「かわいい子に育てる」vol.6 子供を伸ばす大人の姿勢・関わり - 2014.12.18 Thu
まだ発売していないにもかかわらず、書籍の方予約して下さってありがとうございます。
すでに数百部単位で注文が入っているとのことです。
皆さんに満足していただける内容になっていればよいのですが。
そうそう、前の記事で部数そんなに多くないので手に取れないかもしれないなんて書いてしまったので、編集部の方からおしかりを受けてしまいました。
ちゃんと全国の書店に並ぶそうですので、ご安心下さい。
間が開いてしまいましたが、ワークショップの内容を元にした「かわいい子に育てる」シリーズの6回目です。
<ここまでのまとめ>
できる子ではなくかわいい子を目指す
↓
受容が基礎
↓
子供を支配する、管理する子育てにしてしまわない
↓
子供自身を伸ばす
というところまで、書いてきました。
では、その「子供自身を伸ばす」ためのさらに具体的な関わり方について、これから述べていきます。
◆「見通し」を持たせる
大人は無意識に、子供は大人に従っていればいいととらえているので、子供に考えたり、その上での行動の余地というのを最初から与えていないことが多いです。
特に、成長期(イヤイヤ期)くらいの時期になると、生活の様々なところで大人の行動に素直に従わないという姿が多くなってきます。
こういう姿は、大人に否応なしに自分の行動を決められてしまうことから芽生える反発のひとつの表れと言えます。
仮に、子供自身もその行動に納得ずくならばそこででてくる反発というのは少なくなることでしょう。
こういうときに、大人があらかじめ「見通しを持たせる」というアプローチが効果を発揮します。
出かける前にでも、「これから、公園に行って遊んで、その後お買い物に行って、お昼ご飯を買ったら家に帰って食べます」などと、その日の行動を伝えてしまいます。
「小さいからわからないだろう」
「どうせ言ってもそのときになれば聞き分けはしないだろう」
などと、考える必要はありません。
よしんば、それですぐに行動に反映されないとしても積み重ねとして後々生きてきます。
子供がこれからとる行動の見通しを持てていると、納得して行動したり、自発的に行動できる余地を与えてあげることができます。
生活の流れがルーティンとなっていると、わざわざ言葉にしなくても子供はそういった見通しを理解していることが多いですが、言葉で伝えることでそれはよりはっきりと際立ちますので、子供が自分で考えられるような力となります。
いま例として、成長期の子を上げましたが、このようなアプローチは言うことを聞かない子に聞き分けさせるテクニックというわけではありません。
いろんな場面で見通しをもって、子供が自主的・主体的に考えたり行動したりする余地を与えることは、子供を伸ばす大きな助けになるのです。
このような積み重ねが、あとあと子供の「自立」へとつながっていきます。
つづく。
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おとうちゃんさんが、言っていた『子供は一歳まで関わり方でその後が全然違う』的な事を言っていたのが、凄く頭に残っていて、まだ9ヶ月で言葉も話せない娘ですが、一人の人間として関わっていたつもりです(^-^)
最近はちょうだいと言えば、くれるし、ありがとうと言えば嬉しそうに笑うので、伝わっているんだなと、なにより良く笑う、子供大人関わらず人間が好きみたいなので、初めての子育て間違ってばかりだけど、進む道は間違ってないんだと、娘を通して感じています。
育休が終わるまえにおとうちゃんさんの本を熟読して、まだまだブレブレな自分の育児の糧にしたいと思います(*´ω`*)