このところ想像力とか空想力ということを、たびたび書いています。
想像力 目的をもってそれにむかってイメージをふくらませていくこと
空想力 なにもないところに自由にイメージして、それをふくらませていくことそれぞれの意味合いは、こんな感じでしょうか。
似た言葉で「創造力」もありますが、これは「想像力」よりももっと形のある具体的なものをイメージして作り出すための想像力ということでしょう。
これらを総合してイマジネーションと言っていいと思います。
僕は子供と関わる上で、健康であることと、優しい子になってほしいこと、イメージする力をしっかり持った子に育ってほしいと願っています。
イメージする力、つまり想像力というのは、子供が遊ぶ時に使う無邪気なものというだけにとどまらないものです。
実際は大人がなにかの計画を立てる時も、ご飯の献立を考えるときも、想像力に類似した思考力をつかって生み出しているわけです。
なので、必ずしもそういうことを意図して、子供に想像力をもって欲しいと思っているわけではありませんが、そういうイメージする力を伸ばすことは人間の成長にとって、とても大切なことだと思います。
そして、この想像する力の源泉のようなものが育まれるのは、大部分が子供時代ではないでしょうか。
だから、子供時代のさらに核である、乳幼児期からそれを大切にしてあげたいと思っています。
そして前回のところで述べたように、子供の自由な想像力を支えるのは、子供自身の実際の体験・現体験です。
それゆえに、そら豆のサヤむきのような、一見些細なことこそ大切にしてあげたいと、今の子をみていると強く感じるのです。
学齢期の子供が、算数・数学の文章問題ができなくなっていると、ずいぶん前から言われております。
それに対して「国語力が低下しているからだ」などといった見方がされていますが、実際はもっとそれ以前の、このイメージする力などが深く関わっているのではないかとも感じます。