AERA with Baby 2016年2月号 「第一子育児 お悩み解決隊が行く!」 - 2016.01.21 Thu
AERA with Baby 2016年2月号
「複数の方にお話をうかがってそれを記事にまとめます」と、そのとき言われたのですが、僕としてはそれぞれの人の話を並列的に記事にするのかなと勝手に思っていました。
できあがったものを見て、「ああ、なるほど。こういうかたちなのか~、面白いな」と感じました。
いくつもの質問項目への回答を、その僕を含めて4人の方のなかからピックアップして載せています。
だから「お悩み解決隊」だったのですね。
僕は実際的、具体的な子供への関わり方を旨としていますので、こういったものに合っているようです。
ほとんどの回答で、僕の話を取り上げて頂いています。
第一子って、当然ながらわからないことだらけなので、過度に心配になったり、過保護になってしまったりすることが多いですね。
そのために、甘えや依存が強くなってしまったり、積極性が伸びなかったり、まじめ過ぎてしまったりといった影響を子供に与えることもあります。
でもまあ、それも個性の内といえばそうなのであんまり構えなくてもいいかとは思いますが、第一子ゆえの問題というのは確かにあると言えます。
ただ、その多くが一生懸命すぎ、杓子定規すぎといったケースです。
だから、そういった人へのアプローチは、適度にちからが抜けるようにするのが大事なのかなと思います。
またそれは第一子に限らず、現代の子育ての特徴になってもいます。
そんな傾向の人にはこんな本もあります。
こういうものも確かにいまの時代に必要な切り口ではないでしょうか。
(僕もそういったことはたくさん述べているつもりなのだけど、僕の文章は理屈っぽいので”テキトー感”がでないよね・・・・・・)
アエラwithベイビーのこの記事の、僕ではなく他の方のアドバイスの中に、「下の子ができたら上の子優先」というものがあります。
このフレーズは、世間に広く流布しているので多くの方がそのようなことを聴いたことがあるのではないでしょうか。
たしかに、ある面ではそれも間違ってはいないのだけど、現実にはその言葉を杓子定規にとらえすぎてかえって子育てを難しくしてしまったケースを何例か見ています。
なんでも上の子を優先にすることで、上の子は依存が強まり大変わがままでスポイルされた子になってしまい、かつ下の子が受容不足で問題行動を多発させるようになってしまったといったものです。その結果、子育てがもうどうにもならず”お手上げ”となってしまいました。
子育ての話で言われることは、これに限らず「絶対」ということはありません。
ある一面の事実であっても、それはバランスがとれてこそのことであり、極端に遵守すればいいというものではありません。
でも、このような第一子の子育ての悩みのような、”わからないことが多くて不安”といった人(現代のほとんどの人だよね)には、その一面的な言葉が「絶対」に聞こえてしまいます。
ですから、子育てのお話は「自分のできる範囲で無理なく」が大事なのです。
僕がお伝えする子育ての話も、やっぱりその例外ではありません。
実際の行動までできなくても、「頭の隅にあるだけでも違う」といったこともありますので、肩の力を抜いて自分の状況や性格にあわせてゆっくりやっていけばいいと思います。
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● COMMENT ●
第一子について
力が入りすぎでした
もともと完璧主義かつ凝り性な傾向があり、生まれた瞬間からかわいくてかわいくてたまらず、この子のためならどんなことでも!!という気持ちで育児をしていました。
第二子(1歳息子)では、二度目の育児なおかげで適度に手抜きできており、第一子のときとの違いに自分でも笑ってしまいます。
あんなに必死にならなくても、ちゃんと育つんだな〜、むしろこっちの方が子供が私に頼りきりにならなくていいかも、なんて思って、今では第一子にもだいぶ力を抜いて接することができるようになりました。
これまでの子育ての影響で第一子はかなりの甘えんぼですが、私に許容できる範囲の甘えなので、まあいいか、と思っています。
依存になっていないか気になるところではありますが。。
そして、「下の子が産まれたら上の子優先」という、よく言われること。
私はこれに違和感があって、「上の子だから」という理由では、一度も優先しませんでした。今でもです。
特に理由もないのに「上の子だから」というだけで優先するのは、上の子に「自分は下の子よりも優先されるべき存在なのだ」と教えるのと同じことに思えたからです。
上の子と下の子、どちらかを優先させなければならない場合、私が優先させてきたのは、必要性が高い方です。
たとえば、、
下の子が大量にウンチをして服どころか布団まで汚れそう。今すぐオムツを替えてあげたい。
でも上の子も大泣きしていて、今すぐそばに行ってあげたい。
そんなとき、上の子の泣いている理由がただのわがままなら、下の子優先。
でも、手当が必要なくらいひどい怪我をして泣いているのなら、上の子優先。
上の子も下の子も笑顔の絶えない子ですし、上の子は下の子をかわいがってくれているので、今のところ、兄弟育児はうまくいっているのかな、と思います。
それにしても、初めて続きの第一子の子育て、これからもいろいろ迷ったり悩んだりするんでしょうね。
そして第二子では、そんなことで悩んでいた自分を笑ってしまったり。
子供たちがいつも笑顔でいられるお母さんでありたいと思います。
ありがとうございました!
ずっとこのブログのファンで、近所でこのような機会があり本当にラッキーでした!購入した著書を持参したのですがサインもらいそこねました(笑)
一番心に残ったのは、
かわいそう→ありがとう
の変換のお話でした。
私は自己肯定感がとても低いので、子どもの難しい姿が出たときつい、私に育てられてかわいそう、といった思考に陥りやすいので、意識して接したいなと思いました。
おとーちゃんさん、写真では堅い雰囲気の方なのかと思ってましたが、実際は笑顔の優しい柔らかい印象の方でした。
プロフィール写真を笑ったお顔に変えたらもっと本物に近づくのになあと思ってしまいました^^
貴重なお話をどうもありがとうございました!!!
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早期教育にはまったり、運動させてみたり。今では一番上は小学2年生ですが、やっぱり宿題やらなんやら勉強できてるのか、不安になります。
2番目以降は離れてて、3歳以下になってくるので、毎日楽しく過ごすだけ…
早期教育熱もどこかに行ってしまい(と言うかこのブログを読んだからなんですが)、お砂場遊びをしたり、本を読んでみたり。
夜になると鬼が来るよーとか言って寝させちゃうときは、これって脅しかな、まずいかな?と思いつつ、なんていうか、まあいっか、なんていう大らかさも身につけてしまって。
第一子の難しさに、私がいつまで取りつかれるのかちょっと不安になります。
ちなみに、私自身が第一子。なんと、未だに親の期待や親のがっかり感を感じて苦悶してますから、これはもう、第一子の宿命とも感じますね。
しかし、私がされてきて嫌だったこと、同じ轍は踏まぬよう、子どもに自己実現を求めることのないよういつも自戒しています。ま、これもなかなか、難しいんですがね。ふふふ。
また、小学生くらいの子の育て方?関わり方などを対象にしたブログも番外編的に期待しています。
ブログを初期の頃から見てるママパパの子供達はそろそろ小学生くらいになってきてますしね。