本屋さんへいけば、すでに0、1歳向けとして押せば電子的な音のでる絵本がたくさん売られており、しかもそれが「子供の能力をのばす」といった宣伝文句で置かれています。
乳幼児向けに戦いをメインテーマにしている、本やメディアもたくさんあります。
遊具もやはり刺激を出すことで子供をひきつけるものが、主流になっており、それをなんの疑問もなく大人は子供に与えています。
親は子供をあやすために携帯電話やスマホ、タブレットを普通に使います。
テレビは大きな刺激に満ちており、多くの子が食事中も含めてそれらにさらされています。
そして、子供同士が身体を動かして遊ぶ、時間や場、仲間は減っています。
こういった状況があるなかで、現代の日本において子供がテレビゲームといったものに行き着いてしまうのは、これら環境がもたらす必然であるのではないでしょうか。
以前、テレビゲームなどについて書いた記事では、それらを「与えない」、「禁止する」といった意味合いで受け取った人も少なくないようでした。
しかし、実は僕はそのような文脈では書いていないのです。
(以前の記事では話が複雑になるので、そこのところまでは触れていませんでした。それについてはまたの機会にまとめたいと思っています。)
結局のところ、これらの環境が子供を作っているという部分があるので、刺激物なりテレビゲームを「与えない」というだけでは、解決しない問題であると僕には見えます。
逆の見方をすれば、「それに代わるものを持っていない・持てなくなっている」という問題があるのです。
今の日本の一般的な子育ての流れに、そのまま流されていれば親が好むと好まざるとにかかわらず、テレビゲームのような刺激の強いものに行き着いてしまうのは、なかなか避けがたいと思います。
そこで今回のテーマにした「子供にはなにか熱中できるものがある」ですが、子供にはそういう部分があり、またそういう部分を大事にしてあげるというのも大切なことだと感じます。
子供の熱中できるものをテレビゲームにしてしまうのは簡単です。
でも、↑のような今の状況・環境では、それを子供に持たせてあげたり、それを伸ばしてあげるというのは大人の方にその意識がなければ難しくなっているのではないでしょうか。
それはなんでもいいと思うのです。
絵でも虫取りでも、運動でも。なにかひとつでもあればね。
でも、今の子供たちを見ていると、それがテレビゲームにしかならない道がひかれているかのようです。
このことに今少し大人は気づいてあげなくてはならない段階に来ていると思います。
まだ、12月も今少し残っていますが、できるだけ溜まってしまっているコメントの返信をしていきたいので、年内の記事の更新はここまでにしようと思います。
今年もたくさんの方に読んでいただきました。また、コメントや応援などもたくさんいただき本当にありがとうございました。
おかげでこのブログもずいぶんと長く続けることができています。
ここで書いてきたことが少しでも子育てのお役にたてていれば幸いです。
では、どうぞよいおとしをお迎えください。