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2024-04

味覚のキーストーン - 2011.05.15 Sun

近所にタイ料理やさんができたり、職場の近くにタイ料理のお店があったので、それまであまり食べたことなかったのだけど去年くらいからよくタイ料理を食べるようになりました。

甘くて、辛くて、すっぱくて、しょっぱいのが渾然一体となっているのがタイ料理の特徴らしいですね。
なんか現地ではテーブルの上に砂糖が山盛りになっていて、それをこれでもかっ~といれてから食べるらしいです。

そんなタイ料理やさんの厨房から、届いたばかりのエビをみて「これはエビのいいにおいがしないな~。これはだめかもわからないね」とコックさんが話しているのが聞こえました。

タイ料理のダシはエビなのですね。

それぞれの料理にはキーになる味覚があります。


フランス料理なら、コンソメやフォンドボー。
イタリア料理ならトマトのイノシン酸だろうし、ギリシャ料理ならこれはもうオリーブオイルです。
冬の長い国ではチーズやバターなどの保存のきく乳製品が味のベースになっているところもあるし、暑い国なら様々なブレンドされた香辛料だったりします。
お隣の韓国ならば唐辛子を抜きには語れないですよね。冷麺はキムチの汁をダシにして作られるんですってね。

うちの近所にはお寺の精進料理から出発した、とてもおいしいお蕎麦屋さんがあるのですが、そこではダシをかつをぶしを使わず大豆からとります。
知らなければそれがかつおぶしを使ってないなんて、けっして気づかないほどのしっかりしたダシです。
よほどいい大豆から丁寧にとるのでしょうね。早い時間に行くとそのダシをとったあとのお豆を袋に入れてもたせてくれます。それもおいしいです。

日本では一般的にはかつおと昆布のダシでしょうけど、地域によっては魚醤のしょっつるだったり、アゴ(とびうお)からとったダシだったり、キノコ類でとったダシが故郷の味という人もいるでしょう。

そういったキーになる味覚がどこの料理にもあります。

どんな一流のシェフも子供のときに食べた家庭の味がもっとも大切と言います。
しかし最近ではそれがだんだん失われてきています。
味覚のキーが家庭で作られたものではなく、出来上がった味や売られているものにとってかわられつつあるからです。


いろんな方面で「グローバリズム」って近年よく聞く言葉です。
地球規模の世界的な変化といった意味合いだと思うのですが、必ずしもグローバリズムはいいことばかりではありません。

「味覚のグローバリズム」ということもそのひとつです。

例えば、いま世界中でマク○ナルドのハンバーガーが食べられます。
ロシアでも中国でもアフリカでも。

たまに食べるくらいならなんでもないかもしれませんが、それに慣れきってしまったとしたらどうでしょう。独自の地域・文化の味覚というものがだんだん薄まっていってしまうのです。

大学のときにいた韓国人の友達から聞いた話ですが、かの国でも最近では若い人の中には辛いものが苦手、食べられないという人もいるとのことでした。まあ一部の話なのでしょうけれども、マク○ナルドやケンタッキーなどの食べ物が一般化してしまった影響だそうです。


僕はこれまでにもダシをとって子供の食事をつくることの大切さを述べてきましたが、やはりそれは味覚のキーになるものだからこそきちんと伝えるべきだと思うのです。

そのキーを正しく知らずに育ってしまうと、どうしても糖類や脂質のもつカロリーのうまみへとはしってしまいます。

この頃では子供が野菜を食べないからと、野菜ジュースを子供に積極的に飲ませる人がとてもとても増えています。
しかし、それはともすると子供をさらに野菜の食べられない子にしているのではないかと僕は思います。

野菜ジュースをおいしく飲ませるために、砂糖にして目の前においたらびっくりするであろうくらいの糖分が入っています。アミノ酸つまり化学調味料が添加されているものもあります。

そして、そのようなジュースからとれる野菜由来の栄養素というのは実際はとても少ないそうです。

そうだとすると、栄養価はほとんど取れていないにもかかわらず、甘みのあるもの、飲みやすい食べやすいものになれるばかりで、よけいに野菜を敬遠する子になってしまわないとも限らないのです。


「野菜を食べないから野菜ジュースをあげる」というのは一種の対症療法ですね。
対症療法はいくら重ねたとしても根本のところは解決しません。

根本のところはその食文化の中で自分たちがもっている味覚のキーストーンだと思うのです。

子供のとき、小さいときからそれをきちんと伝えていくことでこそ、それはその人の中で形成されていくでしょう。

大きくなってから野菜嫌いで困ったりしないためにも、きちんとダシをとったおつゆを作ったり、ダシで煮た野菜のおいしさを知らせていくことが大切だと思うのです。


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● COMMENT ●

本当に。

どの国に行っても街に同じ店が並んでる、という最近の現象に
興ざめしてしまいます。何のために旅行してるんだか~、と。
野菜を塩だけでお料理すると、野菜の甘みを感じられて
おいしいです。そういうのがわかる子に育って欲しいなぁと
思います。
(メールありがとうございました。^^)

素材の味

こんばんは。先日は子育てについて相談にのっていただきありがとうございました。
息子の4ヶ月健診の際、栄養士さんに離乳食の話をうかがってから、1歳になるまでは、ほとんど味付けしないもの~薄味のものをあげてきました。
曾祖父母には、「味がしないものばかりで可哀想」などと言われつつも、息子は美味しくもぐもぐ食べてくれたので。
そのせいかどうかはわかりませんが、息子は野菜も魚もほとんど好き嫌いせず食べてくれます。私も主人も小さい頃は小食、偏食だったらしいので、両祖父母にも驚かれます。
ベビーフードにも体調がすぐれない時、数回頼りましたが、味見してみると、あまりおいしいと感じられず、味も意外と濃いように思いました。
私自身も、味付けしない息子用に作った離乳食を味見してみて、あらためて野菜や出汁の素材の味のおいしさにも気づくことができました。
でも、たまに食べるカップラーメンやハンバーガーも好きなりくままです(笑)

偏食について

こんばんは。
1歳4ヶ月の息子の食事のことで、少々行き詰まってますので、相談にのっていただけませんでしょうか?よろしくお願いします。

添加物や砂糖をたくさん使うのは少しでも遅くしようと思い、今まで、ベビーフードも赤ちゃんお菓子もジュースも与えず、出汁は昆布と鰹、たまーに無添加のコンソメで、味噌や醤油も無添加で、砂糖も甜菜糖にして、出来る範囲で添加物から遠ざけているのですが、息子は見事に野菜を食べません…。

好きなものが決まっていて、魚、鶏肉、海苔、キノコ類、果物、うどんは大人並の量を食べるのですが、野菜は食べても2.3口です。ごはんもあまり量を食べず、おじやにして野菜を食べさせようとしても、べちょべちょの感じが嫌いみたいであまり食べません。

今は、バナナが大好きで、バナナを毎食食べたがります。今日の夕飯時に、バナナを出さないでいると、バナナを出せと大泣きをして、どう言い聞かせても泣き止まないので、結局、最悪のパターンのダメ、ダメ、仕方ないね、で出してしまいました。バナナを食べた後は、食事を取るのですが、好きなものだけで、どう考えても栄養バランスはいいとは言えず…。

無理やり食べさせたり、「食べないと大きくなれないよ。」みたいなお説教っぽい食べさせ方は嫌なので、おとーちゃんの食事についての記事を参考にさせてもらって、大人がおいしそうに食べたり、口に入れて出しても「お口に入れてえらかったよ。」という具合いに出来たことだけを褒めるようにしているのですが、偏食ぶりが気になります。気長に食べなくても出し続けるしかないのでしょうか?それと、バナナ三昧はやはり良くないですよね?しかし、まずはバナナを一本食べなければ、食事を取る気にならない様子なんです(T_T)



No title

子供の食事についてや偏食などの同じカテゴリの日記も含めて読ませていただきました。

「みんなでいただきますするまで待たせる」もしてたし、「全部食べなさい」もしたし、あららら~の連続でした。

今、2歳10カ月の娘です。

3食バランスよく、デザートは果物、おやつは自分の手の平に乗る量、
子供が泣いても折れないなどをしていたおかげか、
食事が大好きで食事中は周りの子が遊んでも完食するまで立ちあがるそぶりさえ見せず、野菜全般も何でも食べて食事前には自分から「お腹減った!」というわが子になりました。

ダシのうま味は小さい頃に慣れ親しんでおかないと、大人になってからだと理解できにくいと聞きました。でも最近はダシの素もちらほら・・でした。
今日はちゃんとダシをとって和食にしようと思います♪。



ちょっと質問がずれるのですが、食べ過ぎで悩んでいます。

食べる事が大好きなのはありがたいのですが、結構な量を15~20分で食べてしまいます。レンコンや鶏胸の固まりなど噛まなくてはいけないはずのものを入れてもあっという間。
そしてデザート(果物)を食べても「まだお腹すいた」。

友人に「子供がもういらないって言うまで食べさせてあげた事ある?」と何度か聞かれました。
正直ありません。おかわりと言う概念も最近知った位で与えられたものを全て食べるという感じです。

できるだけローカロリーで野菜メインの食事で、
89cm13.6キロ。平均より身長は低めで体重は重めの成長曲線を維持しています。
これ以上あげたくないのが本音です。

自分なりに考えたのは「噛む回数を増やす」「満腹感を分かってもらう」
ですが、これがうまくいきません。

品数を増やしたり、よく噛んで食べようねと言ってみたり、食後にもうお腹いっぱいになった?と聞いたり。

よく噛んでねと言ったらその一回だけもぐもぐしますが、他はすぐ4~5回噛んだら口の中は空っぽ。
お腹一杯になった?と聞いたら「まだ入る」が半分以上あります。
それでもっと欲しがる場合はキュウリを1/3本位あげたりします。
「お腹いっぱい」と答えても、みんなで食事していてもしお菓子などが出てくると当然ですが欲しがります。


食べ過ぎて困るという悩みは周りにもしにくく、考えている間に段々自分が気にしすぎてるだけな気にもなってきました。

何かアドバイスがありましたらお願いします。

あと、家ではごちそうさましたら終わり。おやつの時間まで何もありません。本人もそれで文句もいいません。

でもお友達と食べるとそうでない場合が多いです。
ジュースやお菓子タイムが始まる場合がほとんどです。
移動中もお菓子をあげて子供に大人しくしてもらってるのを見る事も時々あります。

それぞれのお家の方針なのでそれはそれ、と思うのですがわが子が
毎回ものすごい欲しそうに見つめます。なんせ食べ物への執着が半端ではなく、お腹いっぱいにならないみたいなので・・・。

友人といっしょにごはんを食べる時はママと半分こ♪と搾取してあげるようにしますが、
この先量が違うとかそういうことも主張してくるだろうし、
自分が制限する事が逆効果なのかなと思うようにもなってきました。
でも電車や歩いてる時に食べる事はできたら避けたい。

両方とも過去にそういう日記を書いていたらすみません。

よかったら教えてください。
長文失礼しました。

こんばんは。食事に関しても反省点ばかりなダメダメぶりです。食事の準備中待ってられない、ほぼ毎食2人、パパが超偏食‥などなどの理由で(いいわけですよね^^;)バランスのいい食事がなかなか取れずにいます。

うちはこたつテーブルでの食事になるのですが、ハイローチェアも豆イスも拒否‥ウロウロ徘徊しながら食べてます。手の届く位置に食事が並ぶことになるので、すぐにひっくり返されてしまうのも悩みで‥品数も増やせず丼にしてしまうことがほとんどです。

食べる量も極端に少なく、座れなくてもいいからまずは食べてもらおうと徘徊を許してしまってるのですが、これが間違いなのでしょうか?追いかけるまではせず、食べに戻らなければごちそうさまにはしているのですが、一口食べ離れた時点で下げるべきでしょうか?

量も食べない、食べられる物も余りなく、座ってもいられない‥この場合どこからどのように改善していくべきでしょうか?(間取りの関係で玩具をリビングからすべて撤去することは出来ませんでした)家の中だけならまだしも、飲食OKな支援センターに出掛ける機会が増えたので困ってます。

いつも質問ばかりになってしまいますが、またアドバイス頂けると助かります。

やこさん

どこに行っても同じ店っていうのは、最近の日本ではすっごく感じることですよ。
地道にやっていたお店が閉店したと思ったら、たいていあとにできるのは有名チェーンのお店ですからね~。

りくままさん

市販のベビーフードはけっこう味が濃い目になっていますね。
そのほうが子供は「それ自体は」食べてくれるのだろうけどね。

そうだね~離乳食を期に大人の食事のあり方がかわった、っていうひとはけっこういるね。
カップめんとかはおいしさを感じるようにつくってあるから、やっぱり食べるとおいしくかんじちゃうんだよね。
まあ、大人がたまに食べる分にはいいんだよ、子供と違ってもう味覚はできあがっちゃってるからね。

No title

本当にそうですね・・・。
どこでも同じ味の物が食べられるようになっているけれど、私は基本的にチェーン店のもの(ファストフードはもちろん、ファミレスとか)は食べたくないなぁ~と思います。
たまには食べますけどね(*^m^*) ムフッ

国内旅行していても、やはりその土地の珍しいお料理を食べるのが好きですね~。
以前、友達が沖縄に格安旅行に行って、安く済ませるために毎食コンビニ弁当を買ってたなんて話を聞いてびっくりしたことがありますが・・・。

今はお味噌汁もお味噌にだしが入ってたり、だしの素を使う人がほとんどですね。
毎回だしとってるという話をすると逆に驚かれますよ・・・。
60代の義母ですら、出し入りのお味噌使ってますから・・・。あの年代でもそういう味噌使うんだなぁ~とびっくりしました。
だしをきちんととるところを子どもにも見せたいなぁと思います。
化学調味料の味を完全に排除するのは無理だけれど、せめてお味噌汁くらいはだしからとりたいものですよね・・・。


前回のコメントへのアドバイスありがとうございました。
>「このままだと大きくなったときにお父さん嫌いっていうようになるよ」
これ、1歳過ぎくらいのときに言ったことあるんですが、「うちの○○ちゃんに限ってそんなことを言うはずがない」なんて受け流されてましたが、あの言葉、覚えてるんだか覚えてないんだか・・・。

>「今の子は昔と違うから小さいときからきちんと受け入れていかないと、思春期になったときに夜遊び歩いて家に帰ってこない子になっちゃうよ・・」とかね。
次はこれ、使わせていただきます!!
もしかしたらまた「うちの○○ちゃんに限って」と言われるかもしれませんが・・・。負けませんよ~~~!!!

kyomiuさん

1歳過ぎくらいからこういった様子は多くの子供にみられることなんですよ。
「偏食」というよりも、むしろ味を自覚的に判断し食の好みが出てきたという時期だといえます。

1歳以前はたいていどんなものも食べてくれるのですが、ある時期から自分で味を判断してより好みするようになります。これは多くの子・ほとんどの子にみられる様子です。
必ずしもいまの野菜を食べないという時期がずっと続くわけではないので安心してください。

少しでも食べられたらそれを認めたりほめたりすることで見守っていけば、また自然と食べるようになる時期はきますよ。しかしブログに書いたように、食べないからとあせって野菜ジュースなどに慣れさせてしまったり、無理やり食べさせたりをして苦手なもの嫌なものと印象付けさせてしまうと、その後の偏食につながってしまうのでそのへんの程よい配慮があれば大丈夫です。

ただバナナはまたそういった味覚と別に食習慣の問題となってくる部分もあるかと思います。
食前にバナナを一本食べてしまってはずいぶんおなかに溜まるので、その後の食事、ましてや苦手な野菜類など余計に食べてくれない原因ともなってしまうでしょう。

今だけの姿と割り切って食前にバナナをあげてしまうか、それはどうしても困ると思われるなら泣いてもわめいてもあげないようにするか、少しだけとしてあとは食事が終わってからと伝えるか。
いろんな対応は考えられます。
どういった形を選んだからといってそれで子育てが失敗するわけではありません。
親として子供になってほしい、そしてそれを自分ができるとおもわれる最善の形を判断してあげればいいと思いますよ。

別に食前にフルーツを食べたからといっても、その後自分の分量がきちんと食べられるならばそれはけっして悪いことではないと思います。
食前に若干の甘いものが入ると、胃・腸が活発に活動を始めるのでそれはそれでいいことなんだとおっしゃっている栄養関係の先生もいらっしゃいました。


またあくまで推測ですが、食味のことが関わっているかもしれません。
バナナはとてもはっきりした食味があります。
一方で薄味で健康的な食事を心がけてきたkyomiuさんの食事の味がもしかすると、いま現在では薄く感じてきてしまったのかもしれません。
成長してきて味覚にこだわりが少しずつ出てきたり、また陽気も暖かくなって汗をかいたりして塩分がこれまでよりも不足していたりで、食事の食味に物足りなさを感じてバナナにより向かってしまうのかもしれません。
kyomiuさんとこのご飯をこっそり味見してきたわけではないので、あくまで推測ですよ。薄味が悪いといっているわけではないです。むしろもちろんいいことですよ。
ただ、ときどき「ちっとも食事をしなくなりました」という相談を受けたときにその年齢に比して薄味すぎたということがあるので、可能性としてあげてみました。

なんにしてもあせってどうこうすることはないと思います。
食事はまず楽しくあることが大前提です。
その辺を忘れずに見守っていってあげればいいかと思いますよ。


もし僕だったら・・・。
食事の前に一対一で向き合った遊びをたっぷりして、おとーちゃん大好きレベルをマックスまであげたいい状態で食事に臨んで、(食事をつくるところを一緒にみせたり・味見をさせて気持ちを食事に向けてしまうのもいいかもしれないね)バナナをなしでも食事にとりくめるようならば数日間それを続けて習慣化、たくさんほめ共感して自信をつけてあげることでそのよい状態を子供も心地いい物として楽しみ確立させてしまう。 →1

もし、それがすんなりいかないならば、食事にひびかない程度の量(3切れくらい?)あげて残りは食事が終わってからとする。 →2

もしくは、そんな中途半端なことはせず、食事は食事、バナナはおやつと割り切って泣いてもわめいてもあげない。もし子供が食事をとらないという手段にでても負けない・ひよらない、別に怒りながらするわけでなく毅然としてそれを通して、バナナ無しでも食事をすることを確立してしまう。 →3

子供の様子・状況に応じて1,2,3どれでも出来ます。延べ数百人からの子をみてきてるからね・・。

ただ慢性的にバナナばかりになって、食事が全然たべないという状況になってしまっているのであれば、それは栄養面でも問題なので断固として3の方法をとるだろうと思います。


kyomiuさんが対応するときは無理しないで出来る方法でやってみるといいよ。
うまくいかなくたってまた別の対応をすればいいんだからね。

味覚は大事ですね

マク○ナルドはオマケで子供を釣って商品を食べさせ味覚を刷り込み、マク○ナルド舌を作って大人になっても食べたいと思わせるようにしてる、と聞いたことがあります。
それだけ子供の頃の味覚は一生残るものなんでしょうね。

うちは息子が成長するにつれ作るのが楽な洋食メニューが増えてきたので、また和食メニューに戻します。

ありがとうございます!

こんばんは。ご丁寧な返信ありがとうございます。

1と2を織り交ぜながらやって行こうと思います!(3は自分の気持ちが負けそうで自信がありません…。)味見をさせるのはいいですね。何となく「いただきます」をする前に食べ物を与えてはいけないと思い込んでいました。ありがとうございました!

No title

いつもブログ読ませてもらってます。
1歳半の女の子を育てています。
食事を含めたことで試行錯誤中なので、コメントを書かせてもらいました。よろしくお願いします。

娘はもともと食が細く、小さめの体格です。
まだ母乳を飲んでいることもあり、あまり食ものに対する執着心はないように思います。

特に最近は介助を嫌がり自分で食べようとするのですが、うどんだけや白いご飯だけといった状況が続いています。
過去のブログを読ませてもらい、また周りの話を聞く限りこのような「ばっかり食べ」は長くは続かないようなので、気長に見守るつもりでいます。

ですがいま一番困っているのは、大人が一緒に食卓についていてもあまり集中せず食べ物をつかんでは隣の皿に移すなどして遊びます。
また大人も同じものを食べていても、私の皿から食べ物を欲しがり、口に入れては硬すぎる、味が好みではないなどの理由でしょうか、すぐに吐き出します。(娘用には同じ料理でも味を変えたり小さく刻んだりしているので、大人のものとは見た目が異なるのも興味の対象になるのかもしれません)

それでも少しでも食べてもらいたいと思い(←この大人の気持ちが一番のクセモノかもしれません)、ある程度のことは容認し好きなようにさせていますが、こういった自分の対応は単に「わがままな子」に育てているだけではないかと思い始めました。

こういった状況は、日常の生活の中でも見られます。
我が家の方針として、好奇心を出来るだけ満たしてあげたいと思っていますので、すごく危ないものや汚いもの、困った状態にならない限りは娘の気が済むまで自由にさせています。

でも本当にこれでいいのか?と・・・。
親が子供の言いなりになっているだけではないですか?

どうしてもやめてほしいことや守ってもらいたいことがあるときは、何度も根気よく分かりやすく言って聞かせ、娘も素直に応じてくれることがほとんどです。
遊びや生活の部分では、親子でお互い納得(親は妥協も)しながらなんとかなっていますが、それでもしつけと遊びの境界線が曖昧で正直心配です。

食事に関しては食べてもらいたいばっかりに、「食事=楽しい・・・けど遊ぶ」この状況を変えられずにいます。

何か糸口が見つかればと思い、相談させてもらいます。
まとまりのない文章で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


manaママさん

返信が大変遅くなってしまいすみません。

まず、お子さんが食べるのが好きなことは大変喜ばしいことだと思います。
manaママさんはお子さんの食べすぎを心配していらっしゃるようですが、栄養士や保健師、医師などに、食べすぎだとか太りすぎで食事に気をつけるようにいわれたのでしょうか?

多くの場合、バランスのよい食事をしている分には子供が必要なだけ食べたとしても過食や、肥満にはそれですぐにはならないようです。
過食や肥満には、単に食べる量が多いと言うだけでなく、精神的な要因や糖質の多いジュース・菓子類や脂質の多い食事が伴います。

精神的な問題などがなければ、子供も自分で必要な量で満腹感を感じ過剰にとりすぎることはほとんど無いと思います。甘いものとかでなくて、食事をもっと取りたがるというのであればそれはその子にとって必要な量と考えるのがたいていの場合自然なことです。(例外もありますので絶対とはいえませんが)


2歳10ヶ月で13.6kgという体重はけっして多すぎないと僕は思いますが、実際にお子さんの様子をみてのことではないので、断言できることではありません。
しかし、子供の食事量を制限しなければならないというのは体重が多いからといって軽々しくしていいことではありません。

もし、医師や保健師などに言われてのことでなければ、一度相談してから食事量を考えた方がいいかと思います。
もうすこししますと3歳児検診の案内もくるでしょうし、別にそういった定期健診をまたずとも、自治体の保健所などで「子供の食事について相談したい」と伝えれば、その自治体にもよりますがならんかの対応をとってくれます。またかかりつけの小児専門医があれば相談してみてもいいでしょう。

manaママさんのケースがそうかはわかりませんが、栄養面にも食習慣にも問題がないのに体重の増加をとても気にしている事例をいくつか知っていますが、多くの場合それは、成長面・医療面での問題になるようなほどの体重ではなく、気にしすぎというものでした。

食事は単に栄養・成長だけでなく、やはり食べること、おなかが満たされることの幸福感といった精神的な面もすくなくありません。なので、一面だけみてそれを制限してしまうのは長い目で見たとき、大きな視点でみたとき子供の育ち全体ではマイナスになってしまうかもしれません。
多少体重が平均よりも多いからと言ってすぐに問題があるわけでもなく、成長して活動量が増えたりすればそれは自然に平均値に収まってくる程度かもしれません。
ですが、食事が満足しきれないことからイライラしたり、情緒面の発達に影響がでてきてしまったりすれば、それは体重をコントロールするように簡単に戻せるものではなくなってしまうので、僕はどうしてもその心配をしてしまうのです。なので制限する必要があると思われるのならば、専門家に相談の上その指導によってしたほうがいいと思います。

ただ、間食のことはまた別の問題です。
僕も5歳の息子の友達が遊びに来たときなど、その子たちのお菓子やジュースの食べることには驚かされます。
そんななかでも自分のうちのスタンスを守ることは大事だと思います。
しかし一方で習慣化するほど頻繁でないのならば、ときには「今日は特別だよ」と食べられるときがあるのも子供にとってあってもいいかもしれません。
ただそれはどんな形であれ我が家のあり方として親が思うところで判断すればいいことです。

僕も旅客電車ならべつですが、通常の電車やバスなど、また歩きながら食べさせるようなことはけっしてさせません。我が家では食べることの中心をきちんと毎日の食事においているので、わざわざ歩きながら食べなければならないような必要性はそもそもありません。
きちんと三度の食事をとっているのに、必要な補食のほかにさらに楽しみで食べるようなことが習慣になってしまえばそれこそ慢性的で過剰な摂取になりかねません。

だから周りの子が食べているからといって同じようにする必要はないと思います。

うちでは補食(おやつ)も出来るだけ自然なものを出すようにしてきていましたので、友達が持ってきてくれたスナック菓子などをそのときの雰囲気でみんなと一緒に食べても、塩分が強かったり化学調味料がたっぷりついているのを好みません。だからたいていはちょっと口をつけただけで、あまり菓子類はたべません。
また、ご飯をきちんとたっぷり食べて、お菓子はできるだけ食べないという習慣にしてきたのもその理由かもしれません。

みぃたん★! さん

僕は食事と言うのはとても大切なことだと考えています。
とくに日本の文化では仏教の影響から、人は生きるために生きているものの命を奪わなければならない、そのジレンマを「業(カルマ)」と考え、食事をすることの大切さにとても重きを置いてきました。
僕は料理屋で生まれ育ったものですから、そんなことを親に言われてきたわけではありませんが、食べ物を大切にすることをすりこまれてきました。今でもしらす一匹無駄にしただけで悲しく申し訳なく思います。

過去記事の「いいきかせる」をテーマにしたあたりで、僕が考える躊躇せずいいきかせていいこととして、安全に関すること、公共のマナーに関すること、そして食事のことをあげました。

みぃたん★!さんも、せっかく作ったお料理をこぼされたりしたときは、きっととても悲しい気持ちになりますよね。食べようとして倒してしまったりすることもありますが、いじってわざとこぼすようなときも「子供のすることだからしょうがない」とあきらめてしまったりしていませんか。

でも、愛情を込めて作った料理をだめにされてしまった悲しい気持ちを、そのとき子供につたえてみてはどうでしょう。心を伝える方法は何でもいいと思う。「こぼしたら困る」と言い聞かせてもいい、「食べ物を粗末にしてはいけない」と叱ってもいい、「こぼされてとても私は悲しい」と泣いてもいい。

そのままにせずに大人が受けただけの気持ちをきちんと伝え、それが少しでも子供に響くようになることは、乳児期の成長の上でとっても大切なことになります。

それが少しでもできるようになれば、今度は子供に「食事にきちんと向き合って欲しい」という気持ちも伝わるようになっていけるでしょう。

単に食習慣だけのことであれば、上手い方法や気持ちをひきつける方法で、対応していくこともできるかもしれません。しかし、親が心にうけたダメージにも無頓着な子供に育ってしまっては、今後の子育てが全て大変なものになっていってしまいます。

「きちんと食事に向きあって食べて欲しい」という親の思いが伝わるようになれば、あとのことは自ずとついてくるのではないでしょうか。


また、食べる量が極端に少ないとのことですが、それでしばらくしておなかが減ったりを訴えないでいられるのかな?それとも、少ない食事量を、お菓子や牛乳、ジュースなどで紛らわしてしまっているのかな?

もし、そういった食習慣になってしまっているのであれば、そういった間食をみなおして、ご飯をきちんと食べるような習慣にしていかなくてはいつまでも直りません。

空腹感を感じて食事に臨むというのもとても大切なことです。
食事を食べずに回避してしまえば、あとでお菓子なりジュースなりがもらえると子供が学んでしまっていては、食事をとることはしなくなってしまいます。

おなかが減って食事に向かって、短時間でも向き合って食べられたらそれを「きちんと座って食べられたね」と認めていくことを繰り返して、食習慣の形成につなげていくといいかと思います。

sacchin さん

この頃ではほんとダシをとっている家のほうが珍しくなっているようですね。
慣れればそんな大変なことでもないのにね。
せめて子供のいるうちにはつくってもらいたいものです。

専業おかーちゃん さん

ほんとに洋食メニューのほうが作るのが簡単で、考えてないといつの間にかそっちばっかりになってしまいますね。
やっぱりちゃんと和食をつくるとおいしいんですけどね~。

kyomiuさん

味見って楽しいし、おいしいんだよね~。
うちのむーちゃんは、なぜかきちんと味見できそうなものをおとーちゃんが料理しだすと、「あみみ~?」とよってきます(笑

さくらもちさん

娘さん1歳半というとうちのむーちゃんと同じくらいですね。

たしかにそのようなばっかり食べは一部の例外をのぞいて次第に収まっていくことです。
またこのくらいの月齢は自分の味覚・好みがはっきりしてくる時期でもあり、より好みをして食べるようになることも自然なことです。

大人の食べているものを同じように食べたがるというのもまたよくあります。
そうやって真似をすることが、いずれスプーンや箸を習得することにもつながる「学び」の行為なのでしょうね。
それ自体はけして悪いものではないようです。

うちでもむーちゃんは兄の食事が済むと、兄の席に行って兄の食器を使って食べたり食べるまねをしていますよ。

さて、ご心配なされている点についてですが。
基本的には他のことで守って欲しいことはきちんと伝わっているということは、子供の理解する力、大人との関係性など、きちんとできていると言うことでしょう。
であるならば、食事に関しても同様です。

大人がその行為を嫌だと思うならば、きちんとそれを伝えてそうするようにしていけばいいし、別にしてもいいと思う範囲のことであればさせたとしても、(他の部分で聞き分ける力がついているのであるから)問題はないでしょう。

↑(そもそも聞き分ける力が育ってない子でしたら、ちょっと考え物ですが・・)

どちらを選択したとしてもいいのです。
わがままになってしまうかどうかということで、大事なのはきちんと大人の思いを子供に伝えることができているかどうかという点です。

大人が本当は「嫌だ」「困る」と思っているにもかかわらず、子供にそれをぐずぐずとやらせてしまう状態がもっともよくありません。

して困ることならば、断固としてさせない。いいと思うことならば気持ちよくさせる。このメリハリのあるなしが、わがままな子かそうでない子になるかの分かれ目です。

なにをもってしていいことかいけないことかを判断するのはこれはもう人それぞれです。
なので基本的には自分の感覚に素直に従えばいいことだし、現実にそれ以外の方法ってありませんよね。

その家の食事の考えかた・文化・マナーとして、食べ物で遊ぶことは良くないことだと考えるのならば、それはそれで正しいことです。きちんとそれを伝えましょう。

食事に興味をもってもらうことを重視してはめを外さない程度にしてもよいと考えるのならば、それはそれでまたいいでしょう。その範囲内でしている分には気持ちよく見守ってあげればいいでしょう。

どこを基準にするかは自分に問いかけるなり、家族で話し合うなりすればいいのだと思います。

「わがまま」になってしまうかどうか、という観点から見ればそれを実行するときの大人の方にメリハリがあるということが大事なポイントだと僕は思います。

No title

丁寧なお返事ありがとうごさいました。

主人とも相談して、食事時のルールを見直していこうと思います。

楽しくおいく食べてもらいたいので。

さくらもちさん

食事のときのことも両親で一貫して対応していれば必ず子供につたわりますよ。
食事は大切ですものね。楽しくおいしく食べてもらえるのが一番です。


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当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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