保育監修のお仕事 - 2016.10.05 Wed
いまはまたその研修のアフターフォローとして、その内の何園かを回って、保育運営や環境、子供への実際の対応法などの相談を受けております。
僕自身も保育士のときから感じていたのですが、保育の学びというのは、理論や理念、他者のやり方、事例だけを聴いていてもなかなかそれを「実践的に理解」し、自分の保育で活かすことは簡単ではありません。
講演のような形で保育のお話を伝えることももちろん意味があるのですが、できることならばもう一歩も二歩も進んだところでのアプローチがあるといいと思います。
その一歩、二歩というのは、
●「園としての保育の方向性を見いだせること」
●「その人の保育の中でのケースで具体的アドバイスを示すこと」
(さらにはその経過を確認し合うことで、明確にその人自身の保育スキルとして確立できること)
ここまでできると、実際の保育の質としてその学びが反映されるのではないかと思います。
講演だけだと「ああ、いい話聞いたわ」で終わってしまうことも珍しくないからです。
また、子供へのアプローチのところで大切になってくるのは、大勢に向けた話では伝えきれない気持ちの機微みたいな部分もあり、その人の感じている問題を一緒に考えるということが大切ではないかとも感じます。
保育はいま、量的拡大のまっただ中にいます。
しかし、これが10年後には量的には飽和状態になるとも言われています。
そのとき、選ばれるか選ばれないかは、「保育の質」にかかってくるでしょう。
そのときになってからあわてて保育の質を上げようと思っても、上がるものではありません。
むしろ、質のかえりみられない保育の積み重ねからの転換(質の向上)は望めないものとなります。
保育の質は「個人として経験」や「組織としての蓄積」が重要であり、付け焼き刃的に向上するものではありません。
保育の質について考えているところは、すでにいまから始めています。
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