現代版 子育ての必須知識 vol.1 - 2016.06.23 Thu
「じゃあ、どうすればいいの?」の部分ですね。
僕もそれを体系立ててまとめているわけではないのですが、今回はそれを思いつくままに書いていこうかと思います。
1.子供の姿は、”私”が”すべて”を作り出さなくていい
「しつけ」は”養育者”の責任を強調してきました。特に”母親”の。
しかし、それは子育ての方向として間違った方へ向かわせます。子育てする人にとっても、子供にとっても。
だから、
「子供の姿は、”私”が”すべて”を作り出さなくていい」
という、この知識は多くの人に知っておいて欲しいものです。
そう思えれば、子供の成長の姿を信じて待つこともしやすくなり、過保護や過干渉におちいりにくくなります。
また、子育てに過剰になりすぎるストレスやプレッシャーを軽減させることができます。
そうなれば、そこからくる「過剰になってしまう”しつけ行為”」や「虐待」「放任」なども防ぎやすくなります。
「”私”が”すべて”を作り出さなくていい」というのは、おためごかしで言っているのではありません。
実際、親が直接作り出せる子供の姿はほんの一部です。
・時間の経過(子供の心身の”時間的”成長)
・生活上の経験
・外の社会での関わり
・子供同士の関わり
そういったものが少しずつ蓄積されて子供の成長は得られていくのです。
親がすべてを作り上げなければならないとなると、「ああしなさい」「こうしなさい」「それはするな」「大人の言うことを聴け」といった関わりにいつのまにかなってしまいます。
特に”できないこと”にばかり目がいってしまう子育てになります。
そのことは、子供の自己肯定感、大人自身の自己肯定感にマイナスに作用します。
そして、子育てが辛くなります。
「子供の姿は、”私”が”すべて”を作り出さなくていい」
このことは、子育てする人にぜひ知っておいて欲しい現代の子育ての基礎知識です。
つづきはそのうち・・・・・・。
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興味深いです
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自立のこと「しつけ」のこと、一連の記事を興味深く拝見しています。
>子供の姿は、”私”が”すべて”を作り出さなくていい
こちらは「子どもの姿を”私”が”すべて”作り出すことなど出来ない」とも言えますね。
少し前の記事にあった
>「大人が子供に”なにをするか”or”させるか」よりも、「大人が”なにをしないか”」
というのは私の子育てのテーマでもあるので、色々と子どもの発達に関係した本を読んでいるのですが
その中の(正確な引用ではないですが)
「人類20万年の歴史の中で子どもの中に組み込まれた「自らを成長させるプログラム」の働きを親はもっと信頼していい」
逆に言えば、「そのプログラムに逆らう形で子どもを思うように育てることなどできない」
という言葉がとても印象に残っています。
そのことを自覚することが、おとーちゃんの仰る
>子供の成長の姿を信じて待つ
ことに通じるのかなと思っています。
続きも楽しみにしています。