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2024-04

乳児の遊び・関わり Vol.3 「キャラクター」 - 2011.04.22 Fri

ちょこっと前回の続きというか事例。

病院の待合室でのできごとです。
2歳くらいの女の子とそのお母さん。シールをはって楽しむタイプの絵本をみていた。
女の子がそのシールをペタペタとはりつけるが、同じところに重ねてはってしまう。
それでもはれたことで楽しんでいた。
お母さんは「そうじゃないでしょ。バラバラにはるんでしょ。」とほとんどお母さんが誘導してもう一度はらせる。
お母さんはそれで満足そう。

↑たしかに大人から見たとききれいに貼れたかもしれないけど、子供の「私はここにいるよ」は完結できませんでした。
せっかく楽しんでいたのにもったいないね。最初に重ねてはったときに「はれたね~よかったね~」と受けてあげれば、それで子供の遊びに対する満足感はみたされたはずなのに。
別に今うまいやり方を仕込まなくたって、年齢とともにそんなことは勝手に出来るようになるのだから、うまくやらせる必要はなかったのにね。
子供の遊びは「出来ること」よりも「出来たこと」を認めてあげることこそが大事だと僕は思います。


今回は「キャラクター」についてのお話。



このまえ公園で知り合ったお母さんに、「キャラクターものとかどうしてます?」と聞かれました。
「うちは出来るだけ避けてますよ」と答えました。
あんまり詳しくは話せなかったけど、どうもそのお母さんはキャラクターものを与えていいものかどうか迷っていたみたい。

今の日本で子育てしていたら、刺激のおもちゃと同様にキャラクター商品も避けて通れない道になっていますね。
というよりも、あまりに当たり前にあるので「与えるかどうか?」迷う人のほうがまれなのではないでしょうか。

オムツ、洋服、食器、お菓子・食品、おもちゃ、タオル、布団、下着にいたるまでありとあらゆるものに、単なるデザイン・イラストではなく商品化されたキャラクターがついているのが当たり前ですね。
ないものを求めることの方が難しくなっているくらい・・・。

以前僕はアンパンマンが乳児に対して、強い刺激なかんずく暴力的な刺激に慣らしている、さらしてしまっていると述べましたが、そんなアンパンマンからして赤ちゃん・乳児に与えるキャラクターの代表的なものになってしまっていますね。

(僕はアンパンマンの原作がすばらしかったのに、商業主義の中で単に子供を惹きつける装置になってしまったことを非常に残念に思っています。)



キャラクターは子供にとってとても魅力的なものです。
それらキャラクターに付随している(付加されている)刺激を除いても子供を惹きつけるものですね。

しかし、それゆえに子供の遊ぶ力を奪う結果になっていることが多々みられます。

現在保育園で1~2歳クラスを持つと、新入園児の中にはかなりの割合で遊べない子・遊ぶ力の弱い子がいます。

そんな子達が決まってするのが、キャラクターの物やおもちゃ・服のイラスト(質の高い保育施設ではそもそもキャラクターの遊具などは置いていないが、子供の持ってくるかばんのキーホルダーやタオルの柄、着ている服・下着などどこかしらにたいてい描かれている)などを示して、大人に繰り返し繰り返し「○○マン」などとアピールしてくることです。

つまりその子たちは遊ぶ力がない・弱いために、遊びを通して「私はここにいるよ」ができずに、自分と大人の共通の話題になるであろうキャラクターを示すことで「私はここにいるよ」をしているわけです。


遊ぶ力がない・弱いと言っていますが、それはその子がもともと能力がないといっているわけでなくて、そこまで成長する過程で適切に遊ぶ力を伸ばしてもらえなかったためです。

現代では大人も子供と遊ぶことが上手くないので、キャラクターものなどを便利使いして子供の気を引いたり、それを与えることで子供が満足してしまうのでそうなってしまうのでしょう。

これを読んでいる人の多くがすでにキャラクターもののおもちゃなどをたくさん与えてきてしまっていることでしょう。いまの日本ではそれが当たり前になってしまっているから、それはやむをえないと思います。

我が家ではキャラクターものを遊びにしていないとはいえ、年齢がいくにつれていろんなところでそれらを目にしてだんだん洗礼を受けてしまっています。日本で普通に生活していたら、もうそれは避けられないことといえるでしょう。

でも、特に乳児期はキャラクターの魅力で遊びを完結させることのないように配慮してあげた方がいいと僕ははっきりと考えています。


「遊び」は世の大人が考える以上にたくさんのものを子供に身につけさせ伸ばしています。

キャラクターものに染まってしまった子供は、例えば目の前に良い積み木があってもなかなか遊べません。ヒーローものなどで暴力的な刺激もともなったものであればなおさらです。
遊んでもあまり発展せず、じっくり遊びこめるところまでなかなかいきません。
そのまま年齢を重ねれば、それを超えるのはさらに刺激の強いものだけになってしまいます。


キャラクターものはそれ自体に大きな魅力があるので、能動的に関わる余地があまりありません。
なので能動的に関わることが必要な(またそれを伸ばす)良質の遊具の面白さに到達するまでの過程が遊べなくなってしまいます。

1歳2歳というさまざまな能力の基礎を作る大切な時期にはキャラクターでつらないほうがいい。
それがなくても子供は十分遊ぶ能力を持っていますから、大丈夫。


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● COMMENT ●

はじめまして

こんばんは★最近あるサイトで保育士おとーちゃんさんのブログを知り、読ませていただいています(^o^)/
私には2歳5ヶ月の娘と生後3ヶ月の娘がいます。
上の子が産まれてから自分なりに精一杯子供と関わり、本当に育児が楽しくて毎日笑いのあふれる日々でした。
下の子が産まれて
よく寝てくれる子なので下の子が寝ている時はなるべく上の子と向き合って遊んであげているのですが、なんだかいつも退屈そうで何をしてもすぐに飽きて違うことに目が行き、公園に行っても『できない』と言って遊具であそばなかったり…。
2人で遊んでいて何をしても盛り上がらないんです。

そしてイヤイヤ期だとわかってはいるのですが…上の子にとてもいらついてしまいます(ρ_;)
かわいくないと思ってしまう時もあります(>_<)

娘がいたずらをしたわけでもないのに
イライラしてしまってなんでやろ?って考えて不安になって
娘にも申し訳ない気持ちでいっぱいで…

育児に対して
自信もなくなり
娘に対しての愛情も
どんどん薄くなっていってしまうんじゃないかって
なやんでいます(ToT)
本当に可愛くて甘えっ子で
元気なおちゃめな娘です。
おとーちゃんさんのブログを参考にして
毎日楽しく過ごせるように努力しているつもりなんですが
結局イライラしてしまって娘も悲しそうになってしまいます…。
よく喋り、話もよく聞けて
下の子も可愛がってくれる時もあります。
『○○ちゃんだいすき~ッ』もハグも
たくさんしてますが
最近嫌がられます(-"-;)
『私はここにいるよ』の遊びも
つみきやブロック、かくれんぼなどで
少しでも多く取り組んでいるつもりです。
なんか文章で表すのが難しいんですが
毎日もっとたくさん娘の笑顔がみたいです。
楽しくすごしたい。

最近悩みすぎて
どんな風に娘に接したらいいのか
わからなくなってきちゃいました(ρ_;)

つたない文章、まとまりのない話ですいませんm(_ _)m
読んでいただいてありがとうございます★
またお時間があるときにアドバイス下さい。

こんばんは

いつも拝見して勉強させていただいております。

我が家の双子の息子たちは今月3歳になり、幼稚園に通い始めました。おとーちゃんさんのキャラクター物のお話はやはり3歳児にも言えることなのでしょうか。

息子たちが幼稚園でヒーロー物や戦隊物の名前を覚えてくるようになり、少し心配しています。

キャラクター物に興味を示さないようにできますか?

キャラクター物…。私が嫌いなので(単純にあの安っぽさが嫌いなので…。)与えていないのですが、そのうち「アンパンマン」とか言い出すのでしょうか?周りはアンパンマンは、男の子でも女の子でもまずはハマるものだと言うのですが、テレビを見せなかったり、オモチャや服なんかを与えなかったら、乳児の間だけでも興味を示さないものでしょうか?

又、キャラクター物ではないのですが、今、息子は動物にとても興味を持ち、特に像が好きで絵本や服の像を指差しては、私にアピールします。それって、キャラクターを通して「私はここにいるよ。」をしているのと同じことなんでしょうか?

何だか、質問攻めでごめんなさい!

2児ママさんはじめまして

そのご心配よくわかりますよ。
成長期の子供の対応をしていくのってとても大変ですよね。
ましてや赤ちゃんのお世話をしながらではなおさらです。

こういっては身もふたもないような気もしますが、その悩みの大部分は時間が解決してくれます。
あんまりアドバイスにはなってないですねごめんなさい。

でも、そうなんですよ。
多くの人が成長期の子供に手を焼きます。失礼ながらそのほとんどの人が決して良い対応なんてできません。しかしそれでもその時期がすぎてしまえば、「そんなときあったね~いわれて思い出した」くらいになっています。

まさに「喉もとすぎれば熱さ忘れる」のようなもので、乗り切ってしまえばなんとかなるという感じです。

ただ2児ママさんのところは成長期+下に赤ちゃんというダブルの状況なので、上の娘さんとしてはよけいつらい部分もあるし、よけいに激しく出さなくてはいられない部分もあるのでしょう。

2児ママさんがそれだけ可愛いと思っていて、いろいろ考えて接しているのだもの、多少イライラしたとしてもきちんと乗り越えていけますよ。むしろイライラするのなんて当たり前。
自分を責めることはないですよ。

上の子と向き合える時間がとれるならば、そんなときは思いっきり甘えさせてあげましょう。
ブログにもときどき出てくるけど、「出産ごっこ」や「世話遊び」なんかを一緒に楽しむのもお勧めですよ。
「今は赤ちゃんに手がかかっちゃうけど、あなたのことも大好きだよ」
「あなたが赤ちゃんのときは同じようにしてあげてたんだよ」

上の子が赤ちゃんだったときのエピソードを話してあげるのもとってもいいですよ。
きっと1年後くらいには「成長期なんてあったっけ?」ってなっているはず。楽しみにしていてね~。

はじめまして

はじめまして。1歳3ヶ月の男の子のママです。少し前におとーちゃんのブログの存在を知り、時間を見つけてはちょっとずつ読ませていただいてます。
そして、自分の子育ての勘違いにかなり気づかされています。周りのみんながやっているからと、当たり前のように、ども(これもキャラクターものですね)を受講し、なんとなく安心?満足?してましたし、日常的に「あぶない」「ダメ」を連呼していました。
早いうちにおとーちゃんのブログに出会えてよかったです。
最近は暖かくなって、お外遊びも大好きな息子です。泥だらけになっても、後で洗えば着替えればいいか…と笑顔で見守られるようになったのはおとーちゃんのおかげです。ありがとうございます。

この場をお借りしておとーちゃんに子育てのことでお聞きしたいことがあります。
子供に注意したときや、外遊びから帰るのを嫌がったとき、おとーちゃんのブログを読ませていただいてからは「ご飯の間は座って食べてほしいな」「人を叩いたらママ困るな。」「もっと遊びたかったんだね…でも…」と教えて、子供の反応を焦らず待つようにしてるのですが…。何度も言って聞いてくれないときは最終的に無理矢理抱きあげたりしてやめさせてしまっているのですが、どうなんだろう???と思いまして。無理矢理やりたいことを中断させると、当たり前ですが、泣いたり怒ったりします。
お時間あるとき教えていただけると嬉しいです。
これからもブログの更新楽しみにしています。
ムーちゃんのお話も聞かせてくださいね(息子と同じ年ですね~)。

保育園…

いつも楽しく拝見してます。書かれているようにできない事のほうが多いですが、そっか~って思いながら、子育てをなんとなく修正できるきっかけになってるかな(汗)

4月から1歳5ヶ月の王子を保育園に入れてます。
入園式にはアンマンのぬいぐるみ劇。
保育園でかけている音楽もアンマンの…、先生が声真似をして元気づけたり…うちはTVも殆どみず、キャラクターとはほぼ無縁の生活で、正直面食らってます。
親の都合で預けるわけだし、今のご時世、入所できただけでも儲け物なのかもしれないですが、望みの環境を与えるって、すごく余裕のある人たちだけに許されるモノなのかもと、ちょっと悲しくなってしまうこともあり(苦笑)

それを除けば、うちの王子は、いろんな刺激もうけ、更におしゃべりするようになったし、一人遊びがちょっと集中できてやれるようになったり、もちろん帰ってからの甘えん坊度に手をやいたりもするけど、なんかちょっと刺激を貰えてるなぁってのんびり思ってます。12月には第二子もやってきて、イヤイヤ期最高潮かもですが、なんとなくお兄ちゃんぽくなってきてるし、ほめてノセテで乗りきれたらいいなぁ…

と、只の愚痴ですが、保育園それぞれだとは思うんだけど、本当にキャラクターは離れられないなぁって、共感してしまって、コメントしてしまいました。

子育てに忙しい日々かと思いますが、更新楽しみにしてます。

そうそう!

こんにちは!
今回の記事は、ちょっとドキドキしながら読ませていただきました。
というのも、我が家にはアンパンマングッズがすでにいっぱい
ありますので。。。

でも、私自身が買い与えたものはほとんどなくて、お下がりで絵本や
おもちゃをもらってしまったので、仕方なく与えている状態です。
ホント、避けて通ることはできないですよね。
まぁ我が家ではそれ以外のものでも十分遊ばせているので、
きっと保育士おとーちゃんさんが危惧されている状況では
ないかなぁと勝手に思っておりますがww

そうそう、ひとつ知っている子どもの例を思い出しました。
その子の親も、つい子どもが喜ぶからとキャラものばかり与えて
いました。3歳になっても、読む本はキャラクターの図鑑ばかり。
さすがに、絵本なんかも読むようにそれとなく勧めたのですが、
もうキャラもの以外の本には見向きもしなくなってしまってました。

子どもが喜ぶから、という視点だけで物を与えることの怖さを
その時に痛感しました。少なくとも小さい今のうちは、子どもが
喜ぶから、だけでなく親が「与えたいもの」を中心に与えるように
しています。

お返事ありがとうございます(^o^)/

ここにコメントし、おとーちゃんさんからのお返事をもらい…ただそれだけで肩の力がスッと抜けたような気がします★
ありがとうございます(^w^)

出産ごっこはとてもお気に入りで
ちょっと違うかもやけど
毎回私の服の中に入り
『お腹痛いッて言って~!』と
本人はたのしそうです(^_^;)
赤ちゃん返りも激しく
わがままがどんどんエスカレートしていくばかりで
本当に心配でしたが
母も負けずに
粘り強く立ち向かっていけそうです!

また次回の更新も
楽しみにしています(^o^)

原作すばらしいですよね^^

おとーちゃんさん

こんばんは
子育てのあれこれ、とってもためになるブログをありがとうございます。いつも勉強させていただいています^^!
リンクフリーとあったので、私のブログへもリンクさせてくださいね。ブログ上でも紹介させていただきました^^

>僕はアンパンマンの原作がすばらしかったのに
私もいつも、子どものころに自分が読んだアンパンマンの話
「アンパンマンって、本当は困ってる人のところへ飛んで行って、さあ僕の顔をお食べ、と言って・・・」と言う話をするのですが、その話を知らない人のほうが多くて、おとーちゃんさんの記事を拝読して、ああ共感できる~!と、コメを残さずにいられない気持ちで書かせていただいてます(笑)

ブログを拝読してから、
今1才一ヶ月の娘と「私はここにいるよ」遊びをしています。
そして、ご飯のときのことも、参考にしてやってみています。
でも、今日発見
出されたご飯が美味しいと、椅子から立ち上がろうともせず、一生懸命に食べている・・・
ようは、私の料理の問題^^;?と思ってしまいました・・・

これからも更新愉しみにしています
ありがとうございます

キャラクター物は避けていますが…

先日はアドバイスをいただきありがとうございました。おとーちゃんのおかげで気が楽になりました。

うちにはお下がりやプレゼントでいただいたアンパンマンが数人います…
我が家の場合はキャラクターがついているだけで値段が倍になるのがアホらしくて避けてました(汗)
一時期の食いつきぶりはすごかったですが、花に興味が出た現在はあまり興味を示さなくなりました。

キャラクターに恐怖を覚えたのが、こども○ャレンジのDMに入ってるしま○ろうのシールです。
タダでシールもらえてラッキーと思っていたのですが、息子があまりにも「しまちゃん」と言うので、『本人が「やりたい」って言うようにするために送られてる?金のかかることは避けねば!』と思い、DM止めました(苦笑)

息子が行くであろう公立幼稚園では「トントントントン、ひげじいさん」の次に「トントントントン、アンパンマン」「トントントントン、ドラえモン」と歌っていますが、行かせても大丈夫なんでしょうか…

ちなみにキャラクター、スナック菓子、ファストフード、テレビを与えられていないうちの子は、主人の会社では『かわいそうな子』だそうです(涙)

どうしよう!

連続のカキコミすいませんm(_ _)m
毎日時間を見つけて
おとーちゃんさんのブログを
始めのほうから読んでいるのですが…

私のウチには
アン○○マンのおもちゃ、絵本、衣服や、食器…子供のもの
ほとんどがキャラクターだらけ!
それにおもちゃも
電子音の出るものや、おままごとの材料がぐちゃぐちゃと。

ほとんど旦那が勝手に買ってくるのですが
子供も喜んでるし、よかったな~ッて
思ってました(^_^;)

今2歳5ヶ月で
今までそれなりにあそんできたおもちゃ達なので
愛着がわいてると思うのですが
片付けるべきなんでしょうか(>_<)
最近、飽きっぽく
何をしても集中できなくて少し心配だったので
おもちゃの整理をしようと考えています。

おとーちゃんさんが言われてる通りなんです~我が子が(ToT)
アン○○マン漬けから
脱出させる方法はありますか?

もっともっと早く
おとーちゃんさんのブログを読みたかったな(ρ_;)

アン○○マン…
本当に大好きで
アニメもかなり見てきたし
毎日登場人物になりきって遊んでいます…
パーンチ!って。

無知すぎる母親で
子供達に申し訳ない(>_<)

どうしよぅ…(;_;)

ゆふママさん

1、2歳よりは影響が少ないとはいえ3歳でもやはり同様であると思います。
家で与えていなくても、周りから影響されてくるということはありますね。
それらが「当たり前」になっている現在、なかなかそれを避けるのは難しいです。

うちでもそうなのですが、しかし親から率先して与えることはしないので、それほど染まってしまうということもなく過ごせています。

この問題にどういう風に対応していけばいいか次回にでも書きますね。

kyomiu さん

子供にもっとも影響力が強いのはなんといっても親ですから、親が気をつけさえすればそれは可能です。
それについては次回の記事で書いていこうと思います。

動物のイラストなどを親に示したりしてコミュニケーションをとるのは確かに「私はここにいるよ」をしているのでしょう。でも刺激をともなったキャラクターもののようにそれで遊びが出来なくなってしまうという類のものではないので気にしなくていいと思いますよ。

リクママ さんはじめまして

どうしても子供が納得いくまで待てないときだってありますよね。
それに子供の性格や、大人とのやりとりの経緯によっては気持ちの袋小路にはいってしまい、頑固になって決して受け入れないというふうに子供がなってしまうこともよくあることです。

そういうときは、僕も「わかりました、でも今は行きます」と抱き上げて連れて行ってしまうこともあります。
けじめをつけること「ダメなときはダメなんだ」というのを知ることもまた大切なことなので、そういうときがあってもいいと僕は考えています。
その後泣いたり怒ったりすることもあるでしょうけど、それは意地悪や気まぐれで大人がそうしたわけではなく必要だからしたことなので毅然としていればいいんですよ。
そこでなだめすかすために「じゃあお菓子あげる」なんてことをすると子供は返って学ぶべきものが学べなくなってしまいますからね。
それで大丈夫です。

しぃやんマムさん

残念なことにそういう保育施設もまだまだたくさんありますね。
「キャラクターで釣って保育をしない」というようなことは、もうすでに20年も30年もまえから言われてきたことなのに、まだまだ子守と子供だましの延長で保育を考えているところも少なくない・・むしろ多いというのが現実です。
しぃやんマムさんがお子さんを預けているところが、その方面にだけ疎いだけで普段の保育はしっかりとしているといいのですが。

キャラクターが氾濫しているのはいまの日本では避けられないような状況ですが、もっとも子供に影響力があるのは親ですから、親自身がしっかりとした考えをもっていればきちんといいものを子供に伝えていけるのではないでしょうか。

へぶぶさん

子供用品のありとあらゆるものに、なんかしらのキャラクターついていますものね。
でも、それで子供を釣ったりしていなければ遊べない子になるってことはないから、へぶぶさんのとこみたく自然と戯れてあそんでいるようなうちはきっと大丈夫ですよ。

ヨーロッパなどでは「子供に与えるものを親が選ぶ」のは当然であって、おもちゃや絵本というものは子供が欲しいと言っているからそのまま与えるなんていうひとはいないそうです。
買い手の目がしっかりしていれば、メーカーはニーズのないものを作らなくなりますから、現在のちっとも子供のためにならない玩具の氾濫という状況はメーカーだけでなく世の大人の責任でもあるのでしょうね。

2児ママさん

出産ごっこやっているんですね。
あれは子供にいいだけじゃなくて、大人も暖かい気持ちになれますよね。

『お腹痛いッて言って~!』はかわいいな~。

まりままさん

ほんとに原作はすばらしかったのにね。
自分の大切なものを人に分けてあげるっていう、優しさにあふれた話だったのになんでいつのまにか勧善懲悪な話になってしまったんだろう?
どうしてそれを原作者は許してしまったのだろう?
いろいろ残念ですよ~。

食事、座って食べてくれてよかったね。
いつもじゃなくてもそれができるのならば、出来ないときがあってもその力は育っているのだからきっと大丈夫。
子供にとって食事が楽しいものであれば、いろいろなものはあとからちゃんとついてくるからね。

専業おかーちゃんさん

遊び自体がキャラクターで釣ってしまって終わってしまうのであれば、保育園の遊びとしてはお粗末極まりないですが、手遊びに興味をもたせるために名前がでているだけなのでそういうことならばそんなに気にすることもないですよ。

いまはキャラクターものはあって当たり前な世の中なので気にしてたらきりがなくなってしまいますからね。
結局のところ、親が子供の遊びとして率先して与えないようにしていけば、それほど問題にはならないですよ。

最後のかわいそうな子の話はなんか現代ではそういうこと言う人が普通にいそうですよね。
でも僕に言わせたら、それを与えることでしか子供の笑顔を引き出せない人の方がよっぽどかわいそうだけどな~。

2児ママさん

いまはほんとにそういうことが「当たり前」になってしまっている世の中なのでそれはしょうがないと思いますよ。
だっておもちゃ屋さんいったらそういう物しか売ってないんだものね。

キャラクターもので遊んでいるからそれが即悪いということではないですよ。
様々な遊びや、人との関わりでも楽しめる子供に育てればいいんです。

徐々にでいいから音や光で子供を遊ばせる玩具はしまっていきましょう。
その分まずは自然と関わって遊ぶようにするといいでしょう。たとえば今ならたくさん花が咲いていますね、散歩しながらいろんな花を見つけたり、「きれいだねー」と共感していく経験をたくさんして、自然の中にある刺激をいっぱい取り入れていくといいですよ。

子供は親がその気にさえなれば、親しだいでいかようにも変わっていけるから大丈夫ですよ。

お返事ありがとうございます。

ご丁寧なお返事ありがとうございました。
おとーちゃんに大丈夫とおっしゃっていただいて、安心しました。
初めての育児、情報が反乱している中で、何が正しいか、何が間違っているか判断するのはなかなか難しいです。
先日のコメントでも書いた育児教材に疑問を持った時に、偶然おとーちゃんのブログにたどりつきました。
実際、子供には天才になってほしいとも、運動能力抜群になってほしいともお金持ちになってほしいとも思いません。
小さな幸せに気づける人になってほしいです。自分は「幸せ」だと感じられる人生を送ってほしいです。
それが一番難しいのかもしれませんが、一番の願いです。

なんだか話があっちこっち行ってしまいましたが、これからもおとーちゃんのブログ楽しみにしています。
ありがとうございました。

恐竜ってどうなんでしょう?

いつもとても参考にさせて頂き、感謝しています。
キャラクターものについてではないのですが、質問させて頂きたいです。

この記事を読ませて頂いて以来、暴力的なものはなるべく子どもから遠ざけてきたつもりだったのですが、
長男(3歳半)を恐竜博に連れて行って以来、
やたら恐竜に興味を持つようになりました。

せっかく興味を持ったのだから、と
恐竜に関する図鑑を買ったら、毎日のように見ています。
しかし、私は恐竜同士が噛みついていたり、戦っていたりするリアルな絵を見ると、落ち着きません。
(今にして思えば、買わなければよかったのですが・・・)

また、夫が恐竜の人形を2体買ってしまい、
それを息子が戦わせたり、噛みつかせたりしているのを見ると
「これも一種の暴力なんじゃないの?」
と思ってしまいます。

恐竜好きは、男の子が一度は通る道とは聞いていたのですが、
小学生ならまだしも、長男はまだ3歳、
弱肉強食の世界からはなるべく遠ざけ、
メルヘンの世界(笑)の住人にしておきたかったです。
連れて行くのが早すぎたのでしょうか・・・

というわけで、もしも可能でしたら、
恐竜ものに関するご意見をお聞かせ頂きたいです。

慧ママさん

今年の恐竜博はたいした人気らしいですね。

以前、暴力を小さいうちからことさら見せたりするべきでないと書きました。
一方で世間にはそういった行為も成長の上で伴うものなのだという考えがあります。

僕もそれは否定しません。
しかし、いまの日本ではその年齢が低すぎることと、過剰すぎることがあるので、小さいうちからわざわざ与えないようにすべきと述べました。

わざわざ大人が率先して与えなくても、子供は成長するに付け多かれ少なかれ自然とそういった行動がでてくるものです。個人差はもちろんありますが。

お子さんは3歳ということであれば、子供にもよりますので一概にはいえませんが、暴力一辺倒にならずとも遊びが展開できるようになるぎりぎりの年齢かもしれません。
そういう遊びをするにしても、ほかの遊び(構成遊びなど作ったりする遊びなど)も楽しんでいるようならばそれほど心配はないかもしれませんよ。

メルヘンと恐竜がうまいことお話になっている『おまえうまそうだな』 宮西 達也
なんて 恐竜=戦い にはなってなくておすすめです。

今、一番の悩みでした

はじめまして。
キャラクターの件、特にアンパンマンに関して全く同感です!同じことを感じている方がいてよかったとホッとしました。
うちには3歳の娘がおりまして、キャラクターものは見せていませんでした。ところが、幼稚園入園したところ、幼稚園で覚えてきました。お友達が言うのは仕方ないと思っていたのですが、幼稚園のごっこ遊びが、なんとアンパンマン。幼稚園ってキャラクターに頼らない教育の場だとおもっていたのでショックでした。そしてこの件に関してみんな賛成なので、誰にも打ち明けられませんでした。ブログ拝見して励みになりました。ありがとうございました。

おとーちゃんさん、こんにちは。いつもブログの更新ありがとうございます。過去記事をさかのぼってみて、娘がもっと小さかった時期におとーちゃんさんのブログに逢いたかったなぁと思いながら見ています。アンパンマンですが、繊細な娘には見せなければ良かったなぁと今では思います。バイキンマンが出てくるシーンでは怖がって早送りを要求するのに、すでにアンパンマンというキャラクターの虜になっていた娘は私に抱きつきながらも、怖いシーンはやり過ごして見ていました。2歳半から初めて見て、今でも怖がります。でも見たがるのジレンマに母親の私もなんだかなぁ。という感じがしていたところでした。おとーちゃんさんのおかげで迷いがふっ切れました。ありがとうございます。


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Author:保育士おとーちゃん
当ブログはあくまで個人ブログであり、記事の内容および相談・コメントの返信等は効果を保障するものではありません。
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楽しく無理のない子育てを広めたいと2009年ブログ開設。多くの方の応援があって著作の出版や講演活動をするようになりました。 現在は、子育て講演や保育士セミナーの他、『たまひよ』や『AERA with Baby 』等の子育て雑誌の監修やコラム執筆。『ジョブデポ保育士』の監修や育児相談などをいたしております。

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