子育てのワークショップやセミナーではなく大勢の方に伝える講演、特に一般参加の人の多い講演では、通常は子育ての総論的なところをお伝えして、その上でそこで話したことを踏まえて、各論(具体的な悩みなど)の回答がつかめるような形でお話をいたします。
今回の講演では、総論をまるまるすっとばして、具体的な悩みにひとつひとつ答えていく形で最終的に子育てのエッセンスが伝わるようなお伝え方をいたしました。
そのようにしたのには主に2つ理由があります。
ひとつは講演時間がたっぷりとあったためです。
各論をつなげていくような話し方だと、個々のケースに対しての内容は厚くなる一方で、全体としての情報量が減ってしまいますので講演時間が短いものだとそのようにすることができません。
今回は150分と時間があり、このような伝え方でもなんとかなるかもという感触があったためです。
もう一点は、参加者のみなさんの悩みがとても具体的で深刻だったためです。
今回主催者の方が申し込みに当たって、「聞きたいこと・悩んでいること」のアンケートを取って下さいました。
こういった講演前のアンケートは他でもとってもらっていますが、今回のそれはとくに具体的で詳細なものも多かったです。
そのため、なんとかそういった現に悩みを抱えて子育てがしんどくなっている方たちに、少しでもラクになってもらいたいという思いから、講演内容を普段とは大きく変えてお伝えしました。
ほぼ150分たっぷりお話ししたのですが、お伝えしたかったことの半分くらいしかお話できませんでした。
やはり、こういった各論(事例など)で構成していくのは情報量的にはやや難しさを感じます。
もっとスマートにお伝えできるようにするのが今後の課題かな。
とりあえず今回に関しては、もっとたくさんお伝えしたかったという思いはあるのだけど、具体論を積み重ねることで子育てのエッセンス(総論)を伝えるという目的は、それなりにできていたのではないかという感触がありました。
直前にメッセージをいただいた保育園の看護師をなさっていらっしゃる方、できれば直接お話をしたかったのですが時間がとれずかないませんでした。
もしまたお目にかかる機会がありましたらぜひお声をかけて下さいね。よろしければセミナーなどにいらして下さい。
この春は保育士セミナーにも力をいれていきます。