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2019-11

職場に子供を連れて行けと言った政治家の発言から考える - 2019.01.29 Tue

イジコ(嬰児籠)というのを知っていますか?
地域により呼び名は複数あるようですが、主には農作業の間田んぼや畑の畦などにおいて、子供を入れておく籠や桶のようなものです。
新生児に使うものもあれば、もう少し大きな子に使うものもあります。

いまはもう使われていることはないでしょう。まるで時代劇の中のもののようですが、実はわりと近年でも使われていました。
僕の知り合いの50代の人は、幼少期それに入れられてたこと、弟妹に使っていたことを覚えているそうです。

さて、僕はあのニュースを聞いて、真っ先にそのイジコを思い出しました。





まだ、企業内保育所を充実しましょう、推進しますという話ならば、政治の一施策としてなにもおかしくはないと思うのです。(それの是非はともかくとして)

しかし、単に職場に連れて行って子供を見ろという話であれば、それは政治のそして行政の責任放棄でしかありません。

そのイジコの時代に逆戻りしているだけです。

子供には適切な養育が必要。だからそれを行政が担保しようというのが、保育所を設置の法律であるところの児童福祉法の理念です。

単に子供を職場に連れて行って親が見ろという話は、社会のあり方を何十年も巻き戻そうという考えでしかありません。それはせっかく築いてきた社会の進歩を壊そうと言うことであり、とても政治家の考えることとは言えません。



そして、そういった安易なことを軽々しく口に出せる背景には、子育てを馬鹿にする不見識が隠れています。


子供はただ寝ているだけですら、命の危険がありえます。
ソファに寝かせていたら、クッションで窒息死してしまった悲しい事故などもあります。

何かに集中していたり、子供がいることに意識がいっていない大人が、万一小さな子を踏んでしまったら、重大なケガやずっとつづく障がいを負う可能性などもあります。

そもそも、子供をみられる職場もあれば、それが不可能な職場だってあることでしょう。むしろ不可能な場所の方が多いはずです。
このことは、子連れで不自由のない場所を増やそうという議論とはまた別個の問題です。


どうにも、最近は実際の市民生活を無視して、政治家個人の「昔はよかった」とか「やっぱり子供は母親の側が一番」のような精神論・感情論が実際の生活をむしばんでいることが増えているように感じます。

特に最近、強く感じるところでは、横浜市や大阪市、町田市などの学校給食の問題、「愛情弁当」の問題と言えばいいでしょうか。
これがすごく気になります。これについても今度思うところを書いてみようと思います。

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● COMMENT ●

保育料無償化について

政治家ならば日本をよくしたいのでは…?なのに何故子どもの教育に目を向けないのか…

保育料無償化…
全ての子どもに平等な政策ではありませんし、保育を整えていないのに無償化としてしまう。
子育てするより母親はとにかく働けと言われているかのよう…

私には、子どもと母親を馬鹿にしているとしか思えません

是非、今度この政策についてのお考えなど、記事にして頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。

自分が子供をもっていかに幼児期の教育が大切かを痛感しおります。
わが子が通う保育園は幼児期に何が大切かどうかかわれば良いのかを踏まえて、感心するぐらい子供達に手をかけてくれています。
保護者にも嫌な顔をせず対応してくれます。
本当に手がかかって大変だと思いますが離職される先生が少ないのは、本当に保育が好きな方々なんだろうなと感謝しかありません。
無償なんかよりこういった保育士さんへ手厚い補助をしてくれる方が何倍もありがたいと感じています。
こういった思いをもっている方は私の周りに本当に多いですが、まったく声が届かない今の政治に幻滅しております。
どうしたらこういった声が届くのだろうと日々考えてしまいます。

今、虐待やいじめ等多くの問題がありますが幼児期に少しでも良い関わりを持ってもらえる事でこいった問題は少なくなるのではないかとの発想にはえらい方は考えないのでしょうね。。。。

連れていくのは母限定ですか?

このニュースを見たときに、真っ先に思い出したのは、我が子が夫の企業内託児所に通っていた時のことでした。
一緒に出勤し、定時から30分以内には子どものお迎えに行かなければならないという決まりのために、残業はほとんど無くなり、その頃は夫が家事も育児も中心となって担っていました。
熱が出た時も当然連絡は夫に行くため、夫は保険証や母子手帳の置き場所も、近隣の小児科事情にもかなり詳しくなりました。

あの時代が、自分の父親としての土台を作ってくれたと夫は言っています。

今回のニュースを見たときも、私は父親が同伴出勤することを勝手にイメージしてしまいましたが、一般的には母親が連れていくものなのですね。
おとーちゃんさんの文章にも、暗に母親が連れていく前提が読み取れるように思えました。

様々な人が連れていくことによって、子育ての現状が伝わり、変わっていく部分もあるのかもしれないと思います。

海外の某国の場合

現在、海外在住です。
共働きの家庭が多い国です。

保育園などはよく整備されているようですが、学校の長期休みの折などには、皆子供の預け先に苦労しているようです。親に預けたり、サマースクールに入れたり…。小学校の低学年くらいまでなら、近くの保育園に空きがあれば入れてくれるそうです。

それでも、どうしても預け先がない時は、子連れで出勤してます。父親も、母親もです。母親だけってことはありません。

ただ、連れて来られた子供達は皆ヒマそうで、親の職場(オフィスや守衛室や学校やバスの中など)の隅でスマホゲームばかりしてます。
2~3歳の子が21時過ぎてもオフィスをうろうろしていたり。(親は残業中)
それが果たして子供にとっていいことなのか…。

親の職場に連れてくるというのは、どうしても他に手がない場合の最終手段だと思います。


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