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2023-03

『母性について』 - 2010.05.08 Sat

先日、通勤電車の車内で「母性は女を狂わせる」というフレーズの吊広告がありました。
今やっているTVドラマの宣伝みたいです。
そのドラマ自体は視ていないので、どういう意味で使っているのか正確にはわかりませんが、なんかドキッとするようなフレーズですよね。

まあそう思わせることでドラマを視てもらおうということなんでしょうけれど、「いまどき母性か~」というのが僕が感じたことでした。
(ドラマは視ていないのでドラマ自体の内容とは関係ありません、あしからず~)










これまで「母性」とか「母性本能」とかいう言葉よく使われてきましたよね。

たしかに、最近過激な虐待なんかもニュースになったりいろいろとクローズアップされてきているので、「こどもを産んだのならもっと母親らしさを発揮して、こどもを大事にしていこうよ」という声が世間からでてくるのはわからなくもないです。

しかし、「母性」というものを強調することで、現代の子育てが良くなるかというと僕はむしろ逆効果ではないかと思います。



一般的に「母性」と言ったときに意味しているのは、「女性が生まれながらに持っている母親的性質」ということですよね。

つまり、「女性はだれでも子育てがうまくできるべき、するべき」と決め付けているわけです。


つい最近まで、男女のちがいで職業的な差別などあたりまえにされてきました。
ほんの10年くらい前では、同じ入社試験に合格したのに女性は男性と同じように昇格していくのはおろか、仕事内容まで差別され雑用しかさせてもらえないなどということが普通にあったわけです。

保守的な考え方というのはいつの社会でも根強いものですから完全ではないにしても、いまは男女間のそういった差別もだいぶ是正されつつあります。


かつての男性中心社会では「母性」という言葉が、「女性はこどもを産み育てるという、本来そういうものなのだから
家でこどもをきちんと育てているべきだ
」というようにいいように使われていたわけです。
さらに言ってしまえば、「だから男性と同じように仕事をする必要もないし、出世する必要もない」という風に暗黙の内に根拠ともなっていたといえるでしょう。



保守的な人がこういうことを聞けば、「そんなこといったって母性本能があるんだから当然だろう」というかもしれませんが、そもそも「母性本能」という言葉はとても一般的に使われていますが、実はさほど根拠があるわけではないものなのです。

「~~本能」ということ自体が、学問上の「作業仮説」の一種にすぎないのです。

「作業仮説」というのは、「さまざまな似たような現象があるから、これこれこういうものがあると仮定するとつじつまが合うから、とりあえずあるということにしておこう」というものです。

仮定しているだけであって、断定的な根拠がわるわけではないのです。


動物行動学の研究をみれば、自然界にも育児放棄する個体はたくさんいることがあきらかです。


生まれながらに子育てをする「母性」なるものがあると、世の女性に押し付けていくのは、これからの時代女性を苦しめていくことになるのではないでしょうか。


子育てが得意な人もいる、料理が得意な人もいる、仕事が好きな人もいる、病を抱えていて本来の自分を発揮できない人もいる、そういうパーソナリティ・個性を尊重する時代になったのだと思います。



最近の子育ての難しくなってきたのがなぜなのだろうとしばしば考えますが、おそらくこの女性をとりまく社会状況の大きな変化というものがけっこうなウエイトをしめているのではないかと思い至ります。

そういうわけで次回も「女性と子育て」について書いてみたいと思います。


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● COMMENT ●

なるほどな~

なるほどな~と思いました。

確かに得意不得意があると思います。

その不得意が 子育て ということは当たり前にあることだよな~

ってしみじみ思いました。

社会は確かに まだまだ差別があります。


稼ごう!と思っても 女性中心の職場では 賃金が安くって

やっぱり 腹が立ちます(*_*)

出産後に仕事を探すって とっても苦です。。

男性にも普通に育休が取れる社会に 日本も早くなってほしい~。


次回もまた楽しみ。。

お久しぶりです!

さすが、読み応えありますね~

僕はこの部分、怖くて書けないんですよ。
まとめられなくなりそうで(苦笑)


「どうしても親として子どもを愛せない、
 どうがんばってもかわいいと思えない」

こう話をされたある母親がいました。
この記事で言う“母性”は
「生まれつき女性に備わったもの」なの?
と考えさせられました。

今のところは、
「環境が大きくかかわっているもの、
 その中で育まれるひとつの価値観」なのかなぁ…

って思っています。
次回記事も楽しみにしていますね!

ごぶさたでーす

「母性」の定義に母という漢字を用いているものだからイコール女性と世の中はそういう認識なのかもしれませんね。
一般的な解釈とは違うかもしれませんが、母性とは「母のような性質」という意味で女性を指すというわけではないと思います。「母のような性質」とは「寄り添う力」なんだと私は解釈しています。
子どもを産むことは今のところ女性にしかできないことで、直接おっぱいで授乳することも女性にしかできないから女性のそのもののシンボルのようになっているんだと思います。それはあくまで直接的介助であるわけで間接的・・メンタル的な部分も「母性」には含まれているんだと思います。
寄り添うことで相手の気持ちを思いやるということ。
それが比喩化していって今の形になってきているのでないかと思います。
寄り添うことなら男性だってできます。
男性イコール父性というわけではありません。
女性にも男性にも、母性や父性を持ち合わせているのです。
その時々の状況に応じて母性や父性を表現していくわけです。
だれしもあることが偏っていることなのが矛盾しているのかもしれません。
話は過ぎていきますが、男性だって女性だって父性が主だっていれば相手を思いやるきもちより社会性が主だつかもしれません。
社会性といわれる頂点向けて突き進むと協調性が無くなっていくということなんですよね。
そこが今の問題なのではないかなぁ~と思っています。
捨てる神あれb拾う神あり。
拾ってくれる思いやる余裕のある人が多くなればみんななかよくなれるのにと思います。

ちっぴ~ さん

男性が育休をとったり、男性でもこどものいる人は残業ないとか、海外ではもはや当たり前になってる国もあるのですよね。

社会のあり方自体が変っていかないと、ほんとの意味では女性はまだまだ不利な状況はかわらないのですね~。

素が屋さん

本文中ではまぎらわしくなるので書かなかったのですが、実際に母親になったあとで獲得される「母親的な性格」という意味の「母性」っていうものならあるとおもうけど、生まれつきの「母親的性質」という意味での母性なんてないと思うのですよね。

うまれながらに親としての資質をそなえているっていえるほど、人間は単純じゃないですよね。

ぴよままさん

ぴよままさんのおっしゃるとおり、母親的性格、父親的性格というものならば、どちらも男性女性に関わりなく持ちえるものだと思います。

もちろん人には向き不向きがあって当然だから、それらを持ちにくい人だっていると思いますが。

そういうのを決め付けてしまうとどうしても色々無理がでてきてしまうのでしょうね。

母性のスイッチ

おとーちゃんさん、こんばんは。
3歳2ヶ月の息子と8ヶ月の娘を育てている母親です。
昨年、息子のイヤイヤ期にくたびれ果てた末にこちらのブログにたどり着き、以来本当に多くのヒントをいただいてます。

ずっと「育てにくい子」だと思っていた息子は、実は自分がそうさせていたのだということ。
日々の中で、子どもと共感を重ねていくことが大事だということ。
ハッとさせられました。
そして、とにかく「くすぐる」こと!これが今では私の日課となりました。
おとーちゃんさんのおっしゃることがうまく実践できた日は、息子と仲良く過ごせる時間が明らかに増え、とても感謝しています。

今日は、誰にも話せない悩みをご相談したく…
(過去記事も色々と拝読したのですが、どれが一番関わりのあるテーマなのか判断しかね、キーワードとして「母性」が近いのではと思い、こちらへ投稿させていただきますね。)

こうして顔が見えないところでも書くのがはばかられるのですが…
息子のことを、心から、自然に、可愛いと思うことが出来ないのです。
私の中では、「母性のスイッチがオフになっている」ような感覚です。
このことは、息子が生まれて以来、薄々気づいてはいたのですが、下の子が生まれて、下の子に対してははっきりと「母性がオンになっている」のを自覚してしまってから、その差に苦しむようになりました。

原因として、思い当たることがいくつもありすぎて、逆にどれが真の原因で、どうすれば改善されるのか自分では分からなくなっています。

私自身が、私の母親からネグレクト気味に育てられたこと。
実家から遠く離れた土地へ嫁ぎ、子どもを生んだこと。
自分が実際に産むまでに子守を体験したことがなく、赤ちゃんというものを全く知らずに子育てが始まったこと。
息子が生まれてから1年近く、産後鬱のような状態だったこと。
息子は生まれてすぐから不思議と父親である夫の方に明らかに懐いていたこと。
今でも「お父さんの方が好き」と毎日のように言われること。
息子は小さいうちからよく動き回り、また気性も激しい方であること。
一方の娘は、私を見るとよく笑い、私に抱っこされなければ泣き止まないことがあること。

娘を可愛いと思えるのは、息子が先にいてくれて、母親としての経験を積ませてくれたからだろうと頭では思っています。

ただ、それでもやはり、「可愛くてたまらない」という気持ちを息子に対して抱けず、ネガティブ行動の多い息子に冷淡になってしまったり、最近では怒鳴り散らしてしまうことも多くなって自己嫌悪の日々です。

息子は、やんちゃで手を焼きますが、とても賢く、本当はやさしい子です。
それなのに、自分が未熟なばかりに、不憫です。誰にも相談できず、助けて!という気持ちで、今これを書いています。

おとーちゃんさんは二人のお子さんが可愛くてたまらないご様子が、読んでいてとても微笑ましく、また羨ましいです。私のような人間は、もしかしたら理解不能かもしれませんが、保育士さんとしてのご経験から、何かアドバイスをいただけませんでしょうか?よろしくお願いします。

長文失礼いたしました。

かいろさん

>息子のことを、心から、自然に、可愛いと思うことが出来ないのです。
私の中では、「母性のスイッチがオフになっている」ような感覚です。


こういう状態であることは、ご本人としてはとてもつらいことでしょう。

ですがこんなことを言ってはなんですが、実の親子の中でもそういうこと、子供を可愛いと思えなかったり、相性やそりがあわなかったり、そういうことというのは実はそう珍しいことでもありません。


世間ではよく「母性」という言葉が使われますが、母親だから母性というものが必ずしもあるかというと、そういうわけでもありません。そもそも「母性」なるものが本当に存在するかどうかということすらしかとはわかっていないのです。

人が勝手に「母性」という概念を作り出して、「そういうものがあるだろう」、「そういうものを持つべきであろう」という一種の決め付けを行っているだけともいえるのです。


親子の関係というのは一口に言えるものではありません。

ですから、上の息子さんを一般的な意味で可愛いと思えないといったことで、自分を責めないことです。
責めたところでなにかプラスになるなら、それもいいですがそうしたところで辛いばかりで子供にもなにもプラスではありません。


可愛いと思えないのならば、そこからスタートしてこれから関係を作ればいいのです。


子供だって人間、親だって人間です。
まったく同じように接するなんていうことはそもそもないのです。

下の子に感じるような気持ちで、上の子にのぞめないというのだって、程度の差こそあれ多くの人がおんなじように兄弟だって、双子ですら、こっちの子の方が自分に合う、こっちの子はいまいち噛み合わないなんていうことを感じているものです。

年齢が違うだけですら、どうしたって下の子が気になったり、可愛く感じたりしてしまうものです。

ですので、まずはあんまりそのこと自体を気にしないことです。



僕は使わないのですが、よく世間では子育てにおいて「愛情」という言葉を使いますね。

本当に極論してしまえば、一般に「愛情」というのは感情の問題と思われているかもしれませんが、実際子供の立場になってみればそれらは「行動」に還元できるものです。


いくら気持ちで「自分は愛情がある。子供を可愛く思っている」と考えていても、実際の行動がともなわなければ子供にはそれらはいくらも伝わりません。

逆に、感情がどうあろうとも、行動として実際にしているのであれば、子供からしてそれは愛情があるのと同じことになります。


かいろさんは、息子さんにご飯を作るのもいやだ、風呂にいれるのすらいやで実際いれていないというようなことはありますか?

そんなことなくて必要なことは普通にしているのでしたら、もうそこには子供を大切に考えていることの結果があるわけです。


本当に極論すれば、子供への関わりはその大人の本心とはうらはらの嘘であってすらなんとかなるものです。


それこそ保育士は、もともとが親ではないので親が我が子に感じるような、いわゆるところの「愛情」というものを預かっている子に持っているわけではありません。

でも、子供に必要なことをする過程で信頼関係を築いて、その関係においては「愛情」というものが構成するものとほとんど同様の関係をもつことができます。


ときには、相性の合わない子、そりの合わない子だっています。
どうしても許せない、好きになればい子だっています。
そんなとき、気持ちとは違う嘘でもいいから、子供を受け止めたり可愛がったりというすべきことをして子供を安定化させていくということをします。
そしてそれでも行動さえしっかりと積み重ねれば、それで子供はきちんとそだっていきます。


気持ちの部分が伴わないでやっていくというのは時に辛いですが、出来る範囲でやっていけばいいのです。


また、子育てはバランスですので、自分ひとりで全部しなくたっていいのです。

息子さんがお父さんになついていて、お父さんに可愛がってもらえるのであれば、それでもバランスはとれるものです。

無理に抱え込まないで、お父さんに任せられる部分は気にせずまかせてしまっていいのです。



また、子供は言葉では「お母さん嫌い」とか言ったり、自分のところにわざとこないような行動をとったりしますが、そういうのは全部が全部本心ではなくて、むしろ裏返しの言葉です。

真に受けて、「じゃあ知らないっ」と大人がしてしまったら、本当にそこから関係は下り坂になりかねません。

「本心は自分にいい関わりをして欲しいのだな」くらいに受け止めて、大人の方が大きく構えているべきです。


子供の成長は今が終点ではありません。
息子さんとの関係だって、これからも良くも悪くも変わっていくことでしょうし、意識して変えていくこともできます。

いま全部をすべて解決しようと考えるのではなくて、できることを少しずつで積み重ねていけばいいのです。


>息子は、やんちゃで手を焼きますが、とても賢く、本当はやさしい子です。

そう思っているのならば言葉にだして伝えてあげましょう。


関わりや対応でもって、気持ちを伝えたり、自分の気分を維持したまま関わっていくことはとてもむずかしいです。とくにネガティブな行動がでたりしているときは。

でも、言葉はかなり自分の意のままにできることです。

なので、言葉をしっかり使うことです。


「あなたは賢くて本当は優しい子だとお母さん思っているよ」とお互いのんびりした気分のときに伝えてみましょう。

怒ったり叱ったりして自己嫌悪になったりするくらいならば、その分の労力をこういった無理なくできる行動に回したほうがずっといいです。

実際の関係で、温かい関わりというのが難しいならば、言葉でしっかり自分の気持ち・息子さんをどう思っているかというのを伝えてみましょう。

かいろさんへ〜経験者より

かいろさん、はじめまして。
既におとーちゃんさんがお返事してくださっているので
蛇足かなーと思いつつ、
私自身も上の子が可愛いと思えない時期がかつてあり
状況が似通っているため人ごとと思えず出て参りました。
少しでも参考になれば幸いです。


2歳2ヶ月差の姉妹を育てました。
長女は小さい頃は本当に育てにくい子で
さらにお父さん大好きっ子でした。
保育園にお迎えに行って
「お父さんじゃなきゃ嫌〜〜〜!」と
1時間以上も園庭でゴネられたこともあります。
先生や他のお母さんの手前、恥ずかしくて情けなくて
帰ってから思わず手を上げてしまったことも。。。

つらいですよね。
毎日こんなに頑張ってる自分は何なんだって。
「そんなにお父さんが好きならお父さんの子になっちゃいなさい!」
「お父さんの子だしぃ〜〜泣」
みたいな(笑える)やり取りも何度もしましたよ。

親子でも、家族でも、合う合わないはあるのだな。
私は長女と相性が悪いのだな、とずっと思っていました。


私のイライラが募り、長女も一層不安定になってしまって
「もうダメだ!このままでは虐待してしまう!」っていう時、
私はしばしば夫に非常事態宣言を出しました。
「しばらく○○(長女)と離れさせてください」と。

この宣言を出された夫は、休みの日には
「お母さんは具合が悪いからお父さんと出かけよう」
などと長女を連れ出してくれたり、
お風呂や寝かしつけ、保育園の送り迎えを
(いつも以上に)担当してくれたりしていました。

私が当時気をつけていたのは、
「長女のすべてを嫌いにならないようにしよう」ということ。
坊主憎けりゃ袈裟まで……と言いますが、
私を困らせる行動をとる娘と向き合っていると
「あなたなんて嫌いっ!」とつい言ってしまいそうになります。
でも長女にもいいところはいっぱいあるわけで、
それを思い出してあげるためにも
少し離れて冷却期間を置くのは必要だったのかもしれません。

かいろさんも

>息子は、やんちゃで手を焼きますが、とても賢く、本当はやさしい子です。

とちゃんと見えているのですから、きっと大丈夫。
誰にも相談できない…とのことですが、
ご主人には「助けて!」と言ってみるといいかもしれませんよ。
母親が完璧じゃなくても、家族みんなで助け合いながら
親も子も育っていけばいいんじゃないかな。


>子供の成長は今が終点ではありません。

おとーちゃんさんの言う通りで、
子どもは(特に学校に行くようになると)驚くほど変わっていきます。
あんなに無口で頑固で何考えてるかわからなかったうちの長女も
今では人並み以上によく喋る娘になり、
頑固だったのは自分の納得のいかないことには動けない
(そのかわり、ひとたび納得したら行動力はすごい)性分だったと
成長するにつれわかりました。

今でも夫と娘は仲良しで、連れ立ってどこにでも出かけるし
「結婚するならお父さんみたいな人がいい」と言うので
これはこれで将来が心配ですが(笑
息子さんなら、いい父子関係になりそうですよね。


今、たまたま昔撮ったビデオを整理しているのですが、
小さい頃の娘たちが本当に可愛くて可愛くて。
そしてね、あんなに相性が悪い、って悩んでいたのに
そこには長女をとても可愛がっている私が映っていました。
ビデオを撮ったのはもちろんみんなの機嫌のいい時なのですが、
怒ってばかりだったなーという記憶とは違って
私も長女も弾けるような笑顔がたくさん残っていました。

きっとかいろさんもそうじゃないかな?
下のお子さんが生まれる前のビデオなどもしあったら
見てみるといいかもしれませんよ。


もうすぐ成人式を迎える長女。
今でも長女とは派手な親子喧嘩もときどきしますが
私にはかけがえのない大好きな娘です。
今までもこれからも。


長くなってしまいましたが、こんな親子もいるよーということで
少しでもかいろさんの気持ちがラクになりますように。。

上の子可愛くない症候群

昨年11月に妹を出産してから罹患しました。
こういうケースわりと多いようですね。

3歳長男が可愛く思えなくなって、一時はどう関係を改善したらよいか出口も見えませんでしたので、とりあえずスキンシップ作戦にでました。

少々動物的ですが、長男の頭のにおい、肌の感触、、とにかく五感を駆使し長男の存在を味わい尽くし、本心でなくてもくどいほど「可愛いね」といい続けることで「可愛くない」と思う自分の脳を騙すことにしたのです。

数ヶ月続けてきた結果、わりと騙されてきました。
また、この間に長男の方も成長してきて、イヤイヤも少し収まってきたようです。

しかし将来またくるであろう反抗期にはさすがにベタベタのスキンシップは使えないのでどうしたものかと思案中です。

No title

おとーちゃんさん
お忙しいなか、丁寧なお返事を本当に本当にありがとうございました。

そしてハルミさん、hatchさん。
思いがけず温かいメッセージをいただき、言葉にならないほど感激しました。
何とお礼を言っていいか分かりません。本当にありがとうございます。

>かいろさんは、息子さんにご飯を作るのもいやだ、風呂にいれるのすらいやで実際いれていないというようなことはありますか?

食事を作ったり身ぎれいにしたりということは、不器用ながら出来るだけのことはやってきました。
絵本を読み聞かせたり、遊びにつれていったり、表面上は普通の母親のような振る舞いだったと思います。
ただ今までは、そうすることが心から可愛がってやれないことを取り繕っているだけのようで、
また、子どもにそのことを見透かされてしまいそうで、ずっと後ろめたく思っていました。

母から可愛がってもらえなかった私は、息子を可愛がれないイビツな人間になってしまったんだ…
だとしたら息子もまた、同じようにイビツな人間になってしまうんだ…
そんな考えに苛まれてきました。

でも、母親失格だと自分を責め続けるのは、おっしゃる通りなんのプラスにもならないことですね。
そして、行動で信頼関係を築くことができる、という言葉にとても励まされています。
なんというか…ソフトの面は夫に任せてしまうことになるかもしれないけれど、
代わりに私は、育児のハードの面を充実させることで、息子を育てていけるのだ、と思うことができました。
私はだめな母親には変わりないかもしれないけれど、失格ではないのかも、と思えました。

>でも、言葉はかなり自分の意のままにできることです。

私にはない発想でした。
あなたのことをやさしい子だと思っているよと、ちゃんと言葉にして伝えていくことにします。

いつもながら、論理的、かつ易しい言葉でのアドバイス、すとんと腑に落ちました。本当にありがとうございました。


ハルミさん。

温かいメッセージ、涙が出るほど嬉しかったです。
本当によく似た状況で同じような悩みをお持ちの方がいるということ。
しかも今ではお嬢さんが立派に成長されて、まぶしすぎるくらい素敵なご家庭を築いていらっしゃるということ。
私も、これからでも変われるのかも、と、希望を持つことが出来ました。
ありがとうございます。

hatchさん。

ずっと、誰にも言ってはいけないことだと、一人で悩んでいたので、
同じ悩みを持つ方がいると知って、ホッとしました。
「上の子可愛くない症候群」という呼び名があるのですね。知りませんでした。
ひょっとして、産後鬱のようにホルモンバランスの崩れから起こることなのかなとも思いましたが(それなら気持ちが救われる気がして…)そういう情報は今のところ見当たらず…

hatchさんは、きっと、今のままではいけないと努力されて、
ご自身で可愛いと思えるようにスイッチをオンにされたんですね。
私も見習って、スキンシップ作戦でいこうと思います。ありがとうございます。

hatchさん

妊娠出産は母親の気持ちや精神のバランス、身体的な大変さからくるものなどなどいろいろとありますのでこういうケースは多くなるようですね。

深刻なものからちょっとしたものまで、いろいろあるので一概には言えませんが、やはり大人も子供もずっと同じではないというのは味方と思っていいように感じます。

大人の気持ちも子供の姿も変わりますからね、ただ可愛くないという気持ちの時は往々にして暖かい関わりを持てなくなるので、余計に悪い方へもかわりやすいです。

なので、hatchさんがおっしゃるように本心でなくともいいから、出来る時だけでもいいから、プラスの関わりをしていい方へと変われるようにお膳立てをしておくのが望ましいと思います。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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