『言い聞かせる』 その2 - 2010.06.11 Fri
ただ、なんとなく誤解されがちかなという部分も感じたので、今回ちょっと補足です。
ここで「言い聞かせる」といっているのは、決して「説得する」という意味ではないのです。
親が自分の主張をこどもに納得させようと、言葉を重ねるのは(場合によりけりですが)必ずしもいいことではありません。
言い方次第ではただの「小言」にしかならないので、返って言葉の価値をなくし、親への信頼感を損なってしまうこともあります。
また、そもそも「言い聞かせられない」人が、言葉を重ねれば多くの場合、「小言」になってしまうでしょう。
こどもを説得するとか言い負かすとかを言いたかったのではなくて、「出来ないこと」 「危険なこと」 「してはいけないこと」には毅然とした態度でこどもに伝えることの大切さを知って欲しかったのです。
なぜ、このようなことを言うかというと。
この頃は、こどもにそういった、けじめのある態度をとれない人がとても増えてきているからです。
「ああしろこうしろ」「それはするな」「ダメダメ」といった関わりばかりこどもにしているにも関わらず、結果的にこどもに負けてしまい、言いなりになってしまう人が急増しています。
こどもの意志を尊重することと、言いなりになってしまうことの境目がわからなくなっているみたいです。
もしくは、こどもに負けてしまったことのカモフラージュで「こどもの意志を尊重した」と自分に納得させているような親も少なくありません。
「ダメダメ→黙認」の流れですね。
こうなってしまっている人は、関わり方をもう一度みつめなおしてほしいのです。
なぜなら、親が言いなりになってしまうと、こどもはまっすぐには育たないからです。
叩かれ、虐待されている子と同じくらい問題を抱えた子になってしまうこともあります。
「言いなりになること」は決してこどものためにはなりません。
だからそのために、「食事」や「安全・命」「公共のルール、マナー」などの本当に断言していいところをきっかけにしてでも、こどもに毅然とした態度をとれるようになって欲しかったのです。
「ダメダメ→黙認」している親を見ていると、自分で言っていることに自分でも自信が持てていない様子がうかがえます。
大人がこどもに、本当に「それはしてはいけない」と言ったら、こどもが泣こうがわめこうがそれは絶対させるべきではないのです。
こどものダダや泣きに負けちゃダメ。
結果的にやらせるのだったら、最初から「ダメ」などと口にしないほうが100倍ましなのです。
そのためには、まずは軽々しく「制止」「禁止」の言葉を使わないのも大切です。
しかし、本当に何かを「してはいけない」と伝えるならば、大事なのは言葉ではなく「態度」です。
何度も何度も繰り返し言うのは、自信のなさの表れです。
1回の言葉に100%心をこめて伝えるのがいいと思います。
100%心をこめて言えないような「制止」ならば、最初から「制止」以外のアプローチをすればいいんです。
例えば、公園で高いところに登って飛び降りて遊ぼうとする子に対して、その行為が本当に危険でして欲しくないと大人が判断するのであれば、「その遊びは危ないからやめて」と本当にやってほしくないんだ!という気持ちを込めて、伝える。
別に怒る必要はないんですよ。
場合によっては怒ることも、心の表し方ですからそういうこともあるかもしれませんが、なんでもかんでも怒る必要はないですよ。
ただ、1回の言葉に全てをのせて、口先だけでなく目や表情・からだ全身で伝えるんです。
毎日大勢のこどもと接しているプロの保育士でもこういうことができるには、5年や10年かかります。
でもね、他人のこどもにそれをするのは難しいけど、我が子にならできるはずですよ。
こどもを大事に思える人ならば。
「あぶないあぶない」と口だけで言ってそのままやらせてしまう人をよく見かけますが、結局やらせてしまっているってことは、その言っている本人自身が実はたいして「危ない」とは思っていないからなんですよね。
その程度であるならば、地面に落ちている石をよけたり、落ちては危険なところに大人が立つなり、安全を確保するようにして「危ない」などと言わずにやらせればよかったのです。
もしくは、「そこからだとちょっとぶつかって怪我する危険があるから、こっちの低いところからなら大丈夫じゃない?」などと代替案を提示するとかね。
もし、そういう傾向のある人なら、なんでもかんでも軽々しく「制止」や「禁止」を使わないで、本当に心の底からから思うときに使うようにしたほうがいいですね。
口先だけの「制止・禁止」を使うとこどもに、心のこもってない言葉や自信のなさを見透かされてしまうので、他の場面でも大人の言葉に耳をかさない子になってしまいかねません。
かつてこんな事例がありました。
4歳の男の子、延長番の保育室でのこと。
本来はその子は延長番には入っていないので、6時30分には迎えに来てもらわなければならなかった。
しかし、その時間に15分ほど遅れて母親が迎えにくる。
母が迎えにきたのでこどもを引き渡す。
一度延長番の保育室を出たのだが、しばらくしてもまだ廊下におり、保育室のドアをバタンバタンと開け閉めして遊び始めてしまう。
保育室にはまだこどももおり、延長番なので1~2歳の小さい子もいる。
そのこどもたちも気になってしまい遊びができないし、危険なことでもあるので、「ドアで遊ぶのは危ないし、小さい子たちもびっくりしちゃうからやめてね」と一度その子に伝える。
しかし、そう話しているときも目が合わない。
それでも耳には入っているので、一度やめるが、またちょっとしたら同じようにドアを開け閉めして遊びだしてしまう。
母親はその間、特に注意するわけでもなく近くにいる、だがとくにこどもを見守っている風でもない。
引渡し後でもあるし、親にきちんと責任をもって自分のこどもを見て欲しいので、二度目は親に「ドアで遊ぶのは危ないから、お母さんから伝えてあげてください」と話す。
しかし、母親は「こどもがやりたいっていうからやらせているんです」との答え。
その場は、その子もそれに飽きたのか、親に話したことで「これはまずい」と思ったのかそれでこどもからやめた。
このときのことは「ダメダメ→黙認」の流れになっているわけではないのだが、その子は普段の親のかかわりで「ダメダメ→黙認」で親が言いなりになってしまうことがが多く、親の言葉はもちろん保育士の言葉も聞かない、話そうとすると目がおよぐ子になってしまっていた。
また、同じことをしてもあるときは「ダメダメ」いうのに、あるときは無関心に見ているだけだったりと、親のかかわりに一貫しないことが多く、この子は人に対する信頼感を失ってしまっているようだった。
しばしば、「こどもの自由にさせること」を「こどもを尊重していること」と考える人がいますが、必ずしもすべてがそうなるとは限りません。
親がいいなりになり、こどもは常に思い通りに振舞うことが許されていても、家庭の外にでたときに、どうしても思い通りにならないことにつきあたります。
保育園や、スーパーや公園だって社会です。
そこでは常にその子の思い通りになるわけではありません。
そういう場に、その子が立ったとき普通ならなんでもないことに多大なストレスを感じなければならなくなってしまいます。
そして、成長とはどんどん家庭から離れていくことです。
つまり、どんどんストレスを感じる場は増大していってしまいます。
だから、なんでもかんでも「こどもの思い通りにさせる」という習慣は必ずしも、こどもの幸せにはつながらないのですよね。
学校だってそうですね。
勉強が面白くなくたって、せめて部屋の中にいて、自分の席に座っていなければなりません。
しかし、いまではそれすらできなくなっている子が大勢います。
小1プロブレム、学級崩壊など聞いたことがあると思います。
医者に行けば「この子はLDですね」(LD=ラーニングディスアビリティ=学習障害)といわれる子も多いです。
たしかに脳組織に物理的な損傷があったりして、学習困難な状況になったりするLDもありますが、いまLDやADHD(注意欠陥他動性症候群)といわれる子の中には、少なからず幼少期の親の養育姿勢にも原因がある子がいるような気がしてなりません。
(もちろん養育姿勢に問題がなかったとしても、原因がわからずなっているものもたくさんあるのは知っています。それを非難しているのではありません、ご理解下さい。)
ちょっと話がずれてしまいましたが、以上が『言い聞かせる』で伝えようと思ったことです。
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● COMMENT ●
No title
伝えにくいですよね。
大人の生き方がいいかげんだと一言に重みを持たせられないと思います。
真剣に生きて行きたいし、真剣に生きる人が増えて欲しいなあと常々思います。
No title

言い負かす・・・じゃダメですよね、そうなりがちだったかも、気をつけます。。
公園で遊ぶ例、すごくよく分かりました。
でも私も、どうしても迷ってしまって、制止の言葉を発するけど、弱い・・・のが事実です

ホントに危険な事は別ですが、微妙な時、例えばジャングルジムとか、少し大きな遊具とかでも、もしかしたら落ちて怪我するかもしれない、、だから危ないと思って私の気持ちとしてはハラハラするので止めて欲しいけれど、子供からしたらへっちゃらで、それも成長過程で、そうゆうのもやらせてあげないといつまで経っても出来ないし・・・っていう思いの間でユラユラするんです。。。
そうゆう時、どうしても「落ちたら怪我するよ、怖いから止めて!母ちゃんじゃーそこまで行って助けてあげられない」って言いながらも、結局はハラハラしながら見てる・・・
これって黙認ですよね・・・。。
今いつも迷うのは保育園の遊具での遊び方。。。
1歳ぐらいの子でも遊べる滑り台が付いた汽車の形した遊具なんですが、年少さん以上の子はみんな汽車の上によじ登って遊ぶんですよね・・
先生がダメと言ってるようでもなく、普段から大きい子はよじ登って遊んだりしているようです。。。
だけど、いくら子供用の遊具とはいえ、登られては私には手が届かないし、落ちれば怪我をする高さです。
そうやって遊ぶ遊具ではないし、危険だから止めなさいと言うべきなのか・・・
だけど、我が子にだけ止めろというのもおかしい気がするし、やってる子みんなに同じように言える自信もない・・
結果、落ちるよ~と言いながらも、黙認しています。
いつもいつもこんな質問のコメントですみません

毎度、自分も迷っていたピンポイントをついた記事を書いてくださるので、ついアドバイスを仰ぎたくなってしまって。。。
子供への接し方を意識し始めてから、自分の発言に一貫性を持たせたくてあがいている所で・・・

ちっぴ~さん
こどもを親の意に沿わせるって言うことならば、理屈で押すのはあまり意味ないかも。
もちろんときと場合にもよるけどね。
なんかを伝えたいっていうのならば、理由もつけて話すのは大事なことだけど、
従わせるために理詰めになると、小言になってしまって、こどもは大きなストレスを抱えてしまうから、気をつけないとね。
まりんこさん
> 大人の生き方がいいかげんだと一言に重みを持たせられないと思います。
そうですね。まあ人により色々だけど、こどもに対する経験がまったくない人が多くなっているから、関わり方自体が難しいものになってきてしまっているのでしょうね~。
hanemamaさん
「なんでいままで良かったのに、今日からダメなの?」みたくもなっちゃうしね。
もちろん必要ならば、変えていくべきだけど、一番良かったのはやはり最初にその遊びを見たときに、はっきり対応すれば楽に伝えられたね~。
とりあえず、今回みたいなときは、他の園児も同様に遊んでいるのだったら、なかなか自分の子にだけ言っても変わらないものね。
でも、どうだろう、その帰り道にでも母としての「落ちてケガしないか心配なんだよ」っていう気持ちを伝えてみては。
こどもの育ちや性格にもよるけれども、ダメって言われたことをすんなり受け取れなくても、お母さんのそういう気持ちを聞くと、自分で少し考えるということもありますからね。
やめないまでも、そういう気持ちを知るのは無駄じゃないし。
また、「危険」っていうことは感じ方それぞれだけど、自分がそう思うのだったらそれは伝えていいことだと思うんです。
それが保育園の遊具なのならば、担任の保育士さんに話してみるのも手かと思います。
「自分としてはあそこに乗って遊ぶのは危ないと思うのだけど、普段の保育中はどんな風にしてるんですか?」みたくね
もしかすると、保育中にはそこに乗らないように指導しているのかもしれないし、お母さんがお迎えに来た後だと羽目をはずしたくなって、普段注意されることもやっちゃうなんてよくあることですから。
また、保育園ではそこまで気にしてない、もしくは黙認しちゃっているという場合もあると思います。
でも、そういうことが「危ないのではないか?」と感じる親の声を知るのも、大切なことだと思うのですよ。
ちゃんとした保育園だとね、新年度ごとに園庭遊具の遊び方の確認とかするものなんですよ。
前の年度でOKだったものも、進級があって小さい子も入ってきたりするから、統一しなきゃいけないし、人によってやらせていいことがまちまちだったりしても、こどもが混乱して安全に遊べないのでね。
だから、そういう声を伝えとくのも反映されるかもしれませんよ。
まあ、なんでもケースバイケースなので参考までにどうぞ~。
No title
この記事をよんでやっとわかった気がします。
そうですよね。
特に「食事」や「安全・命」「公共のルール、マナー」などの本当に断言していいところに関しては、親のの気分で譲ったり譲らなかったりせず、きちんと押さえていかないとなと思いました。
とってもわかりやすい記事ありがとうございます。
私も…
子供もわからなくなってしまいますよね。
安全に対しては徹底するように気をつけてましたが、食事の面はまったくダメですね。
もうすぐ1才ですが、小食なうえイスに座って食べることができず、たべてくれるなら…と抱っこや動く息子について歩きながらご飯をあげてしまってます(>_<)
hi-ro-さん
> この記事をよんでやっとわかった気がします。
> そうですよね。
> 特に「食事」や「安全・命」「公共のルール、マナー」などの本当に断言していいところに関しては、親のの気分で譲ったり譲らなかったりせず、きちんと押さえていかないとなと思いました。
>
> とってもわかりやすい記事ありがとうございます。
これまでの子育て論は僕が思うには、どうも「いまの子育ては甘すぎる。昔はそんなこどもはいなかった。昔のように厳しく育てるべきだ」という『しつけ派』と、結果的にこどもを甘やかすだけのように解釈されてしまいがちな『個性尊重論』のどちらかになっている、(もっと正確に言えば受け手が自分の考え方から結果的にどちらかに傾けてしまっている)ように感じていたのですよ。
だから、僕がこどもに対する姿勢はともすると中途半端な考え方に見られることもあるのだけど、ただこどもを一人の人間として尊重するという視点に立って、こどもと関わる方法を考えていっているにすぎないのですよね。
だからいつもどちらかに傾いてとられないように書くので理屈っぽくなっちゃうのだけど。(笑)
でも、そういうところから子育てのヒントをつかんでくれる人が少しずつ増えてきてくださっているようで、うれしいです。
まめさん
保育参観をすると多くの方に言われることがあります。
「保育園だとこんなにちゃんと座って食べられるんですね!」
半数以上の方がそう感じるみたいです。つまり家だとあんまり座って食べてないってことなんですよね。
まめさんちだけじゃないですよ~。だから大丈夫っていうわけじゃないけど。(笑)
多くの人は座って食べていないことに対して、「まだ小さいからしょうがないんだ」と思ったり、そう自分にいいきかせているわけなんです。
保育園では家と環境が変って、こどももそれなりに「ちゃんとしなければならない」という自覚があることも一つの要因でしょうけれど、ほんとに大きいのはこどもを見ている保育士の気持ち・態度をこどもが感じていることだと思います。
「食事はきちんと座ってたべるもの」「座って食べられなくては、この子が将来困ってしまう」という思いがあればこそ、時には強い態度でも臨みます。
「もう食べる気がないなら食べなくていいです。終わりにします。」といって片付けてしまうこともあります。
大人と心がつながる子ならば、反省したり泣きながら「たべる~;;」と戻ってくることもあります。
しかし、極端に偏食の強い子や大人に信頼感を持っていない子だと、しめたとばかりに遊びにいってしまう子がいます。
そういう子も、あとでお腹が減ってぐずったり、午睡に入れなくてハイテンションになったりします。その間、本来その時間にすべき仕事など後回しにして、対応しなければなりません。
正直、追い掛け回して食べさせたほうが、3倍も4倍も楽です。
さらに、「こういう事情で昼食をほとんど食べていません。申し訳ありません。」と迎えに来た親に頭を下げて謝らなければなりません。ほとんどの人はきちんと事情を話せば理解してくれますが、なかにはそれを非難する人もいます。
正直つらいですが、こどものためと思えばこそです。
「小さいから座って食べられないんだ」と考えてそのままいく人は、あとで何倍も手のかかるこどもになってしまうこともあります。
「小さいからわからない」などということはないからです。
多くのことは大人の態度一つなんですよね。
僕なんかは普段から当たり前に思っていたことだったので、この記事にずいぶん反響が多くて驚きました。
でも、いろいろそういうところで悩んでいる方は多かったみたいです。
親も人間だし、人それぞれなんだからなんでも保育士のように出来る必要なんてないんだけど、なあなあでいっちゃってあとで後悔するよりも、どこかでちょっとだけがんばってしまったほうが楽なことも多いからね~。
「お母さんが一生懸命作ったご飯だから、食べて欲しいな」と自分の気持ちをこどもに話すだけでも無駄じゃないから、できることからやってみるといいですよ。
そうですよね
ちょっとがんばってみようと思うのですが、徐々に慣らしていったほうがいいのでしょうか?それとも泣いても座らせて食べなければ終わりに一気に変えた方がいいのかな?
息子はハイチェアにしばらく乗せると出してほしいと泣きます。
泣くのを延ばすためにペットボトルなどで遊ばせて機嫌を取ったりするのもあまり良くないのかもと今になって思いました。
甘えさせてる気で甘やかしてたのかもしれませんが、我が強く、最近は気に入らないとすぐになき、『じっーーー』をしても悪いことをやめず、注意をするときは目を合わせてくれません。
オモチャで一人遊びをする機会は少しずつ増えてきたり、動物好きだったり、良いこともたくさんあるのですが…心配でもあります。
私たち親が息子の泣きに弱いのが原因かもしれませんね。
まめさん
> ちょっとがんばってみようと思うのですが、徐々に慣らしていったほうがいいのでしょうか?それとも泣いても座らせて食べなければ終わりに一気に変えた方がいいのかな?
その辺は、こども・親の状況次第ですが、おそらく一気にしようと思っても親のほうが続かないことが多いので、徐々に様子をみて進めればいいと思いますよ。
> 息子はハイチェアにしばらく乗せると出してほしいと泣きます。
↑それはどうして「出して欲しい」になるのか、そのこどもの思いを考えて対応していくのがいいと思います。
・食べること自体が負担で、出ようとするのか?
・遊びにのほうに興味があって、出たがるのか?
・座ること自体に慣れていないのか?
・座り場所が心地よくないのか?
・座って放置された経験などがあって、不安なのか?
色々、原因になることってあるので、それがわかると対応も的確になります。
もし、お母さんのひざの上で食べることで安心して食べられるのならば、そこから始めたっていいと思いますよ。
そして、全部うまく出来る必要なんてないから、ちょっとでも自分で持って食べられたり、座っていられたりしたら、それを「自分で食べられてすごいね」、「座って食べられてお母さんうれしかったよ」などと認めたり共感していくことからでいいと思います。
最初から結果を求めずに、現状を認めてあげるところからスタートすると、意欲や達成感をだんだんと感じられるようになっていけるみたいです。
> 泣くのを延ばすためにペットボトルなどで遊ばせて機嫌を取ったりするのもあまり良くないのかもと今になって思いました。
そうだね、それは必ずしも座って食べる習慣には結びつかないので、むしろ短時間でいいので食事に向き合う時間が持てることを大事にしていくほうがいいかも。
そして、そういった遊びに気が行っているならば、ある程度食べて遊びたそうなら、グダグダせずに「じゃあ、これひとくち食べたらあそぼっか」とポジティブにしむける。その一口も嫌いなもの苦手なものでなく、最初は食べられそうなものにしてあげれば食べやすいね。
また、それでも食べようとしないならそれはそれでいいと思う。
それをグダグダいつまでも、食べさせることを引きずってしまうと、こどもは「食事っていうのは、自分のやりたいことをはばむ存在」と考えてしまうので、より食事を避けてしまうこともあります。
だから、「食べたら遊んでいいんだ」っていうことが実感として理解していければ、その後も最初から食事を避けることが減っていきます。
よしんば、その食事のときには少ししか食べられなかったとしても、お腹が減ったのをおやつで紛らわしてしまわなければ、次の食事のときにお腹が減っているので自然と自分から食べられます。
「お腹が減っている」という経験をすることがいまの子って少なくなっているから、食もあまり進まなくなるということも多いようです。
多くの場合、こどもは食べることを好むものです。
それを避けるようになってしまっているのには、なんらかの大人側の関わりに原因があることが多いです。
(実際その様子をみれば、この辺かな?っていうのはわかるのだけど、なにぶんにもコメントだけではなんともいえないので、ごめんね~)
だから、まずそこを解決してあげるといいかもしれません。
そのあとであれば、ある程度強い対応にでても平気だと思いますよ。
> 甘えさせてる気で甘やかしてたのかもしれませんが、我が強く、最近は気に入らないとすぐになき、『じっーーー』をしても悪いことをやめず、注意をするときは目を合わせてくれません。
> オモチャで一人遊びをする機会は少しずつ増えてきたり、動物好きだったり、良いこともたくさんあるのですが…心配でもあります。
> 私たち親が息子の泣きに弱いのが原因かもしれませんね。
我が強いのはそういう時期でもあるからね。
「魔の2歳児」にも書いたけど、そういうときは注意や否定の前に、「どうしたの?」「~~がしたかったの?」という、こどもの気持ちを汲み取ってあげるプロセスを入れると、ずっとすんなりと行くことが多いようです。
たしかに泣かれちゃうと、どうしていいかわからなくなったりするよね。
多くの人はその辺でやっぱり悩むみたい。
そういったときって、オロオロするよりも、対応が間違っていたり、多少理不尽であったとしても毅然とした態度で大人がいたほうが、すんなり行くことが多いみたいよ。
まあ、こどもも人それぞれだからケースバイケースだけどね~。
お返事ありがとうございます!
チャイルドシートもベビーカーも短時間で泣き出します。
泣けば出してもらえるのを覚えてしまっているようです。(チャイルドシートは5ヶ月まで泣きに負けて抱っこしてしまってましたが今は泣いてもシートに座らせてます)
今日の晩ごはんは息子にもスプーンを持たせ手を添えて口にご飯を食べさせてみました。
オモチャなしである程度の量を座って食べることができました。
短時間で量は少ないですが元々小食なので。
あぁ、おとーちゃんが近くに住んでたらなぁ。
絶対おとーちゃんの勤めてる保育園に入園させるのに(笑)
色々相談したいです。
育児って悩み始めると楽しさ半減なんですよね。
できれば天真爛漫に楽しく子育てして子供がまっすぐ育ってくれたら一番なのになぁ☆彡
まめさんへ~~ひとつ伝え忘れてた~
> チャイルドシートもベビーカーも短時間で泣き出します。
> 泣けば出してもらえるのを覚えてしまっているようです。(チャイルドシートは5ヶ月まで泣きに負けて抱っこしてしまってましたが今は泣いてもシートに座らせてます)
なるほどね、たしかにベビーカーとか初めは嫌がる子も多いよね。
その子の性格もあるけど、まあちょっとずつ慣れていけるといいね。
> 今日の晩ごはんは息子にもスプーンを持たせ手を添えて口にご飯を食べさせてみました。
> オモチャなしである程度の量を座って食べることができました。
> 短時間で量は少ないですが元々小食なので。
↑うんうん、それでいいと思う。自分の量がちゃんと食べられたのならば、それはしっかりほめていいことだからほめてあげてね、また「ちゃんと食べてくれてお母さんうれしかったな」(←これが共感する部分)と一緒に出来たことを喜べるといいよ。次につながるからね。
それで、伝え忘れちゃったことなんだけど。
ときどき、というかけっこう、食事のときこどもに自由にさせると、こぼしたり汚されたりするのが嫌だからと、こどもの自由を奪っておいて、もしくは大人が完全に支配してしまい、大人の介助だけで食べさせちゃおうという人がいます。
このようにされると、こどもは食事に前向きになれません。
座っているのすら嫌になります。
まあ、そうしていなくてもこどもが食事に意欲的になるようにしたほうがいいよね。
で、そのための取り組みなんだけど、こどもが自分の意志で食べたいものが食べられるように、1本はこどもにスプーンを持たせます。
そして、大人が補助したり、介助するためにそれようのスプーンは別に用意します。
これを「ツースプーン」といいます。
多少こぼれても、汚れても神経質にならないで、こどもが自分で食べるという意欲を大切にしてあげましょう。
(今日↑でやったみたく、必要に応じてスプーン持つ手に添えてあげて、食べる手助けをするのも悪いことじゃないよ)
たったこれだけのことで、こどもの食事に対する姿勢が変ることもあるので、もしまだやっていなかったら試してみてね。
なんだか、まめさんとの食事についてのコメントのやりとりだけど、1つ記事がかけそうだ~~。(笑)
こんど時間のあるときにでも、食事介助についてまとめてみよっかな。
> あぁ、おとーちゃんが近くに住んでたらなぁ。
> 絶対おとーちゃんの勤めてる保育園に入園させるのに(笑)
> 色々相談したいです。
僕も下の子の手が離れる頃になったら、自宅で小数だけ見れる保育ママならぬ保育パパでもやろうかと思いますよ~。
あ、でもその頃はまめさんのところも、とっくに大きくなっちゃうか~。
> 育児って悩み始めると楽しさ半減なんですよね。
> できれば天真爛漫に楽しく子育てして子供がまっすぐ育ってくれたら一番なのになぁ☆彡
でもさ、悩みがあればこそこどもの成長がうれしく感じられるものだし。
それで当たり前なんだよ~。
汚してもいいやって思いながらも、お皿から遠ざけてたのも事実。
自分の否はなかなか自分では気づきにくく認めにくいものですね(^_^;)
「嬉しかった~」の共感は今日から取り入れました。
気張りすぎずに頑張ります!
毎度ながら長々質問してしまってますね(^_^;)
おとーちゃんの保育パパいいなぁ☆
安心して預けれる(*^o^*)
大阪に引っ越してきてくれたらなぁ(笑)
悩みあればこそ…かぁ。
懐の深いおかんに成長したいなぁ。
まめさん
また、今後スプーンを自分でどんどん使えるようになるときの練習にも自然となっていきます。
ほかにも、食べ物を手づかみし易い形状(スティックとか)にして、自分で口に運べるものも一品でもいいから用意しておいて上げると、より食事に向き合い易くなったりもあるよ。
そんな感じに、子ども自身が食事に向かう方向へもっていくのも大事だね。
No title
そうですよね。。
少ない人数なのですが、見逃してしまうことが多く、危ない行動する子は多々います。やはり、一度見逃すと子どもは繰り返しちゃうんですね。
怒ると笑う。
「言い聞かせ、育児」で検索してヒットしたのでブログを拝読致しました。
現在、14ヶ月(もうすぐ15ヶ月)の子どもがおります。
食べ物で遊んだりして怒る(叱る?)と子どもが笑うので、つい怒る気持ちが萎えてしまいます。
私としてはできるだけ怖い顔をしているつもりなのですが、怖い顔が面白いようで効果なしです。
怖い顔で怒るのはあまりよくないのでしょうか?日々試行錯誤の中で、つい気持ちがぶれて「まぁ、いっか」と思うこともあったのですが、やっぱりダメなんですね…。
No title
親がヒステリックな人だったので自分はそうなりたくなくて、
感情を押さえて我慢して子どもに合わせてきたつもりですがそれではうまくいかず、感情をこめるとどうしても怒鳴ってしまい。
子どもにも言い聞かせてなるべく先を見通して行動してましたがそれでもいざ、遊びを切り上げたり生活の節目節目でイヤイヤされてもううんざりです…
くすぐりや絵本など、楽しく関われる時間は意識してとるようにはしてるのですが奇声や聞かないふり、そういうのがいちいち勘にさわります。可愛がりたいのにうまくいきません…
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そうでもないみたいですね~。ふんふん
でも最近は なかなかお話聞いてくれなくなってきたので
ぼちぼちで切り上げてます(^。^)
そして 自分たちの言った言葉にはきちんと責任を持たなければいけませんね~。
言ったことと違うことしちゃったら 子供も分かってないようで
きっと分かってますよね~。
あれ~?て思ったりしてるんでしょうね。
また勉強になりますた! いつもいつもためになるな~