうですよね~。こどもはどこまでいっても親には勝てないからね。
> 私も旦那にしらんぷりされていると、ネガティブ行動をとっちゃうもんな~~あぁ、子どもです、私。
>
あはは、Mamachiraさんも素直に甘えることを覚えないと~(笑)。
> ああ、子どものための記事なのに、いつも自分への理解を深め、癒されて帰ってゆく私。
ありがとうございます、思ってもみなかった効果ですっ。
> とーちゃんさんのブログを本にして読みたい・・・。
いいですね~僕も現場の仕事から身を引いて、本でも書いて食べていけたらいいな~なんて(笑)。
えいこさん
> 経験があるからこそ、しっかり看ているからこそ気づけるサインをキャッチしてくれる方が居てくれて、本当にこの子は幸せですね。
でも、正直僕一人ではとても間に合わないくらい、この子と同じような、いやもっと大変な境遇の子もたくさんいるのですよね・・・。
だから、ついつい営利目的で保育しているところや、勉強不足で昔型の保育をしているところがあると憤りを感じてしまいます。
> また、先週乳児院に行って参りました。
> 私の様な者がどれくらいお手伝いできるのか・・・
> 私に何ができるのか・・・
> それを痛感した時間となりました。
そうでしたか、おそらく僕がしっている時代よりもさらにいまのほうがいろいろ大変になっているのでしょうね・・。
もし可能ならばえいこさんのブログで紹介してくださいね。
> 私も子どもの側でいつも看ていてあげられる人になりたいなぁ・・・と。
> 保育士になりたい想いが強くなる毎日です。
> いつも子どもの側に居られるなんて、本当に羨ましいです☆
僕はときどき思うのですが、保育の現場で多くの子をよりよく育ててあげることもいいけれども、自分の子を大切に愛情をたくさんかけてあげて育てることもそれに劣らないほど立派なことだと思うのです。
だから、まれに若い保育士にこどもと接するときのスタンスとか教えてあげる機会があるのだけど、保育の中で完璧にできなくてもいいから、将来我が子を育てるときはそれを忘れないでねと伝えているんです。
おそらくね、愛情をたくさんもらって育ったその子は、自分が仕事でするのと同じくらいかそれ以上のことを、まわりの人たちに分けてあげられると思うんです。
ちょっと感情論に走っちゃってるかな(笑)。
チョコ さん
> …3歳で…。。悲しいですね。。
> >「可愛がる」ことよりも優先はしないようにしたいものです。
> …そうですね。。
> すべては親の関り方次第。
> 自分を見つめ直すいいきっかけをいつもありがとうございます^^
基本はやっぱり親とくに母親ですね。
ただ、「すべて」かというと必ずしもそうでなくて、持って生まれた「気質」ってのもわりと大きなウェイトをしめていて、「この子はよくこんな子育てされてきたのに、まっすぐそだったな~。よっぽど持って生まれたものが強かったんだな」なんてこともあります。
しかし、こまったことにそれの逆もあるんだけどね~。
可愛そう~(;_;)
保育士おとーちゃんに出会えて ほんとよかった~(;_;)
とてもとても 可愛そうです。。
その子は全く悪くないですもんね!
このような子が沢山いるなんて ほんと悲しい・・・。
保育士おとーちゃんさん のおかげで
うちのぼっちゃま は ご飯ちゃんと 座って食べれてます!
ほんとに感謝しています。 ありがとうございました~\(^o^)/
話せばわかるんだ! って確信しました。
大変だけど 時間かけて 話してわかってもらえる様に
パパとがんばっています!
ちっぴ~ さん
>
> 保育士おとーちゃんに出会えて ほんとよかった~(;_;)
たしかに、この子はある程度だけど僕が関われたことで、他の職員の見方も変えられたし、ちょっとは役に立てたかと思います。
でも現実には、親も含め周りの大人にレッテルを貼られてしまって、伸び悩んでしまう子たくさんいるのですよね。
これが5歳くらいになってしまうと、もう人間がだいぶ出来上がってきているので直していくのはかなり大変になってしまうし。
今現在の保育施設のあり方では、そこまでなかなかきめ細かくみれないのも現実です。
それに、やはりこどもが求めているのは親の関わりなのですよね。
なんといってもまずは家庭がしっかりしていないと、こどもはどうしても苦しい立場になってしまいますね。
> 保育士おとーちゃんさん のおかげで
> うちのぼっちゃま は ご飯ちゃんと 座って食べれてます!
> ほんとに感謝しています。 ありがとうございました~\(^o^)/
> 話せばわかるんだ! って確信しました。
> 大変だけど 時間かけて 話してわかってもらえる様に
> パパとがんばっています!
そっか~どうしたかな~って思ってたけど、ちゃんと座って食べられるようになったんだ。
あれからまだそんなにたってないのにすごいね、きっとこれまでに心のつながる関わりができていたからこそ、それだけ成果がでたんだよ。
いい子育てしてきたんだね。
パパも協力的でよかったよかった。
そうやって大人の心に応えてくれると、よりいっそう我が子がかわいくなるよね。
はじめまして
子育て真っ最中のマタママです。
丁度、2歳の娘がイヤイヤ期に入ったのかオシメ交換もスムーズに行かなく、叱るのですが、逆効果っていうのゎ理解してます。
そこで、何か良い方法ゎ無いのか探していたら辿り着いたおとーちゃんさんのブログ。
凄く参考になって、尚且つ、たまにお叱りがあって、為になる文書ばかりでした。
初めて子供に対してやっても直ぐ効果が無いのゎ当たり前です。
けど、できる限り子供が成長できるような親の対応をしていきたいと思ってます。
うちの子ゎ出来る事ゎ褒めてさせてきたので出来る事が他の同い年の子より多いと保育園の先生に褒められてます。
ですが、自分でも思うくらい出来てしまう、物分りがいい、手がかからないと言うのが少し心配です。
イヤイヤ期になりそれなりに手を焼きはじめましたが、お世話好きなのか何かをしてくれます。
嬉しくて凄く褒めてしまうのですが、小さいうちからそんなので良いのかとたまに思ってしまいます。
まだまだ手がかかる子で良いのにと
引用させていただきます。
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に、妙に納得してしまいました。
ああ、ああと。
やたらと人にちょっかいばっかり出したり
嫌がることばっかりする子っていますよね。
そういう子って何かの合図を出しているんですね。
何でも物事は一方向から見てはいけないですね。
今回も勉強になりました。
とか言いつつ、自分の子はすぐに叱ってしまう・・・反省。