女性蔑視の流れは止めないとダメ! - 2016.04.24 Sun
僕としては、”EXIT”の背景はとても見やすかったのですが、モニター輝度の設定などでもだいぶ違うのかもしれませんね。
それなりに事情や都合もあるので、いろいろ考慮してみてもし戻ってしまったらそのときはごめんなさいね。
そういわけで、当面コロコロと背景が変わってしまうかもしれません。あしからず。
ジェンダー論の専門家である勝部さんが、こんなことを述べていました。
『なぜ、「親の責任」を指摘する男たちは愛人・隠し子を作るのか?』
最近、女性蔑視の意見がものすごく元気になっていますよね。
僕が学生の頃から考えてみても、ここまで女性蔑視的意見が次から次へと出てくる時代というのは初めてではないかなと感じます。
これまでの時代は、それ以前の女性蔑視的社会観(男性中心主義的社会観)を反省して今後それを変えていこうという世界的な潮流があり、日本でももちろんそういった流れ・社会的コンセンサスのもと進んできました。
中には昔ながらの考え方でそういう見方が抜けきらない人などもいましたが、公のところではそれは許容されるものではなかったし、また心の中で思っていようともそういった蔑視的意見は少なからず自制されていたのではないでしょうか。
しかし、ここにきてまるでタガが外れたように、毎月と言わず毎週のように政治家や公的な立場にいる人から女性蔑視、性差別の言動や行動が頻発しています。
また、ジャーナリストや著名人のなかにも、ともすると戦前の価値観のような女性観・家族観を賛美する人も少なからず見かけるようになっています。
「こういうあり方は素敵だ」という賛美する価値観は、決して悪いものではありませんが、それらはあっという間に「そうでないものを否定する」という価値観へと変貌しかねません。
強い賛美は、差別を生む危険性と表裏一体です。
「女性の役割は子供を二人以上産むこと」と言った大阪の中学校長は、学校に旭日旗を掲げるなどの問題視される行動が他にもあり免職になりましたが、そのような過去の価値観に回帰する形での女性蔑視が、この現代に来て活発になりつつあるようです。。
以前、待機児童についてのところで紹介しましたが、政府が出した待機児童対策の一つが「三世代同居住宅に補助金を出す」というもの。
これも結局は、「女性が輝く」「一億総活躍社会」などと言う一方で、子供の世話・親の介護を女性にさせるだけの昔の価値観の押しつけでしかなくなってしまいます。
そして、同じ党派の政治家が「子供を産んだのは親の責任」などと言い放っています。
為政者の本音がどこにあるか、あまりにもありありと見えすぎて、もう少し隠す努力くらいすればいいのにとお節介にも思ってしまいます。
こういった女性蔑視的な潮流を放置してしまうことは、すべての人が幸せになれる社会を目指してきたこれまでの多くの努力を無にしてしまいかねません。
これは止めなければならないと僕は思うのです。
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● COMMENT ●
身近に感じるところでは。
確かに
私はこの流れ、やっぱり女性の方が、感情のコントロールがうまくてストレスの解消が上手な人が多く、多くのコミュニケーションを必要とする育児や介護の現場で役に立つという面において、男性よりはるかに優れてるってことなのかなと解釈しています。
だから、政治家の立場で女性蔑視の発言するってことは、自身の能力の無さを露呈するだけなんですけどね。
逆説的に言えば、まだ今の日本では、「私が経済的に一家の大黒柱になるわ!夫には仕事してもらわなくていいから家事育児全部やってもらうわ」と決意して実行する女性は少数派ですから、女性の意識が変わることも、社会全体が変わるためには必要なのかもしれません。
無意識が垂れ流しの時代
ただ一度膿みを出し切るつもりでみんなこの時代に言いたい放題してみるのもおもしろそうですが…
アメリカの大統領が白人の本音ぶっちゃけトークで人気がでている事をから世界的にぶっちゃけブームなんでしょう。
育児休暇のしわ寄せを恨むより男も女も三年くらい無職期間があっても転職しやすい社会を目指すとかシステムを変えるのが政治家だと思うんですが三世帯にしてみれば?などというのは今の枠組みで考えるライフプランナーの仕事ですよね。
↑上の文訂正
日本は女性に苦労を強いるなぁ。
知人(男)も何人か「生まれ変わるなら絶対男!女っていろいろ大変だしさ~。男は仕事だけだもん。」
という発言をしているのを聞いた事があります。
「大変だよね~」って言いながらみんな、「面倒な事は全部女(ババア)にやらせればいい」って思ってるんですよ……。
外で働きたい女性も、働かねばならない女性も、家庭で頑張りたい女性もいる今は、それを全部社会に助けてもらい、認めてもらうのは難しそう。待機児童の問題だって、社会に求めるのも必要でしょうが、夫婦で、まずは話し合えているのかなと感じます。母親ばかりが表に出て頑張ったり、叩かれたりしているのは何故なんだろう。
それぞれの家族の形が出来ていけば時間はか
かっても、未来の世間の見方は変わりそう。子は親の鑑ですから。
一人一人が変わらなければ
話は逸れますが、こどもを厳しく飼いならす政策っていうのも話題になりましたね…http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/dai4/1-4siryou1.html
日本のトップと呼ばれる方々は、弱いものを食い物にして自分たちは良い思いを
しているとしか思えません。
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夫はとても優しく協力的ですが、「これは女がやるべきことなのに、やってやってる自分は偉い」という雰囲気をよく感じます。
自分でできることも、女の仕事だからやらないよ、というような無言の圧力?を感じることすらあります。
それは、脱いだ洗濯物をかごに入れるとか、靴は揃えるとか、そんな些細なことにもです。
普通の会話をしていても、モラハラのように感じることがあり、その言い方は嫌な気分になるからやめてと言ってもまるで理解できない様子です。
義両親と過ごすと、義母は家族のためになんでも先回りして動きます。
義母が悪くないことでも、すぐ「気がつかずにごめんなさい」と、母親・妻である義母のせいだね、という雰囲気。
家族自体はとても仲良しなんです。
ただ、お母さんがなんでもやるべき
家族が困ったらお母さんのせい
お母さんには文句言うもの
そういう環境で育っていると、女性に対する平等な気持ちなんて、相当意識しないと持てないんだろうと思いました。
少なくとも、夫の意識を変えることは私には無理だと、今まで何度話し合った結果わかりました。
だから、本当に男女平等な意識を持てる社会を作るには、私達今の母親の意識も変えていかなければならないと感じています。
夫にもこどもにも「はいはい、お母さんがやりますよ、お母さんが悪かったですよ」で済ませてしまった方が楽ではありますか。